【感想】方舟を燃やす

角田光代 / 新潮社
(33件のレビュー)

総合評価:

平均 3.6
3
13
11
1
1

ブクログレビュー

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  • ブラリー

    ブラリー

    感情のひだをじっくりとなぞるように書かれた作品でした。時に共感し、時に嫌な過去と重なり、嫌な気持ちになりました。良くも悪くも心を揺さぶられる作品だと思います。
    本当の事を伝えることの難しさ、本当の事を知ることの難しさ、なんとも切なくなる作品でした。続きを読む

    投稿日:2024.05.20

  • chanmiiiiii読書家

    chanmiiiiii読書家



    大きな事件は特に起きないけど
    主人公2人の人生が気になって
    一気読み〜

    この2人が最後の章で出会って
    関わりを持つのも面白かった

    投稿日:2024.05.20

  • mik

    mik

    方舟を燃やす=自分が信じているものを手放すことなのではないかと思った。
    噂話やオカルト話に踊らされ、そんな話よりも斜め上を行く出来事が実際に起こって、強く信じていたことが正しかったのか、自分は何をしたいのか、どうしていきたいのか、わけがわからなくなってしまう現実が切り取られた作品だったと思う。

    自分の選択が正しかったのかは誰にもわからないし、時には後悔することもあるかもしれないけれど、それでも自分で考え決断することはやめたくないという感想を持った。
    方舟を燃やしても、本当に正しいと思うところに戻ってくるだろう。しかし自分が正しいと考えるものや信じていることは必ずしも自分以外の誰かとイコールではないから、行き過ぎてしまうと押しつけになってしまう。その辺の塩梅が本当に難しい。
    何かを結論づけようとしない結末はそういうところの表れのような気がした。

    ところで、昭和から現在の歴史ダイジェストでも読んでるみたいで、時には懐かしく、本質とは別のところでも読んでいて面白かった。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.19

  • mominori

    mominori

    1967年〜コロナ禍までの飛馬、不三子それぞれの身の上に起こった出来事で話しが構成されている。

    その間の世の中の変化はやはり凄まじいものだったと思う。そして 今流布している情報量は昔の比ではない。

    正しいと思っていたはずの真実が覆ってしまうことがある。そしてそれが重大な事になってしまう事もある。

    人は 信じるに値する物事や情報をその都度正確に選択できるとは限らない。
    信じることの尊さと それに伴う危うさは誰もが持ち合わせているものなのだろうなと思った。


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    投稿日:2024.05.19

  • オガ

    オガ

    2024年 28冊目
    1960年代〜今日のコロナ禍において男女2人が、信仰や噂に翻弄され、苦しみもがきながらも正解を求めて生きる姿が描かれた1冊。家族のためを思って尽力するが、結果として結びつかない歯痒さが、フィクションだかリアルに感じられた。続きを読む

    投稿日:2024.05.19

  • rotas

    rotas

    角田光代の方舟を燃やすを読みました。
    柳原飛馬と望月不二子の1967年から2021年までの出来事が、実際の話を織り交ぜながら作られていますが、半分読んだところで挫折しそうになり、何とか読み終えましたが、結局この本は何を言いたかったのだろうと思いました。
    角田光代さんの著書ということで期待していた分失望が大きかったです。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.15

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