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東崎惟子, あおあそ / 電撃文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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papalonia
このレビューはネタバレを含みます
さーて、今回のブリュンヒルドはどんな目に遭うのでしょうか! と、もはやリョナ感を期待しているのではと自分でも思ってしまうくらい、安定して「登場人物(特に女の子)がひどい目に遭う」小説。 しかも今回はタイトルにある通り二人もいる。おいおい。楽しみだぜ。…いや、お話がね。楽しみなんですよ。 と思ってたのに、ハッピーエンドやんけ!びっくりした。アニマも死亡フラグビンビンだったのに普通に生きてるし。 まあ、圧倒的にひどい目には遭ったし、なんだったらブリュンヒルドは序盤でいきなり死にかけたからね。サイヤ人ばりにぎりぎりで目覚めた雷霆パワーでなんとかなったが、同時に「蝕み」にも目覚めてやっぱり死にかけることに。展開が早い! 最終的に二人共生きてはいたけど、神の力で不死に近い体という設定がしっかりしてしまったからか、割と簡単にグロい怪我をしていく。手足を切られるのは序の口で、喉を貫かれたり脳みそ貫かれたり。親の生首見せられたり。ひー。体は治っても心は治らないんですよ!いや、治るのか?クリムヒルトは割と治ってたな。 あと今回は竜とのバトルではなく、やたらと強いイケジジとのバトルというのが新鮮。前作でもそうだったが、竜、だんだん弱くなってきてない…?前作は王国最強の戦士と一騎打ちで負け、今作はジジイに完封。まあ、今回は量産型の黒竜だったからというのもあるか… そういやタイトルからも竜が消えてるわ。そのうち圧倒的に未来になって竜なんていないよ何言ってんのくらいの未来になりそう。クッ、結局竜よりもかわいい女の子が売れるのか… 内容としては前作の直接的な続編だった。初代女王ブリュンヒルドが興した国が建国から100年経ち、神の力もあっさり弱まってきているとのこと。薄まるの早いなぁ。 そして初代女王の死から70年しか経ってないのにもう5代目女王となってて、あれ?代替わり早いなと思ったら、そうか、「蝕み」か。神の力のデメリット。 でも一冊目のときはこれの700年後とかだった気がしたが、普通にほぼ不死のままだったしなんなら痛覚もなかったような…?まあいいか。 しかし回復装備の細剣を持ってたとしても、「蝕み」持ちの状態でずっと生きていたブリュンヒルド、結局なんやかんやで克服したということなのでは…?ずっと生きててくれー。 一番良かったのはアレだな、クリムヒルトの説得に応じそうな流れだったのにあっさりと断ったウォレン。狂ってやがるぜ。いいね。あとがきで作者もなんか好かれなさそうなジジキャラをメインにしてしまったとあったが、こういう突き抜けた悪役、嫌いじゃないぜ。 あと、こういう小説の頭にあるカラー挿絵、たまにネタバレがあるのでなんとなく嫌な予感をして中を見てなかったが、普通に登場人物紹介としてアニマがシグルドの家系とか書いてあって、後で読んで良かったわ。
投稿日:2023.09.07
らいら
決して幸せな物語ではない。 しかし、王国の女王として即位し、王国の闇と戦うクリムヒルトと、その姉であるブリュンヒルド間の無償の愛、そして老宰相ウォレンの王国に対する切実な想いが描かれた、読んでいて心に…何かを残してくれる、感慨深い作品でした。 特に、ブリュンヒルドとクリムヒルトが中心で話が進む一方、ウォレンの考えやその想い、そして終始一貫した行動原理が心に残りましたね。続きを読む
投稿日:2023.08.20
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