【感想】俺と師匠とブルーボーイとストリッパー

桜木紫乃 / 角川文庫
(14件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
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ブクログレビュー

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  • kiwa

    kiwa

    昭和の場末の匂いまで漂ってきそうな雰囲気がたまらない。
    登場人物のキャラが立っているので、映像化したらこの俳優だろうなあと想像しながら読んだ。
    かなり悲惨な生い立ちの主人公と関わり合う人達の距離感が絶妙。
    それぞれ訳ありでクセが強いが、素敵な大人達に出会えて良かった。
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    投稿日:2024.05.07

  • みー

    みー

    辛い経験、苦労した経験が多いと人は優しくなれる。
    章介は腐る前にほんとにいい人たちに出会えたな。
    周りにもハチャメチャでわがままなのにちっとも嫌じゃない人いるなあ。
    色んな空気を読み取ってる繊細で優しい人なんだとこの本読んで思いました。続きを読む

    投稿日:2024.04.24

  • セシルの夕陽

    セシルの夕陽

    今年のベスト10ランクイン候補!
    この、物哀しいのに明るい、そして前に進んでいく話、大好きだ♡
    桜木紫乃作品は3冊目、初の明るい作品。

    舞台は作者出身地の釧路のキャバレー『パラダイス』 
    主人公はそこで下働きをしている青年:章介。
    パラダイスに年末年始のショータレント3人がやって来る。

    北東の果ての凍てつく土地の哀愁と、いろんな人生を背負った人たち。
    タレント達と共同生活をする内に、章介も成長していくのだ。

    ブルーボーイという表現を初めて知った。シャンソン歌手やストリッパー、マジシャンの海千山千の人生論に唸った。
    続きを読む

    投稿日:2024.04.04

  • Kazuko Ohta

    Kazuko Ohta

    久しぶりの桜木紫乃に、あぁやっぱり私が読みたい作家だと思っていたのに、しばらく進むと桜木紫乃を読んでいるということを忘れてしまいました。まるで高殿円の『グランドシャトー』を読んだときと同じ高揚感に駆られる。

    博打のためなら女房も売るような人でなしの父親が死に、母親とも離れてキャバレーに勤める章介。わずかな喜怒哀楽を表す場面もなかったような日々が、ドサ回りの芸人3人とひと月共同生活を送るうちに変わります。

    楽しくて、切なくて、永遠に読み終わりたくない気持ちに。北の国のキャバレーの話も最高だ。人生って、悪くない。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.25

  • summer

    summer

    初めての作家さんです。登場人物のキャラクターがどれも個性的で、物語に立体感がありました。北の地、夜の世界のお話なのに、しんみりし過ぎることも無く軽やかに進んで読みやすい。心に影を抱えた者同士の、程良い距離を保ったまま心を開いていく様子…ありのままの姿で繋がる温もりを、感じさせてもらえた気がします。続きを読む

    投稿日:2024.03.17

  • ぐむ

    ぐむ

    「ボンと師匠とソコ•シャネルとひとみさん」
    ギャンブル好きの父親 苦労させられる母親の姿を見て育った章介。幼少期家族との思い出も…。
    言われるがまま人情薄く気がつけばヒモと思われても仕方がない生活。そんな彼がパラダイスに雇われたタレント個性豊かな3人と出会い賑やかな生活で人との出会い、別れが近づく寂しさを感じる短い期間で体験した素敵な思い出。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.07

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