【感想】キャント・バイ・ミー・ラブ 東京バンドワゴン

小路幸也 / 集英社文芸単行本
(6件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • oooba3

    oooba3

    「東京バンドワゴン」シリーズも、もう、十九弾。

    毎年の季節の移り変わりとともに、
    堀田家の季節が、こんなにも長く楽しめるとは。

    変わらない風景と、少しずつ変わっていく情景。

    このシリーズは、必ず、あたたかさがもらえるものと、
    今作も期待通り。

    ただ、わがままを言わせてもらえるなら、
    ハートウォーミングな物語が続くと、
    どうしても、物足りなさを感じてしまう。

    初期の、うさん臭い出来事や、心騒がせる事件、
    悪意を持った人物の登場のようなもので、
    少し、ハラハラドキドキを味わいたくなるのは、
    贅沢か。

    それに、物事があまりにもスムーズに、うまく
    運ばれるのも、物足りなさを感じる一要素かも。

    特に、春の章ののぞみちゃんの話。

    新事業、「ステージバス」を通して、
    未来は輝いているような、そんな太鼓判を押して、
    いいんですか、なんて、皮肉の一つも。

    でも、未来は輝かしいものであり、
    すべては、丸く収まる、
    このシリーズは、それでいい。
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    投稿日:2024.05.13

  • kasumi-sou

    kasumi-sou

    毎年4月の発売日を楽しみにしている。
    サチさんの語り、季節の移ろいや人々の生活、持ち込まれるトラブルで結ばれていく縁。

    堀田家の日常は慌ただしくもありワイワイしていて楽しそうですが、だんだん登場人物が増えすぎてわからなくなってきました。
    朝の食事の会話がだんだん長くなっていく。

    そして、何となく話が広がりすぎているような…。

    子どもたちの成長を見るのも楽しみですが、研人、カッコいい男性になったね。
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    投稿日:2024.05.12

  • tuppence

    tuppence

    1年ぶりの堀田家の皆様との再会。毎年春のお楽しみ。
    秋の章のあれが、すっきりしない結末だなーと思ったら、なんと、まぁ。
    そして、花陽ちゃん!!!
    いや、もう、ちゃんではなく「さん」と呼ばなくてはだね。
    よかったよーーーー。最高だ。
    研人も、いい男に成長したね。
    かんなちゃん鈴花ちゃんも、もう10歳かぁ。
    なんて、毎度のことながらすっかり親戚のおばさんであるw
    勘一は、もう、誰よりも長生きする気がする。
    新しい身内も増えてますます賑やかな堀田家の毎日をこれからもずっと見ていきたい。
    (物語の完結よりも私の退場が先にような気さえするw)
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    投稿日:2024.05.06

  • tkkl

    tkkl

    だんだん朝ごはんの会話の、誰がどの発言かを追うのは困難になってきましたね。
    4話目に「ミカちゃん」登場、ちょっと懐かしい!また後で12作目を読まねば。
    花陽ちゃんたちがお盆に結婚式を挙げる、「皆来てくれるんじゃないかな」と決めたところが素敵です。優しい良い子たち。
    「お金では愛は買えない」の意のタイトルぴったりな今作でした。
    お金の話ついでにおもしろかったのは、アイドルたちが堀田家に来ることで、研人がかんな&鈴花にこれは秘密のお仕事だと言い聞かせる場面「わかりますね?お金貰えないことがどんなに辛いことか」
    これは、まだ二人にはなぁ…。
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    投稿日:2024.05.05

  • やんばる

    やんばる

    東京バンドワゴン新作、毎年春の風物詩です。
    サチさんの家族紹介から、朝食のやりとりなどお馴染みのシーンから堀田家の面々を思い出していく。
    マンネリ感はあるのだけど、堀田家に戻って来たなぁと嬉しくなる。
    ついに勘一が長生きしている意味であった花陽の花嫁姿を見る事ができた。でも次の欲が出てきた発言にニヤニヤさせられた。
    その後、勘一とサチの成り立っていない会話でも、心が通じているように感じられ暖かい気持ちになる。
    周りの人達が遠くから少しずつ居なくなってしまい、不穏な空気も感じられる。
    新しい命の誕生があるのだから当たり前だけど、身近な人も居なくなっていくのかな。
    長く続くシリーズの醍醐味でもあるね。
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    投稿日:2024.05.04

  • satoko

    satoko

    大家族って素敵だな。
    みんながそれぞれを思いやり、愛情という形のないもので繋がる。LOVEがいっぱい。
    情という字は心と青で出来ている。
    それは心が澄み切って底が見えるような偽りのない本当の心という意味なんだそうです。相手を思う心。どこにも濁りのない偽りのない本当の心で愛するからこそ愛情が生まれる。
    東京バンドワゴンのシリーズは春夏秋冬の4編からなり、季節ごとにその終わりの部分にサチさんによるとても良いまとめが収められている。
    万事解決。それもみんなが幸せになる方向で進んでいる。いつも安心して読める。
    最新刊を読み終わってしまったからまた当分待つんだろうけれど、待ってるよっ‼︎
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    投稿日:2024.05.01

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