
総合評価
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平凡な少女は平凡なまま、しなやかに世界を変えていく。
女は「家庭の天使」である時代、そのとおり良家の子女として生まれ育ち嫁いでいくはずだった少女が、ある不運をきっかけに、悩み自立し女王を支えるまでに成長する物語。 何がすごいって、おっとり控えめな「家庭の天使」のまま、女性的なしなやかさでもって苦難を乗り越え選択を重ね、古き慣習の男たちと渡り合ってく主人公エスティの生き様。可憐なピンクの薔薇が大輪の紅薔薇に、それでも薔薇は薔薇のまま、なエスティに、女王じゃなくてもこみ上げるものがあります。その最初から最後までを見守るヒーローも、味方のようで敵のよう、な立ち位置がたまらない。 彼女も親友の女王も、エスティのもう1人の親友とライバルも、4人それぞれに「女」として生きてく様に胸が締め付けられる。それぞれ、大きな選択をした「瞬間」が描かれてるのですが、挿絵もないのにその美しい後ろ姿が頭を過って、身震いします。 ラスト直前、女王とエスティの秘密のお茶会的な語らいは、微笑ましくも可愛らしく、そしてどこか切なくて、自分的小説名場面のひとつです。というか、中盤の辛い展開を超えての親友たちの語らいに、気持ちが高ぶって涙が堪えきれない。
2投稿日: 2014.06.04テーマは女性の自立!
テーマは女性の自立。 執筆の1999年当時は難しい政治の話にも違和感を感じない社会情勢だったんですよね。
0投稿日: 2013.12.30
powered by ブクログ序章。でも再読してみると、エスティはエスティらしさを失わないまま、人生を駆けていったんだなぁとしみじみ思う。
0投稿日: 2010.10.30
powered by ブクログ寄宿学校時代を共に過ごした親友は女王陛下になった。一番の親友が遠い存在になってしまったと感じたエスティは寂しさを抱える。そんな彼女に婚約の話が舞い込んだが、渡航先のパガン人をこけ下ろすその相手を愛せる自信はエスティにはない。帝国から船で一ヶ月も離れた地で、エスティは友人となった藩主の娘ブランカと共に拉致されてしまう。多感な少女たちの冒険談のようで面白かったv面白いブランカ、嫌な性格のシンやリディア。ここまではっきりしていると、もはや気持ちいいほどだ。
0投稿日: 2007.04.17
powered by ブクログ社会の中で自立しする女性の物語(文才ないな…)女性は脆くか弱いようでいて、実はしなやかに強い。私もそんな強さを手に入れたい。
0投稿日: 2005.02.01
