【感想】できない男

額賀澪 / 集英社文庫
(9件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • きりんの奥さん

    きりんの奥さん

    惨めで情けない男二人の青春物語(笑)。いい大人でも、仕事がいくら出来ようが出来まいが、中身はへなちょこだったりするんだよな〜と凄く親近感のあるストーリーだった。だけど、こういう人っていざ決断するととんでもない事しちゃうんだよなって、物語に共感しまくりだった。続きを読む

    投稿日:2024.04.27

  • こてつ

    こてつ

    彼女できない、仕事できない芳野荘介と覚悟のできない河合裕紀、2人の目線から描かれるお仕事小説。
    タスキシリーズでの熱さを知っているだけに「夜越町農業王国プロジェクト」成功の為に2人の男性が熱く切磋琢磨しながらも成功を収める物語…を想像していたが、ちょっと違ったかな…
    タスキシリーズのような熱さではなかった…^^;
    でもこれはこれでリアルな現実。
    30代…仕事人として1人の人間としてこれから先このままでいいのだろうか?転職するなら…結婚するなら…と一度は考えるタイミングなのでしょう。
    そんな迷いがリアルに伝わってくる。
    人生ドラマのように劇的な変化が常にあるわけじゃない。
    いつもの毎日の中に時々訪れる転機やチャンス。
    それをどんなふうに受け止めてどんなふうにその後の自分に結びつけていくのか…慎重に物事を進める人もいれば、チャンスに乗っかれ!と勢いで波に乗る人もいる。
    人それぞれだ!

    迷いながら悩みながら人生の波に揉まれて毎日が過ぎていってるなぁ
    いろ〜んな「覚悟」…自分も出来てないかもなぁ^^;
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    投稿日:2024.02.24

  • キキ

    キキ

    若者(20代、30代)のお仕事奮闘小説。
    読んでていて思ったのはものすごく爽やか。
    若者だともがき苦しんでいる姿も微笑ましい(それだけ私が年取ったって事なんだと思う)から不思議なものです。

    学生でもないのに、なんでこんなに爽やかなんだろう?と思いながら読んでいましたが、解説にそのヒントが!

    ”年齢は関係がないのだ。重要なのは、その人物がもがいているか否か。”(抜粋)

    と、いう事は、40代の私でもやろうと思えば、今からでも青春が出来るという事です。
    (体力的に青春出来るか、現実問題が出てきますが。)
    何かを始めるのに年齢は関係ないと言うけれど、青春もその一つであるわけですね。

    余談ですが、この著者にかかれば、おっさんやおばさんがもがいている姿も爽やかに書いてくれそうな気がする。笑

    本を読んでなるほど、と思ったフレーズ。
    ”「仕事もけっこんもさあ、どういう奴とどういう風に過ごすかっていう選択なんだから。だから、俺の人生のクオリティを上げるチャンスは、ちゃんと捕まえておこうと思って」”(抜粋)

    こういう視点で何かを決めたことがなかったんですよね。今後、何かの決断に迫られた時に、こういった選択肢もあるって事を頭の片隅に入れておいてもいいと思いました。
    人生を変える決断って相当な負荷がかかりますからね。
    自分一人で踏ん切りがつかない時は、誰かの力を借りる。誰かの決断にのっかるのもアリですね。
    同志がいると心強いよ、やっぱり。
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    投稿日:2023.09.25

  • まるまり

    まるまり

    読了。田舎町の冴えないデザイナーの芳野と憧れの超一流のクリエイターの右腕である河合が1つのプロジェクトをすることになるお仕事小説。
    仕事、恋愛、結婚など日常の悶々とした中で、それでも少しずつ抗っていくのが良かった。だけど、最後はできない男から最低な男だったなぁ…続きを読む

    投稿日:2023.09.20

  • こまい

    こまい

    芳野壮介は田園と山に囲まれた地元で広告デザイナーをしている
    夜越町農業王国プロジェクトで河合裕紀と出会う
    28年間彼女なしの壮介
    32歳仕事はそこそこできるが覚悟の足りない裕紀
    真逆な男達の人生の転換
    お仕事青春小説

    冴えないながらも仕事と恋愛に向き合う2人を
    あらあらと思いながら応援してしまう

    何にどう進むかはその人次第
    好きなものを貫くのはかっこいい
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    投稿日:2023.08.06

  • tatatakuya0403

    tatatakuya0403

    社会人の青春小説という感じで面白くよみやすかった。

    仕事の挫折やできる人との差、それらにぶち当たる主人公が描かれている。

    主な主人公は2人。
    恋愛が「できない男」と覚悟が「できない男」。

    2人ともそれぞれの「できない」を背負っているのだけど、共通点がある。

    それはその「できない」の目的語を、他からの影響によってできるようになるのを待っているように感じるところだ。

    要するに「できる/できない」というのは本人の考え方でそれ以前に自分たちがそれに向かって「やる」と決めきれないでいるということだ。

    そこに気がつくまでがこの本の醍醐味であると思うが、そこはなんとなくリアルに感じて素敵だった。

    なかなか読後感が良い小説だったと感じる。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.26

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