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加藤元 / 集英社文庫 (3件のレビュー)
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加藤元さんの作品を読んだのは、本書で2冊目です。 5日前に読了した『嫁の遺言』にとても魅了されたので、その後すぐに本屋さんに行き、本書『金猫座の男たち』を買ってきました。 本書は、「金猫座」という…ポルノ映画館を舞台に、 支配人・滝沢健司(40代男性) 受付アルバイト・高瀬歩(女子高生~女子大生) 映写技師・水野(20代男性) オーナー・大川(80歳手前?男性) 受付・岩清水(50代女性) それぞれの過去と現在の人間模様を、涙と笑いを織り交ぜて描いた、4編からなる連作短編集(長編?)です。 『嫁の遺言』の衝撃があまりにも凄かったので、ちょっと損をしたかもしれませんが、本書も十分に面白くて、とても楽しめる「傑作」だと思いました。 少しだけ、総体的に感じたことや、印象に残った文章を記しておきます。 ・ミステリー的な要素 『嫁の遺言』でもそう(とりわけ第3話と第7話)でしたが、ミステリー的な要素が巧みに散りばめられおり、ストーリーに膨らみと驚きを持たせる効果を感じました。 ・ポルノ映画のことを語った言葉 「きれいな女優さんたちが大活躍のおとぎ話だね」 「・・・派手な大仕掛けの映画を観るのもまっぴらなんだ。どうせ作り話なら、こういう素直な映画を観てみたい」 「あたしもこの年齢だ。こうなれば、なにもかもが懐かしいし、愛おしいんだよ。男のおとぎ話だろう。デズニイみないなものじゃないか」 「おかしくて、救いがたい、男のおとぎ話だ。思いきって、もう少し早く来てみればよかったよ」 「おとぎ話」については、『嫁の遺言』のあとがきで加藤さんが書いていらっしゃいますが、その文章と照らし合わせてみると興味深く、面白さも倍増しますね。 本書を読んだことで、改めて加藤さんの才能を確信出来ましたし、これからも作品を読み進めることになるでしょう。続きを読む
投稿日:2024.05.12
読書活動
題材がポルノ映画を放映している昔ながらの映画館というのが意外と斬新で面白かった。 だからといって物語に下品さを感じることも無く、従業員達の人間性が現れている内容で読み応えもあった。
投稿日:2024.02.23
なんてひだ
映画館がどれだけ好きか関わった人間たちの各々の想いが溢れている。本当に映画が好きなんだな〜というか作者が映画館に特別な想いがあったのが伝わった。なお言うと左端に座る祖父まで出ているので。驚きは4人目が…キクエさんだった事と想像した感じではなくて〜かな。あっ女子大生と付き合うことにしたのかと再開出来てる事がキクエの回で=知りたい事が満載ですね。あっ映画館のピンク映画が舞台の小説はなかったし、地元にポルノ映画あった潰れたけど、昭和の物語出せるってさすが。続きを読む
投稿日:2024.02.19
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