【感想】海の沈黙・星への歩み

ヴェルコール, 河野與一, 加藤周一 / 岩波文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 野口恒生

    野口恒生

    映画にもなりましたが、終始静かな作品で心に残ります。レジスタンス、運動に加われなくとも、私達に出来る、出来たのは、海よりも深い沈黙を徹すこと。

    投稿日:2020.03.05

  • yoshidamasakazu

    yoshidamasakazu

    岩波文庫赤

    ヴェルコール 「 海の沈黙 星への歩み 」 ナチス占領下のフランスを描いた 抵抗文学2編

    「海の沈黙」ナチス将校に対して、沈黙により抵抗したフランス人の物語。ナチス将校の巧みな懐柔策に対して、徹底して 沈黙を貫く姿を描く。沈黙であることが 自由と正義に基づく抵抗を より一層 際立たせている

    沈黙する側も 沈黙される側も 弱い人間は 沈黙に耐えられない

    「沈黙の下には〜水の静かな表面の下に 海の動物の乱闘があるように〜互いに相手を否定して戦う思想がある」

    「愛は汚れた結末に消えることが多い。誰かがそれを殺すことがある。その愛の死は 人の胸をえぐる」


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    投稿日:2019.03.07

  • Στέφανος

    Στέφανος

    原書名:LE SILENCE DE LA MER, LA MARCHE A L'ETOILE

    海の沈黙
    星への歩み

    著者:ヴェルコール(Vercors, 1902-1991、フランス・パリ、小説家)
    訳者:河野与一(1896-1984、神奈川県、哲学者)、加藤周一(1919-2008、渋谷区、評論家)
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    投稿日:2018.10.13

  • ayafj

    ayafj

    フランスを愛し、フランスに憧れた他国人が、戦争という非常時において挫折し、希望を失って去っていくまでを、抑えた筆致で描いている。これは、「暗殺された愛」という言葉で表現されている。「星への歩み」では、主人公を殺すのは敵国人ではなくフランス人である。それが一層悲壮である。
    (2016.2)
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    投稿日:2016.02.23

  • anoraku

    anoraku

    何度も読み返した記憶があります。
    レジスタンス文学は今や時代遅れかもしれません。
    しかし哀しさ、切なさが静かな音楽のように流れるこの小説、今でも読む価値は十分あると思います。

    投稿日:2014.02.08

  • fujitatetsuya

    fujitatetsuya

    抑制された怒りの迫力を体感する読書。
    敵国の非を糾弾することに終わらず、内なる敵も睨んでいる。「星への歩み」の主人公は帰化してフランス国籍を取得した男であり、生まれながらにフランス人だったものとの比較の中で、愛国感情についても一考察入っているところが、この物語の深みであると感じる。続きを読む

    投稿日:2014.01.25

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