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福家警部補の考察
福家警部補の考察
大倉崇裕/東京創元社
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総合評価

16件)
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    福家警部補という人物と,その人物像を明確に形作った段階で,本シリーズは完成したといって過言ではない.人間らしさを極力廃したが故に,ここぞと言うときに出る一言が,渦中の人間達はおろか読者自身の心の琴線にストレートに響き,佳き方向に自然と向かう.つまり,本シリーズは感情の起伏を持つという一点においてのみヒトという知的生命体のレゾンデートルがあるのだ,と高らかに謳う人間賛歌の物語なのだ.

    0
    投稿日: 2025.07.13
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    対決型の倒叙ミステリとして今作も台詞回しなどなど含めて往年の味わいは変わらない。 福家が心なし三枚目の顔よりは毅然とした顔をした場面が多かった気も。 粛々と事件に接するいつもの仕事ぶりに偶然居合わせる場面まであり尚更、事件解決の装置としての色が強い。 自分の好きな物が道具立てとして使われてるからっていうのもあるけどやっぱりベストは書き下ろしの「安息の場所」かな。 女バーテンダーの犯人役がストイックな感じで好きだし、クズな被害者の想像以上のクズっぷりが結果として犯人役を追い詰めるある種の脱力感が味わい深い。 おまえはそら平気でお酒捨てるよな...そういうところやぞ...。

    0
    投稿日: 2025.03.17
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    4作品を収録。やっぱり短編のほうがしっくりくる。とくに「東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き」は、ミステリーらしくておもしろかった。 いままでとは勝手の違う犯人(「上品な魔女」)、後日談あり(「安息の場所」)など、シリーズ5冊目でも飽きさせない展開。 続刊、あるといいなぁ。

    3
    投稿日: 2025.01.10
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    倒叙ミステリーの傑作です。 刑事コロンボや古畑任三郎などと、同じ構図で、読者には、最初から犯人が分かっていますが、福家警部補がじりじりと容疑者に近づいて行く推理の展開が見ものです。 ・是枝哲の敗北 ・上品な魔女 ・安息の場所 ・東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き の4編です。 特に、最後の作品は、タイムリミットも設定されて、よりドキドキ感がありますね。

    10
    投稿日: 2024.11.04
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    東京駅を出発した新幹線の車中、殺人犯が同じ車両で乗り合わせた女性は警視庁捜査一課の福家と名乗る。目的の京都駅で逃げ切るまで、残り二時間――移動する密室内の攻防にタイムリミット・サスペンスの趣向を盛り込んだ日本推理作家協会賞候補作「東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き」など全四編を収録。類稀な洞察力を駆使して容疑者たちと対峙する警察官探偵の活躍を描き、現在の倒叙ミステリを代表するシリーズに成長した〈福家警部補の事件簿〉第五集。

    0
    投稿日: 2024.09.30
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    このレビューはネタバレを含みます。

    是枝哲の敗北 上品な魔女 安息の場所 サイドカー 東京駅発6時00分 のぞみ1号博多行き 相も変わらずどきどきする 時にはこのまま気にしないでスルーしてあげて、って福家を責めてしまうこともある 思ってもしょうがないし、それをしちゃうのは刑事じゃないのかもしれないって思う いつも、こんなことになる前にこの刑事と出会えていればって思うこともある たまにどこで、どの表情でそのまま推理に行き着くの?って思うこともあるけど その中を読み取るのが刑事なのかも あと、寝てないのは気になる 人ってどこまで生きれるのだろうか?

    0
    投稿日: 2024.08.13
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    福家警部補シリーズ第五弾。4つの短編を収録。どれも面白かった。東京発の新幹線のぞみで京都到着までに事件解決とは凄い。事件を解決しながら、関係した人の人生を再生しているのが微笑ましい。

    28
    投稿日: 2024.07.11
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    いつもながら、面白い。今回も期待を裏切らなかった。 特に『上品な魔女』は、描かれている登場人物の“異常さ”がぴか一。リアルにこんな人が居たら、怖いわ。 それと、『東京駅発6時00分のぞみ1号博多行き』は、今回の作品の中では一番短いですが、逆に言えば話が超スピーディ。福家の捜査能力というか、引きの強さというか、そう言うものが見られます。 早く次の作品が読みたいです

    0
    投稿日: 2024.04.11
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    見た目とは裏腹に切れ味するどい推理で事件を解決するいつもの警部補。 どの短編も面白いが、好みはラストの一編。 まさか、のぞみが到着するまでに解決するとは、古畑かよ。

    0
    投稿日: 2024.02.21
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    ひさしぶりの福家警部補。ずっと読みたかった。3,4を飛ばして、つい最新を読んでしまった。倒叙式のこのシリーズは福家さんの登場シーンが見どころだ。すべての容疑者は彼女の風貌から、彼女を捜査一課の警官それも警部補とは思わない。今回も見事に細かいところからどんどん犯人の企みを崩していくのが気持ちいい。手にしているのは缶入りおしるこ。この本を読んでから、私も自販機を見るとついおしるこあるかな?と探すようになった。バーテンダーのお話『安息の場所』が悲しみが漂って一番良かった。

    0
    投稿日: 2024.02.13
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    このレビューはネタバレを含みます。

    今回はちょっと趣向の違うものがいくつか。 「上品な魔女」は合理的でない人物が容疑者なので、いつもと勝手が違う感じが面白かった。 「東京駅発~」は新幹線という枠の中でのたたかい。純粋な頭脳戦といったところ。福家が疑いのきっかけを持った理由は超人的過ぎる。

