【感想】婚活食堂 9

山口恵以子 / PHP文芸文庫
(16件のレビュー)

総合評価:

平均 3.9
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ブクログレビュー

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  • どりあーな

    どりあーな

    登場人物が多くなってきて、以前の話を思い出したりしながら、読み進めました。
    でも、登場人物が増えるから飽きずに読めて、シリーズ化されていくんだろうな、と。次回のお話はどうなるのか楽しみです。
    支援している子どもたちの成長も気になります。続きを読む

    投稿日:2024.05.03

  • ちこ(´・ω・)

    ちこ(´・ω・)

    「縁は異なもの鯵なもの」
    好奇の目とは違ってたが。
    分かっていたとしても、その気持ちに終止符を打つ勇気がなければズルズルと関係は続いたままだろうな。
    過去の恋愛から分析してみれば有り得ない選択肢だっただろうが、本人たちが幸せであるのならば最高な出会いだろ。

    「灼熱の恋はトッポギ色」
    若者たちの傾向は変わり。
    その時の気持ちは誰にも分からないことではあるが、有罪判決を受けた人と暮らす過去がなかったのだろ。
    結婚することが当たり前だった時代は過ぎ去り、お一人様という言葉も生まれた今では必死になる必要もないもんな。

    「長すぎた春のクスクス」
    年齢を重ねていくにつれ。
    処方されたからには飲まなければいけないとはいえ、飲み合わせを考えてないのは流石に問題あるだろう。
    まだまだ若いのであれば時間が欲しいと言われても肯けるが、出産などを考えているのであれば限界があるだろう。

    「困ったつぼ焼き」
    最後の問いかけに対して。
    本気で結婚を考えているのであれば、どんな場所で言われたとしても直ぐに答えることが出来ただろうに。
    互いに気付いて微妙な空気になってしまう前に動いたのかもしれないが、これだけ経って蒸し返す話題でもないだろ。

    「愛と未練と梅和えと」
    プロポーズと共に告げた。
    素直に自分の気持ちと向き合う時間が出来たからこそ、新たに見えた世界から出会いがあったのだろうな。
    信頼している相手とはいえ支援している立場であるのならば、どんな場所なのか一度ぐらい観にいかなかったのか。
    続きを読む

    投稿日:2024.03.24

  • 美優

    美優

    今回は婚活食堂の恵自身の結婚?というとてもレアな話だったので今まで以上に楽しめました。登場人物が多くて、誰だっけ?と思うこともしばしばでしたが、相変わらず終わり良ければ全て良しの安定感で面白かったです続きを読む

    投稿日:2024.02.08

  • うたうりんご

    うたうりんご

    あっという間に読み終えた9シリーズ目。
    恵の恋の予感⁉︎
    と思いながらドキドキしつつ、いつもながらの美味しそうなお料理にお腹を空かせました。
    季節のお料理、国籍も色々になりますますレシピを読むのが楽しみに^^
    次回はどんなお料理が登場するのかな。
    続きを読む

    投稿日:2024.01.08

  • Funya

    Funya

     元・人気占い師の玉坂恵が営むおでん屋「めぐみ食堂」を舞台にした婚活ヒューマンファンタジー。本巻はシリーズ9作目で、5話からなる連作短編集。 
              ◇
     5月のある日、口開けの客として暖簾をくぐって入ってきたのは、織部杏奈と麻生瑠央の2人。2人の華やかな出で立ちの理由を恵が尋ねたところ、友人の愛茉が結婚式を挙げたその帰りだという。
     彼女たちは元々4人グループで、かつてはイケメン実業家の藤原海斗を巡って鞘当てをした関係でもある。けれど外見や経済力だけに囚われずに、自分に合った愛し方ができる相手と出会い結ばれていく彼女たちを見て、心から祝福する恵だった。

     翌週の金曜日、沢口秀が友人2人を連れて来店した。どちらも美人だが、気の強そうな方は薬剤師の二本松楓、柔らかな雰囲気の方は介護士の山添ありさであると秀が紹介してくれた。
    聞けば、ありさには10年のつきあいになる恋人がいるのだが未だに結婚の話が出てこないという。秀と楓はそれを心配して、恵に鑑てもらおうとめぐみ食堂にありさを連れてきたとのことだった。話を聞いた恵は……。(第1話「一皿目 縁は異なもの鯵なもの」) 全5話。

          * * * * *

     本巻での中心になるのは介護士の山添ありさの婚活です。
    大学の先輩でTV局ディレクターの桐ヶ谷壮太と10年間交際してきたありさですが、未だにプロポーズされていません。
     ありさから水を向けても桐ヶ谷は煮えきらない返事しか返さない状態が続いているといいます。そんな不誠実なモラトリアム男との関係をどうするかが作品を通して描かれます。

     桐ヶ谷は超イケメンというわけでも男らしくグイグイ引っ張っていくというタイプでもないのですが、細やかな気遣いで意外によくモテる男性です。
    そんな男性がTV局というハデな世界に身をおいていると……。
     介護という地味な世界で堅実に仕事をこなすありさとは、どうしてもズレが生じていくものなのでしょうか。
     32歳になったありさの決断は ⁉

     桐ヶ谷に引きずられるだけだったありさの成長と自立を描く一方で、2つの淡い恋も挿入されます。

     その1つが、福祉事業家の名高が恵に一目惚れした挙げ句、正式にプロポーズしてきたという出来事です。
     育ちがよく真面目で誠実そうな名高に恵もまんざらでない様子ですが、結婚したらめぐみ食堂は閉じてほしいと名高に言われた恵は……。

     もう1つは、恵の後盾でもある真行寺の想いです。
     かつて真行寺の恋人だった朝香椿が銀座のクラブを閉め博多に帰ってしまいます。
     椿のクラブは客筋もよく盛況だったのですが、コロナ禍でかなりのダメージを受けていたため見切りをつけて郷里に帰ったということでした。
     別れて久しいはずの2人。ですが、椿が遠く離れたことで真行寺の気持ちに変化があったようで……。

     個人的には恵と真行寺の「おとなの恋」を期待しているので、 ( ともに自分の気持ちに気づいていない状態だと見ているのですが ) 早く自身の心を見つめ直してくれないものかと密かに思っています。

     さて、本巻ではさらにもうひと組、恋に発展しそうな常連さんの男女 ( この2人の恋はなかなかおもしろそうです )も登場していて、続編が楽しみでなりません。
    続きを読む

    投稿日:2023.12.23

  • ニコりん。

    ニコりん。

    元占い師のおでん屋女将、もしかして熟年再婚?というドキドキエピソードも。作中の季節は夏、おでん以外の大皿料理は多国籍メニューで美味しそう。

    投稿日:2023.11.19

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