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文野さと, 小島きいち / 角川ビーンズ文庫 (1件のレビュー)
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いこ
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よくあそこで逃亡したリザと(リザとは知らないものの)合流できたなエルランド。 これまた本人が意図した訳ではないけれども、5年も放置していたのに、恐るべき嗅覚よ。 無自覚ながら嫁は逃がさんという執念を感じたというか。 ここでご都合主義だの予定調和だの言ってはいけない。 諦めることに慣れてしまったリザの境遇の哀れさに胸が痛くなった話。 読者側はエルランドの一目惚れやらリザへの気持ちやらは見えているけれども、リザにしてみれば彼の本心は終盤まで分からないので、そりゃ諦めもするし、今更だと思うだろう。 それまでに彼の言動に打ちのめされる機会もあったし……おいたわしや、リザ。 そして他人を思いやれるんだけど、自分の行動で裏目に出ることもあって、それを悔やむことも多いので……ますますおいたわしや、リザ。 カラスだと詰られて生きてきた弊害で自己肯定感が低いので。 まずはそこの改善からになりそう。 web版だとまだまだ続くお話の模様。 確かに今回の主役2人はやっとスタートラインに立てたところで終わった感じ。 ここから本当の恋人、夫婦になっていくのだろう。 できれば、その歩みも見てみたいなと思った。 でないと、リザのおいたわしさが解消できない……幸せになってくれと切実に思う。
投稿日:2024.05.02
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