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井上毅 / 角川学芸出版単行本 (3件のレビュー)
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Y.K
関西、特に大阪在住の方なら子供の頃に四ツ橋の大阪市立電気科学館のプラネタリウムに行った経験のある方も多いのではないでしょうか。本書はプラネタリウムの開発の歴史、日本における発展の様子、そして今後の展開…などプラネタリウムの発展と普及を俯瞰する1冊です。 本書読みどころは3章から。近代プラネタリウムの開発の経緯、日本における導入、そして国産プラネタリウム開発の経緯がまとめられています。 シャープな星空、正確な星の運行、それらをいかに実現していったのか、分かりやすく解説しています。プラネタリウムと一言で言っても、レンズ式(恒星を投影する際にレンズを通して投影する)、ピンホール式(穴をあけて光源の光を通過させて投影する)という二つの形式があったり、惑星の運行を再現する機構にも種類があったり、座席配置が平面同心円状(昔はこれが多かった)だったり、映画館のような傾斜した座席だったり、といかに多くの種類のプラネタリウムが存在するのかが説明されています。デジタル技術の発展に伴い、星空の再現にもデジタル式投影機なども登場し、以前は”地球から見た”星空の再現しかできなかったのが、他の惑星や恒星から見た星空が再現できるようにもなっています。 本格的なプラネタリウムは1923年、ドイツの光学メーカーツァイス社によって開発されました。大阪市立電気科学館のプラネタリウムもこのツァイス社製で、投影用レンズがいっぱい取り付けられた球が両端にある鉄アレイみたいな投影機が印象的で、私にとってはプラネタリウムと言えばこのイメージでした。 近代的なプラネタリウムが世界初登場したのが1923年という事で、今年はプラネタリウム誕生100周年とのこと。子供と一緒につい最近プラネタリウムに行きましたが、本書を読んでまた行きたくなりました。続きを読む
投稿日:2024.03.05
kun92
まさにプラネタリウムの歴史。 過去の天球儀、天体運行儀からスタートして、現在はデジタル化まで進んでいる。星に魅了され、それを再現する仕組みにかける情熱。 いいねえ。 今は枯れたものになってるのか…と思っていたんだが、とんでもないね。 子供の頃、大阪の科学博物館のプラネタリウム見に連れ照ってもらうのが好きだったの思い出した。 久し振りに、見に行きたくなった。 デジタル式もいいが、あの、丸い空間にドンと無骨なメカが据えてあって、それが星を生む、あの感じが好きだったな。続きを読む
投稿日:2024.03.01
ktymknj
近代プラネタリウムの誕生と歴史、日本でのプラネタリウムのあゆみはもちろんだが、その前史としての天球儀や天体運行儀の部分がかなり面白い。
投稿日:2023.12.26
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