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人でなしの恋
人でなしの恋
江戸川乱歩/東京創元社
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総合評価

30件)
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    江戸川乱歩の短編。『人でなしの恋』 あらすじ 夫の様子がおかしい。ある夜、夫の跡をつけると蔵の2階で女と密会していた。 その女の正体とは…。 全く内容を知らずに読んだので、女の正体に驚いた…。江戸川乱歩ってどうしてこんなに面白いんだろう。 結婚してすぐの一文。 『大げさに申しますれば、浦島太郎が乙姫様の御寵愛を受けたという龍宮世界、あれでございますわ、今から考えますと、その時分の私は、本当に浦島太郎の様に幸福だったのでございますわ。』 こんなに有頂天になって、まるでジェットコースターをカタカタと登ってるような感じからのあのオチ。頂上からの落下が半端ない笑 読んだ後『人でなしの恋』のタイトルの付け方に痺れた。 でもしばらく経って考えると、奥さんが「人でなし」に思えてくるので、本当にこのタイトルは秀逸。 この作品はなぜかAudibleの本気度がすごかった。まさかのピアノの音楽から始まり、蔵までの真っ暗な茂みを通る時は虫の声が入ってる!何この没入感(゚д゚) そしてナレーターが女優の笛木優子さん。 声が物語とピッタリだし、女優さんなので抜群に上手い。冷静な話し方で怖さ倍増。 Audibleにて。(本棚と表紙が違う)

    65
    投稿日: 2024.05.24
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    このレビューはネタバレを含みます。

    ・百面相役者 →最後オチがあっても気持ち悪い 人の顔の皮をはぐとか想像するだけでゾワゾワした ・一人二役 →なんとも言えない、女が賢いと夫婦円満なのか ・疑惑 →人間不信になる話笑 なんか少し赤い部屋のこうしたらこうなるみたいな、 悪意のない犯罪にもなる気がする。 ・接吻 →乱歩さん、女嫌いなのか、ずる賢いキャラにするの好きね ・踊る一寸法師 →単純に不気味、下衆、気持ち悪い ・覆面の舞踏者 →昔っぽい、結構下らない ・灰神楽 →やっとミステリっぽくて面白かった ・モノグラム →オチが面白い、巡り巡ってがっかりするのが最高笑 ・人でなしの恋 →これが読みたかったの! うーん、やっぱり好き、こういうの。 ピグマリオンシンドロームみたいな、 この時代の狂気耽美みたいなの好き。 最後の人間の醜さと、相反する美しい儚さが良い。 最高です。 ・木馬は廻る →昔のパパ活話笑 昔の貧富の差や貧困って切ないなと感じる。 自註自解とか解説も丁寧で有り難い。 乱歩作品全て読みたいけど、基本不気味だったり気持ち悪いの多いんだよね…。 現代の気持ち悪さとは違う、たちの悪い気持ち悪さ。 なんか苦手なんだよね…言葉や描写が陰気というか。 明智小五郎シリーズとかのミステリ全フリも読みたいけど、 まあぼちぼち好きなものから読み進める。

    3
    投稿日: 2023.06.08
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    このレビューはネタバレを含みます。

    はあ、と思わずため息が出るような作品。 門野が妻によって殺された彼女の轢死体を見た時、彼の心情を考えれば心底可哀想で仕方がない。 誠実ではなかった。ただ、誠実であろうとしていた。 門野は妻が彼女を滅茶苦茶にしたことを知ってるんじゃないかと。 彼女の死と、自分の恋がバレたこと、その恥と耐えきれない悲しみに結局自死(というか心中)を選んだのか。 人でなしの恋。 その結末は悲惨だけど、人でなしは一体妻の方だったのではないか? 嫉妬に駆られて、激情のまま人形を殺めたのだから。 愛しいドールと同じ墓に入りたいと思う時点で私も門野と同じ人でなしなんだろう。

