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ジョアン・トンプキンス, 矢島真理 / ハヤカワ・ミステリ文庫 (3件のレビュー)
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yoshi1004
1人息子を殺され、妻にも去られたアイザックと、息子と関係した事のある孤独な少女が主人公。派手な場面は無く、当事者の心の内側を延々と晒すのだが、奥深い描写が続き目が離せない。息子への愛情や他者へ不器用な…アイザックの見せる苛立ちや赦しが哀しい。唯一犬のルーファスの存在が救いだった。続きを読む
投稿日:2024.02.24
MISERY
殺人事件で息子を失ったアイザックの前に突然現れた16歳のエヴァンジェリン。家族も家もない少女との共同生活が始まる。息子が殺害された影響が色んなところに出ていて、エヴァンジェリンに対する力になりたいとい…う気持ちと、時折感じる苛立ちにアイザックの感情の揺れが見える。アイザックが自分の心の内を深くのぞいていくほどに見えてくる自分と息子へと思いや、エヴァンジェリンとのこれから。それらに視点が絞られていくような終盤がいい。それとアイザックの飼い犬のルーファスが心のよりどころのような存在でとにかくかわいい。著者デビュー作だけど今後も読みたいと思える面白さ。続きを読む
投稿日:2024.02.21
sdkno1
登場人物みんなが暗闇を抱えていて、不幸のオンパレード過ぎて読んでいて辛かった。最後は希望のある終わり方だけど、少女が殺人の被害者の父親にあそこまで望むのはなかなか酷じゃないのかと思った。私には無理だし…、なかなか割り切れない。続きを読む
投稿日:2024.02.12
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