【感想】探偵小説の鬼 横溝正史

山口直孝 / 別冊太陽
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • ひまわりめろん

    ひまわりめろん

    図書館の新刊コーナーにあるのを見て震撼しました!(上手い)

    えっとあれかな?わいの知らん間に再ブームが訪れておるのかな?
    だとしたら嬉しいわー
    わいの一番好きな作家が横溝正史なんでね
    今の若い人たちにもどんどん読んでほしい
    とにかく面白いんだから

    で、本作についてはだいたい知ってるわ!ってことが多かったのでこの評価ですw
    厳密には思い出したわ!なので読んで良かったんだがw

    はい、横溝正史豆知識!
    横溝正史(よこみぞせいし)はペンネームで本名は横溝正史(よこみぞまさし)なんです
    若い頃のお仲間が彼のことを「よこせい」「よこせい」と呼んだのでそのまんま「せい」と読ませるようになったんですね
    勉強になりましたね

    今後も横溝正史作品、ゆったりと読み返していきますよ〜
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    投稿日:2024.04.25

  • 重度積読症

    重度積読症

     懐かしさに思わず手に取り、そして購入してしまった。
     一定の年齢以上の者にとって ”横溝正史" と言えば、昭和50年代の角川文庫の大ブームと角川映画「犬神家の一族」。家になぜかあった「八つ墓村」「獄門島」「悪魔の手毬唄」「夜歩く」といったおどろおどろしいタイトルの文庫本を次々に読んでいった。角川文庫では続々と横溝作品が刊行されていたが、初期の代表作を十数冊読んでしまうと海外ミステリーに自分の関心は移ってしまい、横溝作品とはトンとご無沙汰になってしまった。

     今回『別冊太陽』の一冊として刊行されたのを知って、懐かしさに手に取って読んでみた次第。
     何ページか頁を繰ると、何十冊という横溝作品のカバー表紙絵がお出迎えしてくれる。有名な角川文庫・杉本一文氏の作品の存在感はすごいし、柏書房の短篇コレクションや少年小説コレクション、さらには最近刊行の春陽文庫の時代小説など、中身を読んでいなくとも眼福ものである。
     別冊太陽だけあって画質が非常に良いので、評伝や作品解説に掲載されている単行本や初出雑誌、自筆原稿など、一字一字はっきりと読めるのが実にありがたい。
     お子さんやお孫さんの寄稿文、家族から見た横溝正史の姿にホロリとしてしまった。
     また、横溝作品から遠ざかってしまった原因の一つとして、舞台設定がドギツク感じられるようになってきたことがあるのだが、本格味の強いものであれば、きっと今再読しても面白く読めそうだ。

     横溝作品が海外で翻訳されていて、かなりの人気を博しているという記事を読んで(お孫さんがそうした出版社の一つのプーシキン社の翻訳に関わっているということもスゴい)ちょっと驚いたが、考えてみればトリックは評価されるだろうし、設定の舞台となる犬神家や鬼頭家だって、考えてみればイギリスの奇矯な一族ものとそう変わらないのだから、あまり違和感なく受け入れられるのかもしれない。

     横溝正史は長短編、捕物帳やジュブナイルなど含めると600を超える作品を著したとのこと、正に“探偵小説の鬼”と呼ばれるに相応しい。復活後の「病院坂の首縊りの家」や「悪霊島」、その他の代表作を改めて読んでみたい。
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    投稿日:2024.03.24

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