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シトラスは略奪の香り 空翔る一族 I
シトラスは略奪の香り 空翔る一族 I
エミリー・ローズ、西本和代/ハーレクイン
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総合評価

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    このレビューはネタバレを含みます。

    とても読後感の良い、爽やかな作品です。内容としては人工授精の際の手違いでたまたま知り合い、惹かれ合うようになったカップル、その間の親権争いを通じての葛藤など、けして明るいものではなく、むしろ重いテーマなのですが、全体的な印象が暗くならず優しいのは、主人公の男女二人のキャラによるものだと思います。 対照的だったのが、ヒロインの姉夫婦でした。彼等は妹であるヒロインに頼み込んで子どもを授かれない自分たちのために代理母として代理出産させながら、欲得づくで物事を捉え、最終的にはヒロインを裏切ります。 ヒロインがひたすら姉のことを思う姿と、彼らの身勝手で強欲な姿のあまりの落差がくっきりと描き出されることにより、いっそうヒロインの見返りを求めない優しさが際だちます。 ―きみみたいな人に出会ったのは初めてだ。相手のことをいちばんに考え、自分が傷ついてもなにか与えようとする人間に出会ったのは。最初はきみが信じられなかった。でも、今は信じられる。 ヒーロー、ライアンがヒロインのニコールに最後に問いかけた言葉が何よりもヒロインの人柄を象徴しています。読み終わった後、読み手まで心が優しくなれるような素敵な作品でした。

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    投稿日: 2016.02.07
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    「空翔る一族」シリーズ1。末っ子ニコールの話。 姉夫婦の為に代理母になったヒロイン。でも手違いで同じ不妊治療院に通うヒーローの子供を妊娠してしまった。 ま、当然ヒーローは子供を渡せと脅すけど、本書のヒロインは頑張ります。ヒーローも負けません。 お互いが惹かれ合うけど…駄目だと自問自答してるところが面白かった。

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    投稿日: 2012.06.29