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木野塚探偵事務所だ 木野塚佐平シリーズ1
木野塚探偵事務所だ 木野塚佐平シリーズ1
樋口有介/東京創元社
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総合評価

22件)
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    60で警察、しかし事務職を退職した木野塚は、退職金やアパートからの収入を使って、かねてからの夢であった探偵事務所を新宿に作る。しかし、来る以来は、金魚を探してほしいだったり、猫を探してほしいというものばかりであった。 60過ぎで戦前、戦中生まれというあたり、えらくアナクロチックだなと思ったが、出版が1995年。その頃の60歳って戦前の世代なんだっけか。 樋口有介の、ちょっと厭世的というか、気だるい雰囲気を期待していたが、全く別の方向で、1980~90年代の勢いとバカっぽい雰囲気のコメディー作品である。ミステリといえるのかどうかだがあ、一応謎解きは有るか。 内容は、短編5つで、こういう小説の定番の凸凹コンビ、木野塚と桃世という組み合わせである。シリーズ化しそうなものだが、方や老人、方やいなくなるという話なので、多分出てないんだろうなあ。 桃世をもうちょっと今風ギャルっぽくしたら、十分現代でも通用しそう。ポンコツと空気を読まないという定番は、やはり王道の面白さを生む。 樋口有介らしいかと言われると、ワタシなんかだと違うなと言いたくなるものの、ずっと読んできた人にはこちらが樋口有介らしい作品だったりして?

    0
    投稿日: 2025.12.09
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    警官生活37年、警視総監賞ももらったこともある木野塚佐平氏60歳。定年を機に憧れ続けた私立探偵事務所を開設…するんだけど、警官といっても経理一筋で捜査なんてしたことない。 言うことだけは一丁前だけど、本人は真面目に、殺人事件やら担当し、有名になり、TVに出まくり、美人キャスターと不倫出来ると考えている。 アシスタントの桃世に助けられながら、変な事件ばっかり解決する。 自称ハードボイルドがバカバカしくおもしろかった☆脳内再生は高橋克美さんでした。 続編では桃世は出てくるのか⁇

    0
    投稿日: 2022.03.19
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     ユーモア小説である。主人公である経理一筋37年で定年退職した警察OBが探偵事務所を始め、たまたま採用した若い女の子が秘書というか助手として大活躍するというストーリーである。  その主人公が木野塚佐平である。誇大妄想というかフィリップマーロウに憧れたという設定からわかるようにコメディーである。サスペンスでも推理ものでもない。  今度TVで志村けんが演じるそうだが、よく合いそうである。ちょっとコメディーぶりがくどいが、気楽におもしろく読めるところがお勧めである。

    0
    投稿日: 2017.11.25
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    4 定年を過ぎてから私立探偵を始める木野塚氏。憧れの事務所を開設しなんだかんだでうまくやってるところがすごい。 桃世という助手にも恵まれ、ほのぼの感漂う探偵話が面白い。 ハードボイルドに憧れており吸えないタバコや飲めない酒を始める形から入る感じも面白い。 歳をとってからでも学んで成長しやりたいことをできるんだなーという話。

    0
    投稿日: 2016.08.28
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    「木野塚探偵事務所だ」。 タイトルからして笑えてしまうのは、作品を読み終えたからかもしれない。 ハードボイルド大ファン木野塚は、定年を迎えてからようやく憧れていた「探偵事務所」を設立する。探偵事務所所長、殺人事件の依頼が来て颯爽と問題を解決していく。酒と煙草を愛好する彼の隣には美人秘書。そんな妄想ばかりしていたが、実際殺人事件の依頼など一つもこない。 「金魚が居なくなった」「犬の恋を実らせて欲しい」など変わり種な依頼がぽつぽつとやって来るのみだ。 この作品にミステリのいわゆる解決編はない。こうだったんですね、と童顔秘書の桃世が、当たり前のように解決し、わかった顔して木野塚氏が頷いて体裁を保つ、というもの。 この木野塚氏、見た目は冴えない上に夫婦仲もあまり良好ではない。さらには酒には弱く煙草も吸ったことがない、基本的には非常に真面目な人物なのである。 そんな彼がハードボイルド探偵を気取るため、酒を飲み煙草を吸い、警察捜査に携わっているなどという嘘まで吐いている。 私はハードボイルドはあまり得意ではないのだが、木野塚氏の憧れのあまりの行動を見ていると少々痛々しいどころか、微笑ましくなってくる。基本的に「良い人」でしかいられない木野塚氏。 続きを読むまではいかなかったが、新宿にそんな初老のおじさんが居ても良いのかもしれない。

