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世直士学園1(イラスト簡略版)
世直士学園1(イラスト簡略版)
七海花音、RURU/小学館
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総合評価

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    回送先:町田市立堺図書館 私がハンナ・アーレントやジュディス・バトラーの本を読んでいることが必ずしもの原因になるわけではないが、道徳や倫理の名の下に過去どんなことがなされてきたかについての意識がまるでないことにもう唖然。 これはひどいという感情的な一読感想がお似合いだとしても… 批判する部分以上に、これが現実化した場合真っ先に排除対象とされるのが非異性愛者かもしれないという想像があるのか気になる。 彼女の抱える問題はおそらく、世直士学園などと名付けた時点で始まっていて、「個人的なことは政治的なことである」という第二波フェミニズムのタームが空しく響く(一度『女性・ネイティブ・他者』をお読みになることを薦めます、できれば『批判的想像力のために』や『無境界家族』も)。

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    投稿日: 2009.03.24
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    ファンタジーがズラリと並ぶこのレーベルの中でも一際ファンタジーなこの本。 だって、てっきり通称かと思ったタイトルが、正式な学校名なんですよ、マジで。 秀麗学院シリーズの後半や東京少年王などで確立された、美少年たちによるお笑い学園モノ。 新文庫で始まった新シリーズは、しょっぱなから異様なテンションでとばしています。 あっという間に振り落とされて脱落した読者がここに。 作者お得意の三人組。 既存のシリーズにいるキャラにも似ていて、あまり目新しさはありません。 まぁ、ぶっちゃけミカエル王子がウザいんだ。 読んでいるこちらが恥ずかしくなるほどの熱い道徳観。 今時、「中学生日記」だってこんなに暑苦しくないよ。 他に類を見ないこのトンデモ設定のオンパレードは、ネタとして楽しむには充分過ぎるほど。 むしろ、ネタとして流せないと辛いかも。

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    投稿日: 2008.05.04