0
蝉谷めぐ実 / 角川文庫 (12件のレビュー)
レビューを書く
商品詳細ページへ戻る
総合評価:
"powered by"
best2625
蝉谷めぐ実さんの作品を読んだのは、本書が初めてです。 評価は⭐️3としましたが、腹落ちせず、何とも言えないもやもや感を拭う事が出来ません。 鬼探しというストーリー展開、魅力満載の主人公、人と鬼の違い・…定義とは❓、ラストで明かされる真相と作品名『化け者心中』の整合性(化け物ではなく、化け者)など、読了後の感想は良かったのですが、どうしても⭐️4とはなりませんでした。 恐らく、時代小説を読み慣れていない事と、そもそも本を読む力、楽しむ力が不足している事が大きな原因だったのでしょう。 蝉谷さんの作家としての力量に間違いはないと感じましたので、続編である『化け者手本』を、少し間を設けてから読んでみようと思います。続きを読む
投稿日:2024.03.16
めろ
面白かったけれども何故か情景が頭に入りにくく、ゆっくり読ませてもらいました。 妖怪やホラー物、推理物として読んでしまうと少し弱く、人間の心情や関係性を楽しむ物語でした。 個人的にはエピローグが一番好き…かもしれません。 魚がなぜ主人公を気に入ったのかのエピソードがあればもっとよかった。多分無かったかな、と。続きを読む
投稿日:2024.02.29
mikahayashi
気の狂った贔屓に足を切られ舞台に立てなくなった元人気女形魚之助が、ひょんなことから知り合いになった鳥屋の藤九郎と共に、芝居小屋に現れた鬼探しをすることに。 その鬼は本読みの最中に演者の誰かを喰らい、そ…の演者になり替わっているという。 誰よりも人気が出たい。 誰よりも上手くなりたい。 芸のためなら人を陥れることも、殺めることもいとわない。 そんな鬼よりも恐ろしい心玉を持った役者たち。 本当に鬼がいたんだろうか? そんな疑念が浮かびつつ読み進む。 やっぱり鬼はいたんだな。 でも、その鬼は悲しい。 鬼よりも人間のほうが恐ろしいのかもしれない。続きを読む
投稿日:2024.02.24
黒岡伸治
江戸時代を舞台にしたミステリー 芝居小屋、今で言う歌舞伎の世界で起こる事件 なんだか読みづらくて 登場人物名前が覚えづらいのと場面展開に没入出来なかった。 良いと思うのだ、古い時代物をいっぱい読んで…いるから新作の時代物が個人的に駄目なんだろう 70年前の本の方が読みやすい、、、、 自分が年取ったのだろう続きを読む
投稿日:2024.02.21
tsucchy
足を失ったため、失意の中で、舞台から遠ざかった女形。それでも、女の装いと振る舞いを続ける。 男と女との間で揺れる女形が、芝居小屋に潜んだ鬼を探る中で、芝居に対する血のにじむ努力、才能に対する葛藤が露わ…になる。 男と女、人と鬼、善と悪、嘘と真の境界が揺れ動く。見る角度で境界が変わる。本当は、境界など無いのかもしれない。 現実世界でも、二元論ではなく、多様な見方を意識していたい。続きを読む
投稿日:2024.02.18
sakaiX
テーマよし、筆致よし、タイトルも装丁も文句なし、ストーリーには意外性もあって、現代のジェンダー問題にも通じるところがあるし、ミステリだけでなく怪奇小説・ファンタジー小説としても読める。これがデビュー作…というのは確かに凄く、著者の力量の高さがうかがえる。 それなのに私ときたら、この練りに練られた文章に乗り切れず、会話文や地の文で主語が何なのかが時々分からなくなる有様で、話の流れについていけなくなることが多々あった。 自身の読解力の無さを棚に上げて書くのは気が引けるが、時間をかけた読書が要請される作品であることは重々承知しつつも、読みごたえが十二分にありすぎて、時代小説や芝居といった分野にさほど詳しくない読者にとっては敷居が高く、普通に読み進めるのにも結構苦労するのではないかと思った。 一般の読者に広く受け入れられるには、もう少しリーダビリティがないと難しいんじゃないかなあ。大きなお世話かもしれないけど。続きを読む
投稿日:2024.02.17
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。