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伊岡瞬 / 角川文庫 (43件のレビュー)
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みき
帯に惹かれ手に取り買った。 「誰だ。かつて俺が痛めつけた少年の写真を送りつけてくる奴は。」 サクサクっと読めるし、まさに騙し合いら面白いのだけれど、サクッとし過ぎ期待し過ぎたようです。 もっと伊岡作品…っぽいドロドロしたものが読みたかった(笑)続きを読む
投稿日:2024.05.31
ナオ
訪れたアパートの住人は、全員“元犯罪者”だった。心を抉る衝撃サスペンス 累計50万部突破『代償』の著者渾身。角川文庫75周年記念、文庫書き下ろし! 浪人生の堀部一平は、バイト先で倒れた葛城に付き添…い、自宅アパートを訪れた。 そこでは、晴子、夏樹、多恵という年代もバラバラな女性3人と小学生の冬馬が、共同生活を送っていた。 他人同士の生活を奇妙に感じた一平は冬馬から、女性3人ともに前科があると聞く。 一方、政治家の息子・吉井恭一は、執拗に送られてくる、過去を断罪する写真に苦悩していた。 身を寄せ合う晴子たちの目的、そして水面下で蠢く企ての行方は――。 暗い過去への復讐を描いた、心震わす衝撃のサスペンスミステリ! 少し前に何かで見てずっと気になっていた。今回、図書館で発見し、つい借りてしまった。いや、もう相変わらずのサスペンス!正直、最初から不穏な空気が漂っているかんじがした。 ホムセンでバイトする浪人生の一平が、同じバイト先の葛城を自宅まで送っていくところから始まるこの物語。もうこのあたりから、少し嫌な感じというか絶対に何か起こる雰囲気がするぞって空気が漂っている。 案の定、人のいい一平くんは、アパートの住人の女たちの勢いに乗せられ、食事をすることになる。もうなんで、早く帰らないかな?!ってなったし、これから起こる伊岡ワールドを考えたら、碌なことにならないことぐらい分からないかな?!って言いたくなる。 そして、一平くんとは別で始まっている大物政治家のダメな息子の恭一。こちらは、親父のことを憎んでるくせに、親のおかげで生活させてもらっているボンクラ息子。そして、下半身の問題がやばい。ただの女性問題なら仕方ない(?)かもしれないが、嗜虐性がすごい。対象となっていた芽美子ちゃんは、大丈夫だったの?まぁ、あの子もあの子で、少し変わっている子だから、ある意味類は友を呼ぶかんじだったのか? この一平くんと恭一がどう繋がってくるのか…ドキドキしながら不穏な空気にビクビクしながら読んでいく。まぁ、思ったとおりの裏切りが待っていて、なんだか怖いお兄さんも出てきて、一平くん?!ってなったし、恭一は痛い目に遭ってほしい。遭うよね?伊岡先生?!ってなった。 でも、なんとなくだけど、一平くんと恭一は境遇とかが似てるのかな…ってなった。一平くんは一人息子で、親が都庁勤め。浪人生な息子に高圧的な態度の父親とそれに従う専業主婦の母親。 一方、恭一は、腹違いの弟がいたが、幼い頃に事故で亡くなり、そこから「お前はスペアだ」と父親から言われ続け、母親までもが父親に怒鳴られる家庭。 父親から圧をかけられ、萎縮しながらも反発している2人。でも、一平くんの家の方がまだ救いはあった。 最後は、みんなが救われて良かったけど、もう少し恭一のやってきたことが明るみに出て、社会的に抹消されれば良かったのにってなった。そして、恭一の父親の最期は壮絶だったな。まぁ、仕方ない感じではあったが。 イヤミスとは違った不穏な空気が漂う伊岡ワールド。嫌だな嫌だなと思いながらも気になって読んでしまう。そして、また別の伊岡ワールドにハマっていく感じがする… 2024/04/28 読了 続きを読む
投稿日:2024.04.28
レナユミ☆
サスペンスという以外にはどのような作品かいまいち分からず読み始めました。浪人生の一平君がふとしたことから、3人のお姉さん方と少年に巻き込まれていくお話。 やり取りの描写というか一平君がほんろうする姿が…、何とも、面白く楽しめました。夏樹さんとも、もう少し、いろいろあってほしかったなという願望。サスペンスとしてはいまいちすべてがよくわからなかった。都合がよすぎるし、すっきり感がいまいちでした。続きを読む
投稿日:2024.04.27
takahiro
井岡さんらしい小説でした。深刻なテーマでも重過ぎず、少しハラハラ、最後はほっこり。でも、こんな本が続くともう読まなくてよくなるかも。
投稿日:2024.04.26
ぺんた
このレビューはネタバレを含みます
大好きな伊岡作品!アパートの住人たちと、主人公の絡みが面白い!どうして主人公はアパートに行ってしまうのだ、と悶々とした笑 でもアパートが拠り所になるくらい、主人公もきつかったんだろうな。
投稿日:2024.04.18
キキ
アマゾンのおすすめ本に出てきたので読んでみました。 表紙の印象ではサイコパス的な内容かと思ったのですが、全く違いました。 私はミステリ部分よりも、女性三人(晴子、夏樹、多恵)の生い立ちから、「家族をど…うやって守っていくのか」について考えさせられました。 私はかなりネガティブ思考なので、残酷なニュースを見聞きすると、夫に「コレどう思う?」と話し合いが始まり、うちで起きたらどうする?と徹底的に話し合いする。(我が家でも同じことが起きないとは限らないからね) その根底にあるのは、下記のフレーズが常に頭の中にあるからだと思います。 ”わたしはね、ときどき思うのだけれど、わたしやきみが、私生活において重い犯罪ーとくに殺傷事件の被害者とならずに、ここまで生きて来られたのは、きわめて幸運なことだったのではないか。”(抜粋) 現在まで命にかかわる事件に巻き込まれなかったのは”運”、それしかないと思っています。 どこで誰と出会うか、何が起きるか。 そして、残酷な事件の被害者になってしまうかどうか。 どれも自分でコントロールできません。 生きていれば大なり小なりリスクはつきものです。 リスクを恐れて何もしないわけにはいきませんので、 リスクに優先順位をつけて、万一恐れていることが起きた時にどういう対応をとるのか、家族で話し合っておく必要はあると思いました。 我が家では、子どもがいじめにあった場合、夫が職質質問で警察に連れていかれた場合、等は夫と頻繁に話しています。(それだけ見聞きする頻度が高いという事ですね) 子どものいじめに関しては、子どもも含めて話してます。とにかく「命を守ること」を最優先に対策をとろうという結論に至っています。(死んだら終わり) 家族間で風通しを良くしておくと、結構便利です。 息子は私に言えないことは夫に言ってたりしているようで、夫から息子の話をまた聞きしたりします。(子供も誰に話すか選んでいる節がある。笑) 書いてて思いましたが、家族ってチームとか組織に近いような感じがします。(1名欠けただけで、チームが成り立たなくなるのが家族なのでは) 人間が考えられることは発生する可能性がある。 この本は最悪の事態が起きた時に家族をどう守るのか、考えるきっかけを作ってくれると思いました。続きを読む
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