    3
    投稿日: 2021.06.29
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    乱歩氏の目指す本格というものがよく解らなくなったというのが本書の正直な感想。 がちがちの本格というよりも恐らくは当時乱歩は海外ミステリでよく行われていた「どんでん返し」の趣向に強い憧れを持っていたのではないだろうか。つまり一筋縄ではいかない結末を用意することに固執していたように思われる節がこの短編集では散見される。 しかしその趣向が上手く機能しているとは云い難く、はっきり云って蛇足に近い。二流の作品で終える予定が三流の作品に貶めているように思う。つまり最後の結末があまりにしょうもなさ過ぎるのだ。 ここに至り私は、乱歩氏は本格推理小説家としての才能は初期の短編の一握りの物にしか見られないと判断する。 乱歩氏は本格推理小説を最も書きたがった通俗ミステリ作家だったのだ。

    4
    投稿日: 2020.10.28
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    十の短編集。やはり皆さまお勧めの「人でなしの恋」はとても良かった。他にも女の強さや男の純粋さ(弱さ)を押し出しているものが多かった気がします。「百面相役者」の悪い癖の部分も好きですし、しっかり本格の「灰神楽」も楽しかった。父の死の真相を探る「疑惑」も好みです。でも一番インパクトがあったのは「踊る一寸法師」のラストの影法師。こんなにめちゃくちゃなのに身を揉むほど痛々しく切ないのです。「木馬は回る」はこの短さに走馬灯のように一人の人生を追ったようでこれも良かった。読後読む自註自解が今回もとても楽しかったです。

    3
    投稿日: 2019.06.14
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乱歩の大人向け初期作品群は各社よりまとめ方に工夫をしながら多数でていますが、本編も新潮社の2編とかなりかぶっており、自身は再読のものが多い。題名についつい惹かれて手に取ってしまいます。大正時代の作風にしては本当に奇抜ですね。 既読のものでも繰り返して読みたくなる乱歩作品です。 表題作の「人でなしの恋」の意味は読んで納得、これだけでも価値ある作品です。

    4
    投稿日: 2018.03.05
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    初期短編集。「人でなしの恋」は初期としては力作といえるだろう。「踊る一寸法師」は「孤島の鬼」に連なるテイスト。当時の挿絵が載っているが時代の空気が読めて素晴らしい。

    2
    投稿日: 2017.02.12
  • セピア色の世界へ

    表題作はまず漫画で読んでいましたが、文章で読む方が細部にわたり空想できるものだなと実感します。そしてこれは恐ろしいことに、ものすごく現代的な話でもあるんです…このまま21世紀に舞台を移しても全然違和感がない。 あと好きなのは「躍る一寸法師」身体障害者を見世物にしたり、子供を売り買いしたりしていた「昔の」サーカスの話、最後の「木馬は廻る」はつましい生活を真面目に送る人々の一寸した憧れの話です。これらを読むとき、画面は勝手にセピア色です。 

    0
    投稿日: 2016.06.19
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    短編集。『一人二役』、『モノグラム』辺りが好み。『灰神楽』はベーシックな推理小説な感じで良いですね。表題先にもなった『人でなしの恋』は、さすが乱歩な描写で素晴らしかった。

    2
    投稿日: 2016.05.23
  • そういう意味だったのか・・・

    乱歩を読むたびに私は「本ってタイムトラベルできる装置だ」と思うのです。もちろん大正時代は知りませんが、祖父母が使っていたような懐かしい言葉使いがあったり、なじみのある東京各所の情景描写がかなり古めかしかったりで、確実に自分と地続きの世界だと感じるのです。乱歩作品のうちでもマイナーな短編10篇。比較的有名な「モノグラム」「灰神楽」は既読でした。なんといっても表題作が強い印象で、これは古臭くないと誰もが感じるでしょう。内容はもちろんのこと語り口調も気味が悪い。「木馬は廻る」は物寂しい短編映画のようです。

    1
    投稿日: 2016.02.21
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    このレビューはネタバレを含みます。

    『幽囚された欲望というものが、どんなに恐ろしい力を持っているかに一驚を喫するだろう。』 読みやすいのがすごいです。やっぱり流れていくような感じで。

    2
    投稿日: 2014.04.19
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    ・収録作品・ 百面相役者 一人二役 疑惑 接吻 踊る一寸法師 覆面の舞踏者 灰神楽 モノグラム 人でなしの恋 木馬は廻る 自註自解 新保博久・解説

