【感想】帆神―北前船を馳せた男・工楽松右衛門―(新潮文庫)

玉岡かおる / 新潮文庫
(4件のレビュー)

総合評価:

平均 4.3
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ブクログレビュー

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  • Yukirobbinson

    Yukirobbinson

    江戸後期に高砂の漁師から廻船問屋を営む海商に上り詰め、名字帯刀も許された工楽松右衛門の一代記。千石船の帆の改良に取り組み松右衛門帆を発明、蝦夷地択捉島では港を作りロシアの脅威から日本を守り、或いは瀬戸内海の港では浚渫する為の特別船を発明するなど“工夫”を“楽しむ”男を描く歴史小説。
    彼が居なければ蒸気船の登場まで長く使われた帆はなかったし、アイヌ人もロシアに取り込まれ、北方領土について領土問題も存在しなかったかもしれない。
    続きを読む

    投稿日:2024.05.12

  • いち

    いち

    工楽松右衛門を知らなかったが、すごく魅力的な人物だった。初めて男性に焦点を当てた作品ということだったが、メインは関わる女性について詳しく描かれていた。鎖国時代だったからこそとも言えるが、今も工夫を凝らすこと、アイデアで富を築くことができる。その先進的な考えを思い浮かべられる才能に嫉妬する。続きを読む

    投稿日:2024.04.07

  • オールマイティ

    オールマイティ

    僕は、今まで数百冊の時代小説を読んで、大概の歴史上の偉人の名前くらいは知っているつもりだったけど、まったくの自惚れだったことが、この作品を読んで思い知った。この工楽松右衛門という人は、とんでもなく凄い人ではないか‼️”あの”高田屋嘉兵衛の「師匠」ということは、極論すると、松右衛門さんがいなければ、函館という港はなかった、のかもしれないのだから。しかし、解説で高島礼子さんが書かれていた通り、この作品の本当の主人公は、松右衛門を支えた4人の女性なんだろう。続きを読む

    投稿日:2023.12.11

  • みゃい

    みゃい

    玉岡かおるさんの本は女性主人公が活躍する話が多いですが、こちらも良かったです。
    近代の礎を築いたすごい人物なのに、あまり記録に残っていないとか。それを埋めながら一つの物語を作り出すのはさすがです。
    右衛門さんの器の大きさにも惚れました。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.09

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