    2
    投稿日: 2016.05.05
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    定年退職を機に長年夢だった探偵事務所を始めた木野塚氏の奮闘記。いたって平凡な木野塚氏の憧れは、フィリップ・マーロウのようなハードボイルドな探偵だが、一つも思い描くようにはいかない。さらにひょんな事から雇った助手が切れ者で、いつも遅れをとったと感じている木野塚氏のなんとか体裁を保とうとする言動に悲哀を感じる。滑稽なくらいハードボイルドであろうとする木野塚氏にエールを送りたくなる作品。それと、相棒にたまに出てくる探偵さんとイメージが重なってしまって、どうしても抜け出せなかった・・・(^_^;)

    0
    投稿日: 2015.08.12
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    ハードボイルドな私立探偵を目指す木野塚氏、最初は痛々しいだけなんだが、読み進むにつれて何か愛着が湧いてくるから不思議。 但しまともな推理物を想像すると肩透かしを食らう。 ミステリーかどうかも怪しい内容。

    0
    投稿日: 2015.05.18
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    2014.10.11(土) 警視庁一筋… ただし経理課一筋37年の木野塚佐平が定年後に選んだ職業が『私立探偵』。 ハードボイルドに憧れて、こうあるべきと決めつけて夢見る60歳。 名探偵が誕生!!?! ------------- 樋口有介さんの小説は何冊か読んだけど 主人公が不潔でだらしなかったりするけど 本当にかっこよくて、お話のなかで恋が始まってほしいと思うほどなんだけど 今回選んだ小説は主人公が60歳。 どんな感じかと開いてみたら… こういう小説も書くんですねという印象。 でも。途中飽きちゃったかな。 続編があるからか、終わり方も「あれ(*゚ー゚)」って感じだった。 でも、『ピース』よかった。うん。

    2
    投稿日: 2014.10.12
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    経理一筋で37年、警視庁を勤め上げた木野塚氏。 憧れのハードボイルド探偵になるべく、探偵事務所を開設する。 志もプライドも高いけれど グラマーな秘書も、難事件も現れず、やっと来たのは金魚の誘拐事件・・・ コミカルなTVドラマという感じ。 悲哀を誘うおかしみが特徴の連作短編集

    0
    投稿日: 2014.09.03
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ハードボイルド探偵を目指す木野塚氏。 警視庁に勤めてはいたけれど、経理課。 警視総監賞を受賞した経歴の持ち主だけれど、コンピュータ導入業務によるもの。 つまり、殺人犯を自ら追いかけたりした経験は全くなし。 そして、60歳。 本人以外-読者は「ハードボイルド探偵なんて、なれるわけがない」と思っている。 でも、本人だけは「なれる、なってみせる」と思っている。 そんなちぐはぐな視点で進む、物語。 案の定、木野塚氏のもとに殺人事件解決の依頼は来ない。 ようやく来たのは金魚の誘拐事件。 待ち望んでいたグラマーで、美人、そして、探偵と恋に落ちるかもしれない予定の秘書は来ない。 ひょんなことからまぎれこんだスレンダーでショートカット、高校生にしか見えない桃世が助手として落ち着くことに。 彼女は頭の回転は速く、観察眼も鋭く、木野塚氏よりよっぽど探偵向きのキャラクタ。 すらすら推理してしまう桃世と、ちんぷんかんぷんな論理を述べる木野塚氏。 このちぐはぐさも魅力。 探偵小説ですが、血は流れない。 依頼者にはそれなりに裏事情、事件が起こった背景などがあるものの、そこにもそんなにはつっこまない。 ので、ミステリとしてとらえると、若干物足りない。 常に自意識過剰の木野塚氏にも若干やきもきしちゃうし、それを面白いと感じる前に、哀しみすら感じてしまう私…。 一回悲哀を感じてしまったがために…とほほ。 文章の雰囲気は好きで、読書のペースが進むところも好印象。 いっそ、もうひとつの”柚木草平シリーズ”を読むべきかしら。

    0
    投稿日: 2014.05.20
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    この作者本当に良い。デンスケでは笑いすぎて過呼吸になった。60歳からの起業。なにかやり始めなければと忸怩たる思いを行動に移さねば。

    1
    投稿日: 2014.04.09
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    20130225 デビュー作の後、二作くらい読んだ記憶がある。昨年ピースを久しぶりに読んだ。この作品は作者の今のとしだから読めるのかも。笑えない哀愁がハードボイルドなのだろうか。

    0
    投稿日: 2013.02.25
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    図書館の本 内容(「BOOK」データベースより) 経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。 これがハードボイルド?というユーモア・ハードボイルドでした。 ほほえましい事件とほほえましい秘書とほほえましい木野塚所長。 秘書はグラマーじゃないとだめなのか。 しかし1千万円の金魚ってどんな金魚?

