【感想】死の10パーセント フレドリック・ブラウン短編傑作選

フレドリック・ブラウン, 小森収, 越前敏弥, 国弘喜美代, 高山真由美, 武居ちひろ, 廣瀬麻微, 広瀬恭子 / 創元推理文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • bookmania1105

    bookmania1105

    間違いない。大好きだ。読めば読むほど、この人の小説が好きになる。ミステリーもSFも、そして意外にもホラーテイストの作品まで、傑作揃い。もともっと読みたいぞ!!
    長編「シカゴブルース」を読んで、好きな方は必読だよ。続きを読む

    投稿日:2024.06.24

  • マッピー

    マッピー

    このレビューはネタバレを含みます

    目次
    ・5セントのお月さま
    ・へま
    ・女が男を殺すとき
    ・消えた役者
    ・どうしてなんだベニー、いったいどうして
    ・球形の食屍鬼(グール)
    ・フルートと短機関銃のための組曲
    ・死の警告
    ・愛しのラム
    ・殺しのプレミアショー
    ・殺意のジャズソング
    ・死の10パーセント
    ・最終列車

    『5セントのお月さま』『フルートと短機関銃のための組曲』『死の警告』が初訳。

    フレドリック・ブラウンのSF短編全集が出たとき、どうしてSF限定なのだろうと思った。
    ミステリの短編もそこそこあるのに。
    『最終列車』が収録されたアンソロジーには、これが最後のアンソロジー未収録作品とあったような気がするけれど、その後にこれが出たということは、つまりまだ未訳の作品が眠っている可能性があるというわけか。
    『真っ白な嘘』とか好きだったので、なんとか頑張って全集を刊行してほしい。
    買うから。

    エド・ハンターシリーズは長編のイメージが強かったけど、短編もあったなあと懐かしく思い出した。
    今の作品に比べると、テンポがゆったりとして、必要なことはすべて書いてあるけれど、最後に大きく話が動くという展開は、まどろっこしく感じるかもしれない。
    だけどこのテンポに慣れ親しんで育った私には、久しぶりに大きく呼吸ができるような気持ちで作品を読んだ。
    ドキドキはしたけども。

    『球形の食屍鬼』と『殺意のジャズソング』が特に好きかな。
    落としどころの意外性が。
    読後感は全然違うけど。

    とにかく東京創元社さま、短編全集完全版をぜひ出版していただきたいのです。
    お願いします。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.06.03

  • ofellabuta

    ofellabuta

    フレドリック・ブラウンのミステリ短編を集めた日本独自の短編集。
    好きでいえば表題にもなってる「死の10パーセント」は如何にもフレドリック・ブラウンという感じで好みだが、これってミステリ?という気がしないでもない。まぁ、面白ければどうでも良いことだが。
    巻頭の「5セントのお月さま」はちょっとO・ヘンリーとかの短編を思わせるテイスト。「殺しのプレミアショー」なんかは割と本格なミステリといった感じでバラエティ豊かな短編集。
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    投稿日:2024.04.05

  • あくら

    あくら

    分かりやすい面白さではなく、後からじわじわ来るような面白さが癖になる短編集だった。
    ミステリー、SF、奇妙な味…
    この何とも言えない読み味が良い。
    徐々に這い上がってくる恐怖が味わえる表題作はお見事。
    この不穏さがたまらない。
    『5セントのお月さま』の起承転結はかなり好き。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.10

  • 帆掛船

    帆掛船

    2023/12/10読了。
    フルコースの如き構成で、様々な“味”の短編13作品を収載。『殺しのプレミアショー』や引用した『殺意のジャズソング』のようながっつりミステリから『死の10パーセント』や『最終列車』のようなホラーの雰囲気漂う作品まで、作風の幅の広さが際立つ。表題作の『死の10パーセント』は、「○○の××を使ってしまった話」で、小松左京『黒いクレジット・カード』(『牛の首』収載)と共通する。続きを読む

    投稿日:2023.12.26

  • ao-neko

    ao-neko

    ミステリ短編集。フルコースになぞらえて並べられた作品は、一冊読めばおなかいっぱいになります。オーソドックスなミステリあり、奇妙な物語もありで楽しめます。
    お気に入りは「球形の食屍鬼」。密室で起こった死体損壊事件の謎を描いたミステリです。真相がわかってみると、タイトルがあまりにもそのまんまで驚きなのですが。誰がこんな真相にたどり着けますか? ある意味笑える一作でした。
    表題作「死の10パーセント」は、あれがテーマなんだろうな、とするとろくなことにはならないだろうな、ということがわかりますが。それでもやはり恐ろしい……やっぱりあんな取引なんてするものじゃないです。
    「殺意のジャズソング」も見事。謎の襲撃から始まった事件の顛末は、なんとも思いがけないところへ。思いがけず罪を暴かれてしまったあの人だけれど、なんだかとってもすっきりとした読み心地でした。
    続きを読む

    投稿日:2023.11.30

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