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吉上亮 / 角川文庫 (2件のレビュー)
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kaaazunoko
このレビューはネタバレを含みます
近未来の刑事物、しかし、到底普通の警察者ではないストーリーに後半は一気に引き込まれました。明かされていない秘密や謎がかなりあり、これから解き明かされると思うと楽しみ。哲学的だったり文学的な部分があり、読むのが楽しい。 怪我や負傷の描写が相変わらず鮮明でグロテスクなのですがどうしても惹かれてしまう。襲撃されるシーンでは鳥肌が立つほど嫌悪感を覚え怖くてゾッとした。 イラストはないけれど皆規さんのビジュがかなり好み、あと、永代さん(おじさん)がガッツリ活躍しててなんだかニッコリしました。イケおじ万歳。
投稿日:2024.06.02
robin1101
Amazonの紹介より ”悪人”は、生まれながらに”悪い”のか? 運命に抗う者に救いはあるか。 警察庁統計外暗数犯罪調整課。警察関係者にも知る者が少ないこの部署が調査対象とするのは、通報に至らず見過ご…された犯罪である。坎手正暉(あなて・まさき)警部補の説明に嘘はない。職務上の共助者である静真(シスマ)の特殊性を伏せていることを除いては。2人が浅草・土師町を調査に訪れた矢先、彼らも関係する2年前の拘置所火災で死んだはずの囚人が新たな死体として発見された。 不可解な死がさらなる事件の幕開けを告げる、近未来警察小説、事件篇! 表紙を見る限りでは、アニメ化されたサイコパスの世界観かなと思って読んだのですが、初めのうちは全然現実的でした。一応、2050年代の近未来なのですが、普通に犯罪捜査をしています。 しかし、中盤から近未来の要素が登場します。人物設定や犯罪を想定してのコンピュータ技術など一気に世界観が広がりました。 シリーズ本ということで、この作品ではまだ序盤の立ち位置です。メインの2人がいかにしてコンビになったのかや2人の関係のきっかけとなったある人物を中心に物語は進んでいきます。 残虐性のある事件を通じて見えてくる黒幕が今後どのように登場するのか楽しみです。姿は登場しませんが、台詞には登場していて、それがメインのキャラクターにも大きく影響しています。 サイコパスシリーズを書いた作家ということもあり、残虐性はありつつ、どこかスタイリッシュさが窺えたミステリー作品でした。 具体的にどこかと聞かれたらわかりませんが、どの人物も、台詞をカッコよくしゃべっている印象がありました。また、後半でのバトルシーンもキレがありました。事件を通じて見えてくる2人の過去と特性。 まだまだ知らない事実もあるようで、どう展開していくのかが楽しみになりました。続きを読む
投稿日:2024.05.14
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