    0
    投稿日: 2014.01.31
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    江戸川乱歩の奇妙な世界へようこそ どの短編集も独創的で面白い 卑猥、情熱、嫉妬、奇異、純粋、狂気、愛情、刺激、遊戯、疑惑 と様々な人間の心のスパイスを織り交ぜて、本が出来上がっている 印象深かった順に短編集を並べると O踊る一寸法師…サーカス?見世物小屋の異様な熱狂と恐怖感との緊張感がゾクリとする O人でなしの恋…愛と嫉妬とそして、狂気なほどの一途さ O覆面のぶどうかい…緊張とゾクゾク O一人二役…覆面とトリックがかぶるけど、こちらは可愛らしい O百面相役者…変装系だけど、面白い悪戯 接吻、モノグラム、木馬は廻るは、愛と嫉妬だけど、軽い嫉妬だからかわいらしい。

    2
    投稿日: 2013.10.13
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    人でなしの恋は乱歩の最高傑作だと思う。文章の端麗さ、「蟲」や「芋虫」では欠ける現実味がこの作品の世界をより高次の文学作品に仕上ている。

    2
    投稿日: 2013.01.19
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    かなり久しぶりの乱歩ワールド。美形で優しい( と思われていた ) 夫の心ここにあらずな様子を怪しんだ妻は、ついに夫が何者かと逢瀬を重ねていることを突き止めるのだが… やっぱり乱歩はねっとりしているなぁ。表題作は現代社会に置き換えてもあり得るストーリーかもしれない。 三次元の生身の女性より、二次元のアニメキャラに傾倒する男性は珍しくもないし…と言うか、この頃からそういう志向の人々はいたのかな。 一人二役 が個人的にはどきどきしました。自分の妻に他の男をしのばせて反応を見る…がその男を演じるのは自分で…歪んだ世界ですなぁ。

    4
    投稿日: 2012.06.11
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    短編集。 母の蔵書を帰省中に読んだ。 おどろおどろしかったり、とぼけた味わいだったり。 初期作品群のせいか、 よくE.A.ポオの影響が指摘されるようだ。

    2
    投稿日: 2012.02.05
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    表題作のみ読了。金原ひとみさんのTRIP TRAPのレビューで、乱歩の人でなしの恋に似ているというのを読んでから、ずっと読みたかった。とりあえず表紙の装丁が気に入らない。

    1
    投稿日: 2011.08.22
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    タイトルで惹かれて買ったのですが、 なるほどそういう意味か!と。 乱歩作品は短いけれど言いようのない読後感におそわれます。 きもちわるいけれど少しせつない。 オマージュしたくなるような作品です。 他の収録作品も面白かったです! 「木馬は廻る」がすき。

    1
    投稿日: 2011.03.16
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    このレビューはネタバレを含みます。

    乱歩をちゃんと読んだことがなかったのですが、オチは意外と・・って感じで・・。時代が違うからか。「人でなしの恋」がタイトルとともに一番好き。映像が浮かぶ。

    1
    投稿日: 2011.02.11
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    人でなしの恋が読みたくて読んでみる。 短編集だったので、別のところで読んだものもあったけれども、やっぱり乱歩おもしろい!

    1
    投稿日: 2010.03.07
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    江戸川乱歩すごい。ミステリーもすごいのに、幻想小説(とかいうのか)もこんなすごいのが書けるのか・・・。表題作が一番好き。

