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牧野修 / メディアワークス文庫 (1件のレビュー)
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いこ
このレビューはネタバレを含みます
辛勝だったなというのが読み終わっての感想。 ラスボスをとっ捕まえはしたものの、メインキャラたち満身創痍だし、勝てた!?→駄目でした→次こそ→逆転される……を繰り返したので。 ラスボス手強い。 それでいて、作中でも言っていた通り、何かこう決定打が足りないというか、攻めきれないラスボスである。 圧倒的な力で捩じ伏せる、万能系のラスボスではないので。 それなのに苦戦を強いられたメインキャラたち。 警察の力もまた万能でも無双系でもないのである。 そして、このメインキャラたち、総じて変人である。 下手をすれば犯罪者な人もいる。 めちゃくちゃ設定盛り盛りの濃いメンバーなので、生首事件なり人肉食事件なり拷問ショーなりの猟奇的事件が霞むほどだった。 猟奇的殺人事件の話で犯人探しは勿論するのだが、推理を楽しむよりはぶっ飛んだ展開を楽しむ系の話。 特に中盤以降はパニックホラーの雰囲気が増してくる。 住人に追いかけられたり、何なら目の前で自殺されたり、めちゃくちゃである。 パニックホラー映画を見る感じで読むといいかもしれないと個人的には思った。
投稿日:2024.07.05
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