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嶋津輝 / 文春e-book (53件のレビュー)
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あゆみ
このレビューはネタバレを含みます
のんびり屋の千代としっかり者のお初。 2人の関係性はほんとうに素敵。友情とか愛情、家族の絆とはまた違う、なんとも形容しがたい不思議な関係ですよね。 2人を取り巻く環境は結構ドロッとした所もあるのに、2人の性格によるものなのか、嫌な感情に埋もれる事なくしっかり生き抜く姿に、なんだか自分も頑張ろうという元気がもらえました。
投稿日:2024.06.01
jyunko6822
直木賞候補作だったので。 表紙から時代モノと思ったけれど戦前戦後が舞台。 雇い主と女中さんの関係だけど(それも交叉する)要は女性同士の友情物語。 途中、どっちの方向へゆくのか?と心配したけれどうまく収まってハッピー・エンド。
投稿日:2024.05.28
Michelle
戦争のこと、夫婦のこと、自立して生きていくことなど考えさせられた。より戦争しやすい国に向かって行くことだけは阻止しないといけない
投稿日:2024.05.26
todo23
不思議な小説です。関東大震災から戦後にかけても物語ですが、主人公たちが常に和服で洋装でないためか時代小説の感覚があります。 小さな製缶会社の創業者家に嫁いだ千代は、そこで女中頭として働く初衣に出会う。…実は初衣は舅のお妾さん。妻亡き後、後妻にと望まれたもののある理由で女中頭として家に入っている。夫とは心馴染まぬ千代は、何でもできる初衣に憧れるが、やがて舅の死後、夫は草加の工場に行きっぱなして家に居付かなくなり、女二人だけで仲良く戦時中の東京下町の本家を守るようになる。 この二人が良いのです。おっとりして少し抜けたところのある善良な千代と、芸者上がりで姿が良く、シャキシャキと何でもこなしタンシチューまで作ってしまう初衣。漫才コンビの様な二人の掛け合いが楽しい、親子ほど年の離れた二人の女性の友情物語です。 嶋津輝さんは4年前に読んだ『スナック墓場』に続いて2作目。前作でも感じたけど、侮れぬ作家さんです。続きを読む
投稿日:2024.05.18
unico0321
大正〜昭和の女性に権利がない時代、何に抗うこともなく身を任せ、それでも一生懸命に生きた結果自立を遂げた二人の女性に心打たれた。折り目正しい、丁寧な暮らしの中にとんでもないエピソードが隠れていて、落差に…引き込まれた。続きを読む
投稿日:2024.05.14
nanadeutschland
女性の自立が難しく、まして戦後の混乱の大変な時代にありながらも、自分自身を見失わずしっかりと前を向いて身をたてる千代と初枝の姿に勇気をもらいました。作中の2人の台詞にも励まされました。 また、奥さまと…女中という立ち位置で、共に家事に励みながら絆を深めていく様子があたたかかった。お互いに信頼し想いあっているからこそ、その結果に落ち込んだとしても、どんなことでも相談できるんですね。なかなかシリアスな悩みを打ち明ける場面がありましたが、そう思うと同時にユーモアがあり、笑えました。 ***ネタバレ*** 最終章で、初枝が入院し、千代が自分があの千代であると初枝が気付いていたと知った時に、初枝が「これからは、死ぬまで一緒ですね」と千代にかけた言葉に胸が熱くなりました。そして初枝はやっぱり最初から気付いていたんだなと、ジーンときつつもなんだか可笑しくなりました。 人と人との縁はやっぱりいいなと、そしてこれからもずっと二人一緒に人生を楽しんでほしい、そしてそんな微笑ましい二人をずっと見ていたいと思う一冊でした。続きを読む
投稿日:2024.05.09
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