【感想】テラ・アルタの憎悪

ハビエル セルカス, 白川 貴子 / ハヤカワ・ミステリ
(8件のレビュー)

総合評価:

平均 3.7
1
4
1
1
0

ブクログレビュー

"powered by"

  • オカムラ

    オカムラ

    日本、USA、イングランド、スウェーデン、フランス、インド、そしてこのスペインと各国の推理小説を読みました、どの国の警察官もブラックな職場です。

    投稿日:2024.04.28

  • 雨空

    雨空

    売春をしていた母。父親は誰だか分からない。貧困のなかでグレていく自分。とうとう捕まり刑務所に入れられてしまったある日、フランス人の受刑者と会う。その人に勧められた『レ・ミゼラブル』そこから彼の人生は変わった。
    警察官となってある田舎町で勤務中、田舎では起こり得ないほどの大きな事件が勃発する。それはこの町のなかでかなりの富豪である夫妻と家政婦が惨殺されるというもの。ただの物取りにしてはかなり惨く、一種の儀式にも感じるような有り様。彼のこれまでの人生と殺人事件が交互に進行し、全貌が見えたときに譲れないもの、善悪を突きつけられる。
    ものすごくチープな物言いになってしまうけれど、復讐というものの持つ恐ろしい力と、巡り巡って自身に降りかかるということを田舎の閉塞的な空気のなかでじわじわと感じさせる。捜査のき行き詰まり感、人生の行き詰まり感、完全に分けられない善悪という概念。最後まである意味ではすっきりとはしないけれど、様々なものを失ってきた主人公がその人生も含めて決断してきたことに幸あれと願わずにはいられない。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.20

  • take9296

    take9296

    獄中でユゴーの『レ・ミゼラブル』と出会い、犯罪をやめ警察官となったメルチョールは、カタルーニャ州郊外の町テラ・アルタで、富豪夫妻殺人事件の捜査に当たる。夫妻は拷問の末に惨殺されていた。メルチョールは夫妻の事業には裏があることを直感するが……。

    極めて猟奇的な場面で幕を開けるこの作品、単なる警察小説ではありませんでした。読書が人生を変える力のある営みであることを改めて実感しました。残りの二作も期待しています。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.31

  • 小さな図書室

    小さな図書室

    メルチョールが警察官になった特殊な過去が細やかに描かれてるのがほかのミステリーとは違う
    きっかけが母を殺されたことと
    「レ・ミゼラブル」
    ただメルチョールの人生を描きすぎてアデル夫妻の殺人事件がぼんやりしてる
    やや冗長に思いながら後半は読んだ


    続きを読む

    投稿日:2024.03.31

  • ゆめこ

    ゆめこ

    初めて読んだスペインのミステリー。
    ミステリーというよりは主人公の生き様がメインで、事件も捜査していく様子も特に斬新さがあるわけではないが、読みやすく主人公も魅力的だった。続編も読んでみたい。

    投稿日:2024.03.15

  • yoshi1004

    yoshi1004

    スペインの中央とも揉めている曰く付きの街が舞台。レミゼラブルを読む事で更生した刑事が主人公。その地の富豪夫婦の惨殺死の謎を解明すると言うミステリだが、その要素は低い。むしろ主人公の過去や思いを描いてる。濃いイメージの作品だった。続きを読む

    投稿日:2024.02.26

Loading...

クーポンコード登録

登録

Reader Storeをご利用のお客様へ

ご利用ありがとうございます!

エラー(エラーコード: )

本棚に以下の作品が追加されました

追加された作品は本棚から読むことが出来ます

本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック

スマートフォンの場合

パソコンの場合

このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?

ご協力ありがとうございました
参考にさせていただきます。

レビューを削除してもよろしいですか?
削除すると元に戻すことはできません。