【感想】世界をつくった6つの革命の物語 新・人類進化史

スティーブン・ジョンソン, 大田 直子 / 朝日文庫
(5件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • tr26

    tr26

    革命は連鎖するからこそ革命

    イノベーションも同じである。1つのきっかけではなく、その連鎖こそ産業革命。

    ■概要
    ガラス、音、冷たさ、明るさなどの技術発展が様々な社会的な影響や、他のイノベーションに影響を与えていることを考察する。

    ■感想
    『外国と戦争の世界史』であったナポレオン革命は、民主化を2歩後退させ(ウィーン体制)→3歩進めた(諸国民の春)とあった。あれよりも更に因果関係が捉えづらく、複雑であるものの、技術の発展もそうである。

    ・ガラスの章が1番圧巻。
    ケイ素という不思議な物質がメガネを生み、活字で目が悪くなった人や元々活字が読めない近視の人に影響しただけでなく、今となってはファイバーとして世界をWebで繋ぐ技術となった。冷たさ、明るさなど、人類が培ってきた人工でこれらを作り出す試みが、熱帯地域への居住を可能にしたり、あらゆる「成長」を生んでいる。

    ・安宅氏の考察
    新しい技術がどのような形に育つのか、どのような影響をもたらすのか、世に出した瞬間にわかるわけがないこともよく分かる。バックキャスティングで未来が生み出せるかのような議論が最近多く、少々辟易としていたが、ある種、溜飲が下がった

    ・筆者の考え
    「"タイムトラベラー"に共通する要素があるとしたら、それは、彼らが表向きの専門分野の余白、あるいはまったく異なる領域の交点で、仕事をしていたことである」
    →まさにイノベーション、門外漢
    続きを読む

    投稿日:2024.06.23

  • たまご

    たまご

    面白かった!!
    今ある当たり前が数十年、数百年前は全く異なり、様々な人の人生で今の当たり前ができていることがわかった
    科学面白い

    投稿日:2024.05.26

  • kazyx

    kazyx

    6つの分野のイノベーションの歴史について書かれている。分野は「ガラス」「音」「冷たさ」「清潔」「時間」「光」で相互の関連や選んだ基準は無いようだがどの分野のトピックも興味深い。例えば、「冷たさ」ではアメリカ北部の天然氷をカリブ地方へ運ぶ話から製氷機の発明、冷蔵庫、冷凍食品、エアコンと次々にイノベーションの物語が語られる。一人の天才の閃きより、さまざまなアイデアを組み合わせることがこれらのイノベーションの誕生には必要であったことが分かる。分野の選び方、エピソードの収集と選択、構成どれをとっても素晴らしい。しかし読み終わった後、著者の目新しい主張やアイデアが感じられなかった。興味深いエピソード集としか読めなかったのは読解力の不足なのであろう。続きを読む

    投稿日:2024.05.02

  • chipico117

    chipico117

    面白かった
    ガラス、冷たさ、音、光などがどうして生まれたか

    タイムトラベラーはガレージから生まれる
    専門家ではなく、異業種を掛け合わせられる人。

    いろんなものに興味を持つべき理由はそこにある

    投稿日:2024.03.31

  • いちご好き

    いちご好き

    このレビューはネタバレを含みます

    今では当たり前の存在となっているものがどのように発明されたのか、長期にわたる時間軸の中で、これまでにない切り口から記載されている。
    歴史に関する読み物としても、科学、イノベーションについて学ぶ書物としても面白いと感じた。
    物事について、視点、切り口を変えた見方を学べると思う。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.21

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