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小鳩子鈴, すずむし / 角川ビーンズ文庫 (3件のレビュー)
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kina-koi
このレビューはネタバレを含みます
ウェブサイトで読了済み。 書き下ろし後日談あって得した気分です。 登場人物も少なく、記憶は戻ること無く、悪役は改心せず、疎遠な家族は疎遠なまま、テンプレよりちょっとズレた感じのストーリー展開が良かった。
投稿日:2024.05.21
いこ
Web版を読んでいたので、書籍版でまた読めて感激。 しかも後日談まで完備とは嬉しい。 後日談の某キャラの采配がまたにくいのよ。 この作者さまの書かれるおじ様はイケオジなイメージなのですが、ここでも爆誕してしまった印象。 気になる方は、すぐに読むのだ。 転倒後に目覚めたら記憶を失っていたエレナの10日間の物語。 しかも10日後に婚約破棄がほぼ確定しているという。 そこからの逆転劇というか再生物語といった方がいいか。 記憶喪失ものと言いつつも、エレナの中身はほぼ別人。 感覚的には転生ものに近い。 かつて穏やかに夫婦生活を営みながらも若くして亡くなった女性の記憶を持ってエレナは目覚めた。 それまでにこの体が行ってきたこと、体感してきたことを全て忘れるという形で。 今にして思うと、これは代償だったのかなと思う。 再生のための代償。 だから、最後の10日目を迎えても彼女は……詳しくは本編にて。 別人の記憶を持って目覚めたため、エレナの性格は依然と全く別物になった。 なったがゆえに、過去の自分の話をとても客観視して判断できるように。 それが彼女が何故記憶を失うような大けがをしたのか、その謎解きのきっかけにもなっていく。 なお、この別人の記憶に関しては、ラストに一応謎解きがされる仕様である。 そして、そんな彼女の性格に振り回されつつ、惹かれていってしまうのがヒーローのオスカー。 かつてはエレナを嫌いまくって碌に接点を持たなかった彼だが、元々の性格は誠実でいい人。 エレナの今の性格によって彼自身もまたかつての行いを客観視できるようになり、反省し、エレナを救うために、ちょっと不器用で突っ走るところもありながらも成長していく。 彼がエレナに惹かれていくのは微笑ましくもあり、ただ置かれた状況が婚約継続を許してくれないのが切なくもあり。 エレナも誠実になった彼に惹かれていきながらも、自分に縛られてほしくないと婚約破棄を受け入れる覚悟。 切ない。 そもそも、二人の恋には障害が多かった。 エレナの実家の環境がそもそもよろしくない。 家族仲もそうだし、毒侍女もいるし。 また、前述通りエレナの怪我の原因にはちょっとしたミステリ要素も入っていた。 それを婚約破棄の10日間までに明らかにするという。 エレナの怪我というハンデを持ったまま。 難易度が高い。 そういった難しいところを乗り越えての逆転話になるので、嬉しさはひとしお。 すかっとできるような「ざまあ」展開がある訳ではないのだが(あるにはあるが、エレナが止めたためマイルドになった)エレナ自身望んでいた訳ではないし、今の二人にはそういうすかっと展開は似合わない気がする。 どうせ回り道したのだから、焦らず、ゆっくり、着実に進んでいけばいいのではないかなと。 書き下ろしの後日談はもう本当にニヤニヤ読めます。 冒頭に書いたとおり、ある方の行為がもうね、本当にたまらんね。 これでまた一歩成長するオスカーくんなのである。 Web版しか読んでいない方はもう是非読んでいただきたい。 オスカー、頑張ってますよ。 ちなみに、アニメイトで買うとついてくるSSでは、本編後のお出かけ話も読めます。 こっちは更なる未来を予感させる話で最高でした。 本当に何もかもありがたい書籍化でした。
投稿日:2023.10.09
まいにちひるね
主人公は婚約者の屋敷で階段から落ちて、一命は取り留めたものの記憶をなくした令嬢。 どうやら婚約破棄のために婚約者の屋敷に訪れていたらしいが、しばらく安静にするために婚約以降ほとんど疎遠だった婚約者と初めてしっかり向き合って……という話。 わりと王道の展開だけど、すんなり話に入り込める。 原作を読了。
投稿日:2023.08.23
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