【感想】くり返し読みたい 禅語

このレビューはネタバレを含みます

　小説『日日是好日』（著・森下典子）のお茶の世界の禅語に触れ、興味を持ちました。

　そして、赴いた書店で、本の帯の言葉・『「捨てれば楽になる」禅の思想でやわらかに生きるーー心に響く70の言葉』に惹かれて手にとりました。

　日常的に使っている語や耳にしたことがある語など様々あり、読み進めるのが愉しい。
もちろん、『日日是好日』もありました。

心惹かれた禅語、

『山是山水是水』
（やまはこれやま みずはこれみず）

『春来草自生』
（はるきたらば くさおのずからしょうず）

『孤雲本無心』
（こうんもとむしん）

『白雲自去来』
（はくうん おのずからきょらいす）

『平常心是道』
（びょうじょうしんこれどう）

『無事是貴人　（ぶじこれきにん）
〜平凡な毎日を安穏に暮らすのがいい〜
「無事」は、禅語では「外に求める心を捨て去った安らぎの境地」を意味します。そして、「貴人」は貴い人、すなわち仏性に目覚めた人をさします。
　禅宗では、人は生まれながらに仏性を備えていると考えます。人はそのままで貴い存在なのに、もっと自分を磨こうとして、かえって心を乱します。
・・・求めているものはすべて自分のなかにある。そのことに気づけば、本来の自分の清らかな姿が見えてきます。・・・』

　ときに力で事を成して来た若き頃とはちがい、歳を重ねるごとに、待つこと・ゆだねることの貴さがみに沁みます。

『もっと自分を磨こうとして、かえって心を乱します。・・・』
分かりやすく優しく諭してくれました。

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すごくシンプルに、一語一ページでまとめられているので、
忙しいときにもぱっと読んでほっとなる。

喫茶去　誰にでも茶を進める心の余裕を
花枝自短長　個性があるから調和がとれる
山是山水是水　ありのままを受け入れる
愛語　慈愛の言葉には力がある
単刀直入　大事なことはストレートに伝える
春来草自生　しかるべき時まで焦らず待つ
両忘　二者択一から自由になる
平常心是道　ありのままの心で、ありのままに生きる

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