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三上智恵 / 集英社新書 (3件のレビュー)
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mmcit
2016年以後、奄美から先島に至る南西諸島の軍事化が日々刻々と進められていく過程と、そこで誇りと尊厳を失わず戦い続けた人々を追いかけた貴重な記録。各エピソードのトビラに掲げられたQRコードで直接取材…された人々の姿と声を実見できるという試みも。実際にいくつか映像を見てみたが、確かに文字だけより痛切に、生々しく内容が伝わってきた。 宮古・石垣・与那国で急速に進む軍事基地化を見ていくと、岸田政権の「安保三文書」改定が何を意味しているのかが具体的に理解出来る。離島・島嶼防衛の主体は日本自衛隊であり、米軍はそれに少し手を貸す、という構図。しかも、戦場は沖縄の更に南に局限させるという意図さえ透けて見える。 問題は、沖縄で「平和」を求める声が、結局「沖縄だけの平和」を求めることにつながっていないか、ということだろう。だからこそ、「反戦」を訴える側がどんな世界のビジョンを提示できるか、どんなナラティヴを構想できるかが喫緊の課題ではないか、という気がする。続きを読む
投稿日:2024.05.28
yuusou21
文章にすると三上さんの思いが強すぎて、引いてしまう自分がいる もちろん、映像の方がいいのだろう でも、知らなければいけない真実ということはわかる
投稿日:2024.05.15
知之介
37章すべてに動画がついており読むだけでは分からない沖縄の離島のとんでもない変貌や住民の憤懣やる方ない思いに触れることができた。 南西シフトと呼ばれる自衛隊の展開は沖縄の人々を守るのでなくアメリカの戦…略の一翼を担うためのものであることは明々白々。戦争になると殺されるのは沖縄の人々にとどまらず多くの軍事基地を有する本土の我々も間違いなく殺される。アメリカの肩代わりをするばっかりに。 「島嶼部」を検索すると陸上自衛隊の広報動画に行き着くが、三上智恵さんが本書で指摘する通りのことが誇らしげにPRされている。災害時にとても活躍してくれる自衛隊の真の姿はとんでもなく怖いものだ続きを読む
投稿日:2024.03.01
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