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ロバート・ベイリー, 吉野弘人 / 小学館文庫 (7件のレビュー)
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kazha
2024.4.29-2024.4.30 ボーが主人公になって2作目。 このシリーズの最大の欠点は、前作から緊密に繋がっているということ。思い出さなくては。 これでシリーズ完結ということもあって、前作か…らのケリもそれなりについて一区切り。 ボーが好きだし、事務所のチームやプラスキに暮らす多くの人たちがシリーズの常連になってきたのにこれで終わりは残念。 次のシリーズにも期待。続きを読む
投稿日:2024.04.30
neneyoko
アメリカンフットボールにスター選手とオデルと将来を約束されてる歌姫のブリタニーのカップル。 どちらも高校生でアフリカ系アメリカ人。 で、深夜にバス置き場でブリタニーが頭をビール瓶で殴られ死亡、そこに居…合わせていたオデル、指紋からその前の喧嘩から圧倒的に有罪と思われ、そこでボーの登場。 この流れで絶対、犯人は違うとわかって読み進む。 検事長のヘレンが若い頃レイプされてできた息子ザニックが いかにも怪しい。 でもそんなすぐわかるような仕掛けにはなってないはず… と思ってよみ進めると、やはり最後の最後で真犯人が。 まさかのバンド仲間のイアンだったとは。 でもボーが写真でイアンに姉のキャシーの首にブリタニーにつけてもらっていた祖母からのネックレスの有無に(死ぬ直前までつけていたのに死後はどこにもなくキャシーのもとに戻っていたこと)気が付かなければ危うくオデルが犯人にさせられるとこだった。 絶体絶命の危機でいつも逆転裁判になるから安心して読めるけど。どういう結末かが知りたくて。 トム・マクマートリーが亡くなり、ボーセフィス・ヘインズ彼に遺志を継いで主人公の弁護士になってからこのシリーズはまだまだ続くと思っていたけど今回がどうやら最後みたい。 でも、ビルボード弁護士(ジェイソン・リッチ)というシリーズが始まるみたいなのでそちらも楽しみ。続きを読む
投稿日:2024.04.25
ひまわりめろん
「ケツの穴全開でいくわよ」 闘いの始まりを告げる鬨の声はいつだってこの言葉だ 今回ゴングを鳴らすのは、かつての麻薬中毒者で売春婦、現在はボーのアシスタントを務めるロナだ うまいなぁって思う のせら…れてるなぁって思う だけど「血」は正直だ カーっと熱くなる さぁ、行こうぜボー! こっちの準備はできてるぜ 主人公のボーセフィズ・ヘインズかつての背番号41は、いつだって怒りに満ちている 差別への怒り、不公平への怒り、そして不正への怒りだ 彼を突き動かすこの怒りは、もちろん作者であるロバート・ヘイリーの怒りであり、この世界を生きる俺たちの怒りでもある だから熱くなる だから涙が溢れる 「解決するといいな、ボー」 ボーは肩越しに声をかけた。「何を解決するんだ?」 「おまえの心の中にあるものすべてを」 正義をあきらめない人たちがいるかぎり、世界はきっと変えられる続きを読む
投稿日:2024.03.24
take9296
テネシー州プラスキ。ジャイルズ・カウンティ高校のアメリカンフットボール・チーム「ボブキャッツ」がライバル校を相手に歴史的な勝利を収め、試合後には地元の人気バンド「フィズ」がそのスタジアムでコンサートを…行い町中が熱狂した夜――翌朝、バス置き場で遺体が見つかった。被害者はフィズのカリスマシンガー・ブリタニー。容疑者は、彼女の恋人で「ボブキャッツ」のスター選手オデル。現場に残された証拠はどれもオデルが犯人だと示していたが、彼は無実を主張し、彼が父親のように慕う弁護士ボーセフィスに弁護を依頼する。地元の黒人コミュニティは騒然とし、オデルをブリトニー殺害の犯人と敵視しはじめる。一年前に子どもたちの親権を取り戻し、やっと平穏な生活を手に入れたボーは、オデルの弁護は「間違った側(ザ・ロング・サイド)」に立つことではないかと逡巡する……。 前作「嘘と聖域」と本作で、ボー・ヘインズが主人公のシリーズはおしまいだとか。ちょっと残念。続きを読む