    0
    投稿日: 2024.02.11
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     待っていました文庫化。努力家で敏腕なのに貴重品を忘れがちな可愛さ溢れる警部補さん。鑑識の二岡くんとの関係性も  刑事コロンボを見てワクワクした者としては、作品を読むだけで同じ感覚を抱いていると勝手に推察している著者に親近感を覚える。古畑任三郎でも採用された、犯行を先に見せる手法も未だに飽きず。今回の話の中には、少し変化を加えた流れがあってそれも楽しませて頂いた。  そういえば、書き終える前にひとつ思い出した。寒くなると自販機のホットコーナーに登場する缶のお汁粉を好んで飲みます。誰かと同じたな・・と思ったことがありました。そう、この方でした。

    5
    投稿日: 2024.02.11
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    このレビューはネタバレを含みます。

     大倉崇裕さんの『一日署長』の感想に、『福家警部補』シリーズを読んでみようと書いたが、シリーズ第5作が文庫化されているのを見かけて手に取ってみた。帯には、現代の倒叙ミステリを代表するシリーズとある。  『福家警部補』シリーズが、倒叙物、いわゆる『刑事コロンボ』型・『古畑任三郎』型のミステリであることを、初めて知った次第である。特にこのジャンルが好きなわけではないが、どのように崩していくのかは興味がある。  「是枝哲の敗北」。皮膚科の権威である医師が、不倫相手を殺害。短絡的な動機といい、敗北を認められない人間性といい、犯人がステレオタイプな人間の屑で苦笑してしまう。証拠が偶然に頼りすぎなのは本シリーズに限った話ではない。  続く「上品な魔女」までは、まだ許容範囲か。このジャンルは、犯人を罠に嵌めてボロを出させるという側面が、どうしてもあるのだから。捜査の強引さに加え、犯人はもちろん死んだ被害者にも同情できないという点でも、苦笑必至。  「安息の場所」。犯人役が女性バーテンダーという設定と、動機面が非常に興味深いのだが、これでは真相を暴いたというより犯人が福家警部補に根負けしたような。それはともかく、最後の十三節の唐突さにポカンとした。……。  最後の「東京発6時00分 のぞみ1号博多行き」。タイトル通りのトラベルミステリか? これは長編向きのネタかなあ。この長さでは端折っているようでもったいない気もする。しかしまあ、それだけの根拠でよく直感に従うものだ。  このジャンルは突っ込むのも楽しみの一つだが、見た目にインパクトがあった倉知淳さんの『乙姫警部』シリーズと比較しても、福家警部補は徹底して地味。『刑事コロンボ』のノベライズも手掛けた大倉崇裕さんが、徹底したのだろうけど。  実は『刑事コロンボ』シリーズをちゃんと観たことがないのだが、第5作から読んでよかったのかどうか。過去作品も読んでみないと何とも言えないかな。

    0
    投稿日: 2024.01.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    2023年文庫  刑事コロンボの系譜に連なる 倒叙形式の本格ミステリ ・是枝哲の敗北  医者の是枝哲が犯人  (2016) 製薬会社勤務のMR (医療情報担当者)の郁美が          殺される         虫刺され軟膏で犯罪が暴かれる ・上品な魔女  太陽光パネルのベンチャー企業  (2016) の社長宅での殺人         予想外の犯人交代         が起きて面白かった    (この犯人はサイコパス的な人物かな...) ・安息の場所  バーテンダーの浦上優子が犯人  (書き下ろし) ドライジンドライベルモット         ホワイトキュラソー.. お酒がでてくる 銃での殺人         この辺りで..あれ..?..と思った ・東京駅発6時00分のぞみ号1号博多行き (2018) 東京の港で         上竹を朝倉を殺した蓮見         のぞみ1号が東京〜京都間を         走っている間に犯人を         追い詰めて自白させる話         日塔警部補と福家警部補の         相性も良かった この作者さんは 映画コナン(今年も含む)の 脚本家さんと同じ名前だけれど.. 同じ方なのかな? 大倉崇裕さんの本て面白いなと このシリーズ読み始めてから 思っていたけれど.. ..同じだとしたら.. どうりで自分の好みだと思った "自分の好みの小説見分けるセンサー” に自信を深めた 次出たら又買いたいです         

    0
    投稿日: 2024.01.12
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    今回は『是枝哲の敗北』『上品な魔女』とも どちらかというと自己中心的で冷酷な犯人。 それだけに福家警部補に突かれる 穴がどこにあるのかワクワクしたわ〜。 あと『上品な魔女』の犯行は 「夫に殺されかけた妻が逆に その手口で夫を殺す」ってやつなんだけど 早々に被害者退場した「夫」の モノローグからはじまるところが( ̄▽ ̄) 『安息の場所』は プロとしての矜持が仇になる話。 『東京駅発6時00分 のぞみ一号博多行き』は 列車が博多に着くまでに真相を明らかにし 犯人に突きつけることで 次の犯行を思いとどまらせようとしたのかな。 久しぶりの福家警部補。 二岡くんも振り回されっぱなしで… 警部補、もうちょっと労わってあげて。

    4
    投稿日: 2023.12.30
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    例年この時期になるとジェフリー・ディーバーのリンカーン・ライムシリーズの文庫が出るのに、今年はなし…ということで、はからずも、国産の警察ものミステリーを続けて読んでしまった。主人公のキャラクターも警察の描き方もだいぶ違って面白い。ミステリーなのに、なんだかホッとするところが良い。またドラマ化しないかなー。

    2
    投稿日: 2023.12.22