【感想】ワンダフル・ライフ

丸山正樹 / 光文社文庫
(20件のレビュー)

総合評価:

平均 4.2
8
7
2
1
0

ブクログレビュー

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  • momo0707

    momo0707

    過去の作品もそうだけど、この著者は社会的弱者に焦点を当てた作品ばかりのようで、今作も障害者を巡る物語になっている。事故で頚椎損傷となった妻を介護する夫、生まれついての脳の障がい(CPというらしい)のある男性、などがでてくる。
    他にも子供を持つことで意見の相違がある夫婦、 
    不倫の関係に終わりを感じているOLなどの物語が描かれている。始めはそれぞれ無関係に見えたそれらのストーリーがやがてひとつの物語になっていく。
    重たいけど一気に読ませる力のある作品。
    続きを読む

    投稿日:2024.06.09

  • なんてひだ

    なんてひだ

    障害者の世界を知らない自分には知らない世界を見れる教材の様な本でした。もちろん面白さはラスト迄の展開とあっと驚く結末なのだろうけど、根底には奥さんの介護する現実と障害者の未来が我々には認識されずに重度の障害に負担する身内に出来ない時の思想が安楽死だけで。色んなことをひっくり返したい想いがこの作品に現れたのでは。しかし出だしの夫の創作がこの本だったとは、エンドロールでようやく繋がったが同一人物とは思わずいた。1日(1)×4とエンドロールで4日かかりましたが、思ったより捗らなかったかも。空想も含めて摂の人格があり過ぎて多過ぎて、整理出来ていないって事続きを読む

    投稿日:2024.05.27

  • hookbookroww

    hookbookroww

    このレビューはネタバレを含みます

    読み終わった時は衝撃で呆気にとられて、この本で何を書きたかったのか作者の思いまであまり考えられなかったけど、
    主人公がどんな経験をしてその時々で何を考えていたのか、何を思ってその決断をしたのか知りたくて、数日してから 歳を重ねる順番で再読した本。
    2回目でやっと、少し主人公の気持ちに思いを馳せることができた。

    読了して終わりじゃなくて、この後も日々の中でじっくり考えたい本になった。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.05.16

  • pagurin

    pagurin

    この類の仕掛け、とても好きです。物語が4つのストーリーで構成されていて、「こことここが繋がるのかな?」と想像しながら読むけど、オチは全く違うものだった。混乱したままラストの章を読みました。もう一度読みたくなるというのは、このことか...。時代背景も、あっちにいったりこっちにいったりしているから、ちゃんと落ち着いて読めるときに一気に読むべき一冊。続きを読む

    投稿日:2024.05.13

  • yumi

    yumi

    脊髄を損傷して肩の下からの麻痺して動けなくなってしまった妻を介護する夫、
    妻が過去に妊娠中絶をしたことを知った建築士の男性、
    上司と不倫をする女性、四肢麻痺をした障碍者が介護者に「自分になりすましてほしい」と
    頼みSNSで知り合った女性に会いに行く男性、
    四つのエピソードが同時進行で進んでいき、一見関係がなさそうなエピソードが
    後半に向けて徐々に繋がっていきそうだと思いながら読み進めました。

    それぞれの章で心や身体に傷を負ってしまった人の身体的、精神的な事柄が
    鮮明に描かれているので読んでいる時にはとても重く苦しく感じました。
    けれどこれが現実で傷を負ってしまった人達の本音だと思うと
    更に重く受け止めなければいけないと思いました。
    特に重度障害者とその介護は知らないことが多々あるだけに、
    驚くだけでなく過酷で辛い状態だというのがひしひしと伝わりました。

    そしてラストの年譜が入って吃驚でした。
    こんな方法のミステリーというのは初めてだったので、
    思わず本の帯にもあるようにもう一度この本を読みたくなってしまいました。

    「生きていればいいことがある」と柴田さんの言った言葉。
    どんなに過酷な状況下におかれてもこんな気持ちになるのは
    難しいと思いますが、この一言には重みがありました。
    これがあったからこそ、この作品はワンダフルな人生になれたのかとも思いました。

    人が生きるということについて様々な点から考えさせられ、
    人間の尊厳というものを更に見つめさせられて重厚な作品でした。

    「デフ・ヴォイス」の読了後も良かったですが、
    この作品も心を揺さぶられるものが多々あったので、
    この作品以外にもまた丸山さんの作品を読んでいきたいと思います。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.09

  • リリー

    リリー

    あぁ、そうゆう事だったのね。と
    最後にストンと納得。

    障害をもって生きるという事、障害を持った人と一緒に生きるという事。
    私はどちらも経験がないので、自分とは関係のない世界の話だと感じてるし、どちらかの立場になってしまったらきっとうまく生きていけないだろうなと。
    読んでる間ずーっと、微妙に居心地が悪かった。

    素晴らしき世界でみんなが幸せに生きてられたらいいけど、それってすごく難しいよね。
    だって私自身、受け入れられないとハッキリと分かってしまったから。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.05

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