    1
    投稿日: 2009.05.02
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    『百面相役者』 ある劇場でみた百面相芸人。あまりの変装の見事さに驚く男。ここ最近起きる奇妙な墓泥棒の謎。男の友人Rの推理。 『一人二役』 妻との生活にあきた男が妻に仕掛けた罠。他人になりすまし布団に入る。布団に入り込んだ男に恋をした妻。他人に恋した妻に対する嫉妬。 『疑惑』 酒乱の父親の殺害事件。何者かになたの様なもので頭を割られている。妹や母親の怪しい行動。事件現場近くの祠にかくされた秘密。 『接吻』 新婚の妻が写真に接吻する所を見てしまった山名氏。疑惑を向けた相手は上司である村山課長。疑いのあまり辞表を出してしまった山名氏。 『踊り一寸法師』 サーカスでの宴会の席。一寸法師と呼ばれる豆蔵に絡む人々。無理やり酒を飲まされ侮辱された豆蔵。宴会の席で行われた豆蔵の奇術。串刺しにされ首を切られる美女。 『覆面の舞踏者』 ある集まりに参加した男。友人の井上次郎に誘われた仮面舞踏会。どこの誰とも知らぬ女と一夜を共にするが・・。相手の女は井上の妻。はたして自分の妻は? 『灰神楽』 同じ女を争う奥村を撃ち殺した男。事件当時に飛び込んだ野球のボール。自分に疑惑が向けられた時、男が奥村の弟に告げた嘘。火鉢の灰にかくされた秘密。 『モノグラム』 かつて憧れていた女性が持っていた紙入れに入れられていた自分の写真。妻との間に不満を持っていた男の夢。妻が語る真実をあこがれの女性の正体。 『人でなしの恋』 新婚の夫の奇妙な行動。土蔵の中にかくされた秘密。妻が目撃した夫の恋人の正体。 『木馬は廻る』 2009年2月16日購入 2009年2月20日初読

    1
    投稿日: 2009.02.19
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    初の江戸川乱歩作品。 あとがきでマイナー作品集だったということを知ったのですが、それでもすごく良かったですよ。 他にも読みます。

    1
    投稿日: 2008.10.01
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    JET氏という漫画家が表題作「人でなしの恋」をコミカライズしており、原作が気になって購入したもの。 江戸川氏の長編は何度か読んだものの、あまり好みではなかったため、短編を読むことも無かったのだが、これを読んで再度江戸川氏を読み返すことになった。 読んでみて分かったのだが、私は長編より短編のほうが江戸川氏の作品では好みらしい。 人でないものに恋をしてしまい最後は心中までしてしまう表題作「人でなしの恋」も良かったのだが、どろりとした狂気を感じる「踊る一寸法師」がこの作品集の中ではお気に入りだ。

    1
    投稿日: 2008.09.18
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    乱歩のマイナーな作品集。 そこまで有名じゃない作品ばかり集めたとはいえ、流石は乱歩。 楽しませてくれた。 いかんせん、サービス精神旺盛な作者の性分か、どうも話しが見え透いている感はある。

    1
    投稿日: 2008.09.10
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    人でなし(=鬼畜)なお兄さんが恋をする話なんじゃないかと勝手に思っていましたが人でなし(=人外)との恋のお話だったんですね!なんていうか、普通に、好きなお話だ…

    1
    投稿日: 2007.03.16
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    人形に恋をしてしまうというのが、なんとも切ない、 小さい時に似た経験をしてる人も少なくないんじゃないかなぁと思いました。

    1
    投稿日: 2007.01.03
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    江戸川乱歩作品で大好きな短編です。 俗に言うと、扱われているテーマは一種の”狂気”なのに、美しくて、何処か気高い感じもあって。 読んでいると世界に危ないほどにのめりこんじゃう自分がいます。

    1
    投稿日: 2006.10.22
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    収録作品: 百面相役者/一人二役/疑惑/接吻/踊る一寸法師/覆面の舞踏者/灰神楽/モノグラム/人でなしの恋/木馬は廻る

    0
    投稿日: 2006.04.27
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    江戸川乱歩といえば明智小五郎ですが、今回は短編集 をあげてみました。表題作の『人でなしの恋』は映画 化もされた短編で、乱歩の作品の中で一番好きな話で す。 ずっと憧れていた青年のもとに嫁いだ、ある女性の告 白。無口ながらも自分のことを愛してくれている夫と の生活にひずみが生まれ始めたのは、半年ほどたった ある夜の出来事だった……。 さて、蔵の中で交わされていた恋は、一体なんだった のでしょうか。是非深夜に読んで見てください。

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    投稿日: 2004.11.11