【感想】敗者たちの平安王朝 皇位継承の闇

倉本一宏 / 角川ソフィア文庫
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • baen2

    baen2

    「栄花物語」を読んでみたいと思っていたらこの本の中に沢山でていて、嬉しかったが・・・。

    平城天皇、陽成天皇、冷泉天皇、花山天皇

    この4人の若い皇統の天皇様は、成し遂げたかったこともできず、貴族の権力者から皇位継承を狙わられて 「暴虐や狂気」に仕立てられる。

    正当な皇統を、嘘で歪曲し天皇を退位させられる。

    この本は、古文書を照らし合わせることで、
    史実はどうだったのか?が 書かれています。

    まだ若い少年・青年期に精神疾患を患っているように古文書に残され、上皇として長い時間過ごされた。歴史を歪曲され後世に読みつがれてきたなんて たまらないですね。

    王統が断絶しかけたときに、越後から大男迹王を探しだして前皇統の王女と結婚させた時など随分と年月をかけたことなど、疑わしいな?と思った。しかも後にその名を継体天皇として、そのままの天皇のお名前だったので笑ってしまった。 「本当の系統なのかな?」と怪しく感じたことを思い出した。
    おそらく、それも史実ではないのだろうな、と思う。
    歴史好きな人には是非読んでみて欲しいですね。
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    投稿日:2024.03.19

  • makaon

    makaon

    来年の大河ドラマ「光る君へ」の時代考証を担当されている方の著書ということ、また、タイトルに惹かれて購入。
    単純に権力争い、藤原氏の女性から生まれた天皇を立てて権力を握ってきただけだと思っていたので、「狂人」にされて皇位を奪われたという『闇』を知り驚いた。しかも譲位した年齢も若く、上皇として長く生きていた。。後書きにある、敗れてからの存命年数という注目点!歴史の常識を鵜呑みにするのは良くないと勉強になった。
    皇統交替の問題がこの現代でも起きているいま。
    日本人として知るべきこと、学ぶべきことだと感じた。
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    投稿日:2023.12.07

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