【感想】鬼の哭(な)く里

中山七里 / 光文社
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.2
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3
8
1
0

ブクログレビュー

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  • りぶれ

    りぶれ

    このレビューはネタバレを含みます

    自然現象の解明になるほど、と頷く最後。亡霊よりなにより恐ろしいのは人間の悪意。いつか必ず気づく人がいると思う。抗えない環境があるのも何となくは分かるけど、やっぱりそこは観念して罪を償ってもらいたいと思う。

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    投稿日:2024.06.11

  • かんがるー

    かんがるー

    コロナ禍の閉塞感、またコロナ感染者を取り巻く差別的な見方は「田舎の閉塞感」と同じ仕組みだと提示されているのかなと思う。団結力を強くするのは共通の敵がいることだけど、強固な仲間意識を生みやすく排他的になりやすい。島国の日本はよりそうなのかなぁと思ってみたり。
    都会に住んでいたり、そこまでの村意識がない暮らしをしている人には「田舎の閉塞感」は昔の話のようだけど、コロナ禍の閉塞感と同じと考えれば人は何も変わってないなと思う。

    ミステリとしては嫌な予感的中でしたが、その先の選択をその未来が正しい方に向かうと願いたい。
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    投稿日:2024.06.10

  • sugahata

    sugahata

    終戦後、岡山の寒村で起きた惨劇、その亡霊が令和の時代に蘇る…。村に引っ越してきた麻宮、閉鎖的な村を嫌う中学生を軸にストーリーが進行する。帯には「“どんでん返しの帝王” が因習と伝奇の本格推理を現代に甦らせる! 圧巻の結末!!」とあるが、今回は展開も平板でそれほどひねりもなく珍しく期待はずれ。続きを読む

    投稿日:2024.06.09

  • 花散里

    花散里

    このレビューはネタバレを含みます

    コロナ禍の山村が舞台。
    と言うことは令和のミステリーのはずなのだが、そうは思えない出来事の数々。私が都市育ちだからかもしれないが、その辺りから今ひとつな感じ。

    麻宮のバックボーンは想像したとおり。
    最後のどんでん返しも、予想どおり。
    ちょっと期待ハズレだった感が否めない。

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    投稿日:2024.06.08

  • vivahorn

    vivahorn

    帯に「終戦直後、中国地方の寒村で起きた惨殺事件」と書かれている。ん?これはどこかで見たような件だな、と古い記憶を絞り出した。そして天から降りてきた。それは、横溝正史の「八つ墓村」。舞台は岡山県の寒村と共通しており、八つ墓村の惨殺は大正時代、本作品の惨殺は終戦直後に起きたと少しタイムラグはあるが、非常に設定が似ている。惨殺の描写も非常に似ており、まるで八つ墓村のDVDを見ながら書いたのでは?遂に中山七里はネタ切れで横溝作品のパクリをするまでになり下がってしまった。麻宮が金田一耕助、裕也がコナン君?金田一耕助が後付けの原因究明しかできず殺人を防げないのと同じく、麻宮も後付け解明に留まっているのも非常に酷似している。そして、全体的にストーリーが直線的で、推理小説特有のうねるような繋がりがなかった。そのため短時間で読了。ちょっと不満。
    空洞実験って書かれているけど一般的には風洞実験じゃないの?などと思いつつ、自分の予想通りの展開で終わりを迎える・・・油断だ。これは推理小説ではない。どんでん返し小説であることをすっかり忘れていた。No murder, No Nakayamaなのだ。最後の5ページ前までは心穏やかに読み進めていたのに。完敗でした。
    本作品はたぶん単発作品だと思うが、それ故にとても悔しい結果となった。次は頑張る!
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    投稿日:2024.06.07

  • よつば

    よつば

    人の心に巣食う鬼の存在を感じた一冊。

    物語の舞台は、人口300人ほどが暮らす岡山県津山市姫野村。
    終戦直後に起きた惨殺事件により、令和になった現在も鬼伝説が残る。

    村にある鬼哭山から咆哮が聴こえるたびに人が死ぬ。
    これは恨みを残して死んだ犯人の呪いなのかそれとも…。

    折しも新型コロナ感染症が蔓延する中、東京から謎めいた男が移住して来たことで狂いだす村人達。
    閉鎖的な村ならではの余所者へ向かう悪意が鬼伝説以上の恐怖だった。

    新たにもう一人の男が加わり物語は科学的な展開に。

    真相判明してからのラストに戦慄。

    ここにも鬼がいた。
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    投稿日:2024.06.07

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