    0
    投稿日: 2012.05.28
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    ユーモアハードボイルドと言うとペット探しを得意とする私立探偵の物語を思い出す。この連作集も望んでいないのにペット探しが専門になってしまう老私立探偵物語と思って読み進めると、ハードボイルドらしい寂しいエンディングが用意されていた。助手に手柄を横取りされ続けて、悔しがる老探偵の悲哀で終わるよりこちらのほうがずっと記憶に残る。

    0
    投稿日: 2011.08.14
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    作者の作品全般に言えることだが、ミステリー要素には期待すべきでない。作者のユーモアセンスだけで書いたような話。何度も笑った。

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    投稿日: 2011.04.14
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    経理課一筋37年で警視庁を定年退職した木野塚氏は、ハードボイルド探偵に憧れ探偵事務所を開設する。しかし、依頼どころかグラマーな美人秘書もやってこない。そんなある日、近所づき合いで業界紙に広告を出したところ、記念すべき最初の依頼が。その事件は、なんと金魚誘拐事件だったのだ。愛すべき老人探偵の活躍を描いた、ユーモア・ハードボイルド連作集。堂々登場、だ。

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    投稿日: 2011.03.03
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     警視庁を退職した木野塚氏は、ヘソクリをつかって探偵事務所を開いた。しかし、木野塚氏はずっと経理にいたので、警視庁にいたといっても知っているのは経理のことだけで…。  ハードボイルドにあこがれるあまり、なんだかピントのずれた木野塚氏と、ひょんなことから事務所を訪れ、そのまま秘書として働くようになった女の子との奇妙な探偵譚。    樋口氏の話は、基本的に「若いのにオヤジ」な子が多くて、そのおっさんくさいところが好きだったりする。それが、リアルでオッサンになってどうよと思っていたが…。オッサンはうざいところはうざい。その部分をハードボイルドを敬愛するあまりに、と妙にベクトルをかえられているので、なんだか許せてしまうのである。つか、むしろ愛おしいかとww  扱う事件も、金魚の誘拐であったり、猫の失踪だったりと、きわめてまったりとしている。が、その背後の人間関係はまったりしてなかったりする。  この辺のバランスは絶妙。  やっぱ、上手いわ、樋口有介。  柚木草平シリーズも、どっちかといえばハードボイルドだし…。このままでいくと、樋口的ハードボイルドという新しいジャンルにまでいくかも。つか、いって欲しいな。  …しかし、秘書の子が…で、この先大丈夫なのか????  (帯に「次回配本『木野塚佐平の挑戦だ』2008年6月刊行予定」ってあるんですけど)

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    投稿日: 2010.06.18
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    ハードボイルドを目指して探偵事務所を開き「探偵とは」という妄想を夢見ながらも現実はそうはいかない、というのは正直よくあるプロット。せめて事件が面白いとか、登場人物の魅力が大きいとか、そういう要素がほしかったです。 妻のことも「愛情の裏返し」じゃなくて本当に嫌いなようだし、助手がなぜこの探偵事務所に来たのかも不明。 解決はほぼ助手がやっているのに、絶対にそれを認めない探偵には魅力を感じませんでした。 こういう夢をもったおじさんをかわいいと思えない自分にもちょっとがっかり・・・。

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    投稿日: 2010.03.02
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    定年を迎えた木野塚氏がハードボイルド目指して探偵デビュー。が、実際にはそうかっこよくいきません。来る仕事は主にペット探し。理想のようなセクシーな美女が秘書になってくれるわけでもなく。頑張りが空回りする様子がかわいくもユーモラスですがいまいちテンポにのれませんでした。ラストで言われるとおり木野塚氏が根っからの善人で、それ故に単純すぎるんでしょうか。読後はあっさりしてました。

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    投稿日: 2008.10.26
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     一応ミステリに分類したけど謎解きの楽しみは一切なし。木野塚氏の設定である「警視庁(の経理課)一筋37年」「(パソコン導入業務で)警視総監賞受賞」が生かしきれていないのが残念。作者は、警視庁のことも経理のこともろくに取材せずに書いたのではないかという気がする。経理課は推理力がないと務まりませんよということは言っておきたい! 大きな不正から小さなルール違反まで、あの手この手でごまかそうとするのを、見逃さず暴き出さなければならないのだから。  木野塚氏の小人物ぶりはほほえましくもあるが、ただ人の容姿とか態度とかだけで犯人を決め付けてしまうところまでほほえましいと言っていいのかどうか。たぶん、彼の奥さんの方でも何でこんなのと結婚したんだろうと後悔してそうじゃない? 桃世も生意気さが鼻についてあんまり好きになれず。

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    投稿日: 2008.10.02
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    かっこ悪いけど、どこか気になる…。 そんなおじさんを書かせたら樋口さんの右に出るものはいない、そんな気がする。

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    投稿日: 2008.09.29
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    ハード・ボイルドに憬れるあまり老後 探偵事務所を開いてしまった木野塚氏。 美人秘書に翻弄され、大事件に関わることを 夢見て(妄想して)いるのに依頼は金魚探しに菊荒らしの犯人 木野塚氏の推理力の無さと無能さは微笑ましい。 老後男性の青春小説と解説にあるけど、そのとおり。 活躍奇譚じゃないところがまたよし。

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    投稿日: 2008.04.09