【感想】宝石商リチャード氏の謎鑑定 ガラスの仮面舞踏会

辻村七子, 雪広うたこ / 集英社オレンジ文庫
(15件のレビュー)

総合評価:

平均 3.4
3
2
6
3
0

ブクログレビュー

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  • Tanya

    Tanya

    テンポもよくサラッと読めました。リチャード、正義、みのるたちの人間模様も面白いとは思います。
    ただ本のタイトルであるリチャード氏の謎鑑定という、なんでしょうか、最初にあった大元のコンセプトがほぼないと感じました。
    シリーズ最初の頃のようなミステリーや、宝石に纏わる深く広い歴史的なお話、もしくは個人の想い、そういった要素をとても楽しくいままで読んでいました。ここ最近の巻は宝石がおまけみたいになっているように個人的には感じてしまいました。
    ガッツリと宝石を中心に展開するお話もまた読めると嬉しいなと思いました。、
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    投稿日:2025.03.20

  • mendako

    mendako

    5つの物語とエピローグからなる。
    第3シリーズ2冊目、通算13冊目。

    今回の主な舞台も横浜。
    28歳になった中田正義に加え、中1の男の子二人、女の子一人が加わって、物語は思春期の心をも描いていく。
    モデルをしている真鈴はクラスの中では浮いている。
    それは仕事が忙しいからで、決して同級生を見下しているわけではないのだが、はっきり物を言う性格が彼女を苦しめているようだ。
    一方、みのるはみのるで問題を抱えた母親に育てられたのと、生来の性格もあり、自分に自信がない。
    大人からすればもどかしく、また、そんなことで、と思うこともあるが、彼、彼女らは中学1年生。
    子供なのだ。

    羨ましく、そして物語を安心して読み進められるのは、リチャードや正義をはじめとした信頼できる大人たちがそばにいるから。
    子供たちは自分の力で気付いていく。
    真鈴には、こうアドバイスする。
    「あなたのことを相手が好いていようが、いまいが、そんなことは何も関係がない。
    誰にも(中略)あなたに不本意な行動を強いる権利などない。
    『嫌だ』と思ったことには毅然としてノーを告げましょう。
    それがあなたを守ることに繋がります」(100頁)

    みのるは、母が暴れるのが怖くて、自分のやりたいことを我慢していた。
    けれど、顧みられなかった方の自分の心をそのまま出せる大人を得たことで、「自分」を取り戻していく。

    大人とは、こういう人物でなくてはならないな。
    手出ししすぎず、しかし受け入れ、道を共に探っていけるような。
    そんな理想の大人であるためには、大人自信が自分に自信を持っていなければならないし、寛容で賢くなくてはならない。
    搾取したり、思い通りにしようとしないこと、せめてそれぐらいはできる大人でありたい。
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    投稿日:2024.07.03

  • mutsuki

    mutsuki

    みのる視点が続いてるので、宝石や振り回される正義が出てこないのが少し寂しい。
    次作は正義視点にもどるかな…。

    投稿日:2024.03.08

  • 六月一日宮玲子

    六月一日宮玲子

    このレビューはネタバレを含みます

    いよいよ何が書きたいのかわからなくなってきた。リチャードも正義も出番はほとんどないし、正義の異母弟、みのる視点で描かれていて、みのるの生活中心。中学生の居候生活や異文化体験記みたいな内容で、タイトルの「宝石商」「謎鑑定」は一体どこに?みのるは小学生みたいだし、真凛はモデルの自分を特別視してて、学校はどうでもいいと公言。正直、不快感しか残らない。宝石の話なんか中華街の中華料理屋の関羽像ぐらい、しかも「値がつけられない」というだけの、本当におまけというか申し訳なさ程度に出てくるだけ。他も本当の宝石ではなくシーグラスとかシャンデリアとかそんな話。ネタ切れなのかもしれないが、それならば2部でシリーズ完結してくれれば良かった。とりあえず次巻も読んでは見るが、同じように中学生達の日常生活や異文化体験記みたいな内容ならば、もう買わないし読まないと思う。

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    投稿日:2024.02.17

  • よねだ

    よねだ

    終始みのるくん視点での物語
    我慢の多いみのるくん、彼にとっての宝石が増えていくのはとてもうれしい
    シーグラスのお話のふたり、とても素敵だった!
    ヴィンスとオクタヴィアのやりとりも良い
    相変わらずリチャードに対する正義の愛がすごい…真鈴の言葉をリチャードはどんな気持ちで聞いていたのか
    次はまたトラブルからかな?
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    投稿日:2024.02.11

  • きんつば

    きんつば

    面白いんだけど、中学生目線で描かれているので、何となく児童書を読んでいる気分になった。
    宝石の雑学(?)好きだったんだけどなぁ… そのあたりがなくなって残念。

    投稿日:2024.02.06

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