投稿日:2024.03.09
yoshi1004
テネシー州プラスキの弁護士ボーを主人公にしたリーガル物。今作がシリーズ最後と言う事でもしかしてボーに何かあるのでは、とハラハラしながら読んだ。プラスキの町の閉塞感や差別感がとても良く表れていて、どのペ…ージを捲っても胸が痛んだ。特に被告人オデルとボーの関係性が辛かった。続きを読む
投稿日:2024.03.06
シュン
マクマートリー教授シリーズ4部作の後、ボーのその後を描く二部作の後半部が本書である。新たな事件でありながら前作を引きずるかたちの展開で、マクマートリーとボーによる<けつの穴全開>シリーズ全作? の完…結編であることで、本シリーズはとうとう幕を閉じる。「胸アツ」の強烈形容詞を携えて一気に読者の胸倉を引っ張ってきた感のあるスポ根リーガル・ミステリーの最終の一幕をまたもしっかりと味わってしまった。 舞台は、KKK誕生の地のプレートが遺る曰くつきの街、テネシー州プラスキ。主人公は元アラバマ大フットボールチーム花形選手だった黒人弁護士ボーセフィス・ヘインズことボー。スタートは、ジャイルズ・カウンティ高校のアメフト・ゲームで始まる。試合後には、ロックバンド“フィズ“によるライブ・コンサートが予定されており、プラスキの夜は沸騰して見える。 試合で予想通りの活躍を見せたオデル、試合後のコンサートでボーカルを務め会場の注目を浴びたブリタニー。エキサイティングな夜の後に遺されたものは、人気のない深夜のバス置場で殺害されたブリタニーと、酔って保護されたオデルだった。何が起こったのかわからない夜。オデルがブリタニー殺害犯として立件される道筋が見えてくる。われらがボーは、この事件に、またこの事件を待つ法廷でどのような役割を果たすのか? 本作の見どころは、ボーの体験してきたこれまでの運命が、彼をどこへ導いてゆくのか? 数作前で妻を失ったボーの再生の道はどこへ向かうのか? というわけで本シリーズの完結編ともなる本作。満員のフットボール会場。とことんジャイルズ郡プラスキがその舞台。前作でどこか遺恨の残りそうな結末を共にした検事ヘレンの意味深げなプロローグも気になる。シリーズ作品としての連続性を背景にしながら、単独作品としての練度もしっかりした法廷ミステリー、胸アツ主人公ボーとその子供たち。また彼の法律事務所を支える秘書と探偵のトライアングルによる連携プレイ。エンターテインメントのパーツをそこかしこに仕掛けた状態で迎えるシリーズ、クライマックスが本書である。 過去の様々な出来事が追想されながら本書という結末に収斂してゆく大団円的ストーリーだが、何分真相が見えにくい。幾重にも視野を歪ませる仕掛けが用意されており、そこに絡む怪しげな人物なども複数配置。読めるようで読めない真相。予期不能の結末。シリーズがスタートとなった『ザ・プロフェッサー』からずっと熱い血で読者を引き込んできたシリーズ6作目にして最終作の本書。単独でも愉しめるが、やはり一作目から時間軸を辿って読んでここに辿り着く方が、読者としてはパーフェクトな味わいが得られると思う。ストーリーは同じ地平で繋がっているからである。過去作があって今がある。未読の方は是非、順序だててトライして頂きたい。既読者はさて次なるシリーズの邦訳を心待ちにしようではないか。続きを読む
投稿日:2024.03.05
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