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小川糸 / 新潮文庫 (284件のレビュー)
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総合評価:
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A
食の描写が素敵すぎる! あったかいごはんが食べたくなる 食と人は切っても切れない、食の中に思い出も沢山ある こーちゃんのおみそ汁はホロリと泣けた 妻に先立たれ、娘が嫁に行くお父さん 毎日味噌汁作ってく…れた娘となら離れてても絶対仲良し親子だよ!続きを読む
投稿日:2024.06.04
ちかりん
美味しい食べ物が出てくるお話。こーちゃんのお味噌汁とバーバのかき氷、がわかりやすかった。読み終わってからちょっと考えてしまう深い本です。食べ物は生きていく上での要であるし、記憶に残ったり、一緒に食べる…だけで幸せを共有できるものなので、食べ物のタイトルや表紙にはつい惹かれてしまいます。続きを読む
投稿日:2024.06.01
epi
このレビューはネタバレを含みます
帯に「ほっこり」って書いてあったので、ワクワクして読んだのですが、これはほっこり?なのか…?感動するお話はもちろんあったのですが、割とシビアで不穏な話ありましたよね?ほっこりの割合少なくないか?と思いました。 短編集なので、いろんなテイストのお話が楽しめてそれはそれでよかったのですが、ちょっと読んでて苦しいのもありました。 1番良かったのは、ぶたばら飯のお話。店内は綺麗とは言えないけどめちゃくちゃ美味しいってとこありますよね。机とか床とか油でギトギトやのに、料理が美味しいから通ってしまうという不思議、、懐かしさを感じました。ぜひともぶたばら飯を食べてみたい。 「母が教えてくれた煮干しだしのみそ汁」これは、うるっときて感動したんですけど、昔話題になった「はなちゃんのみそ汁」と結構似てた気がしたので、新鮮さに欠けているような気がして、ちょっと残念でした。 「ハートコロリット」と「ラデュレのマカロン」が2連続でちょっと不気味な内容だったのは、あえてなのか?間にほっこり系挟んでほしかったなあ、、続けて読むには、私には少しきつかったです。 私は正直、帯には騙されたなあと思いましたが、読んで後悔はなかったです。
投稿日:2024.05.15
kentoriko
短編集。安定の面白さ。分かってる展開ながら「こーちゃんのおみそ汁」で、死を前にして母と妻の顔を持って愛を注いでいたんだと涙ぐみ、「季節はずれのきりたんぽ」のオチは分からず、最後に家族の愛を感じつつ、苦…笑い。「バーバのかき氷」では、歳をとるとは、発酵か腐敗か、最後にその人の生き様で決まるのかもと思ったり。「さよなら松茸」では、やはり、気持ちは言葉にしなきゃいけないと思うが、ひとには縁があり、タイミングがあるのも事実と思う。「いとしのハートコロリット」では、結末が見えてはいるが、ひとはボケた方が幸せな気がした。続きを読む
投稿日:2024.04.20
cinejazz0906
〝親父の遺言なんだ。嫁さんを選ぶ時は、この店の味がわかる相手にしろよって」「面白い遺言ね」「全くだよ。でも、僕もそう思うんだ。一緒に美味しい食事ができる相手が一番いいってね・・・お袋がよく言うんだ。パートナ-を決める時は、一緒に食事しろって。それで残さないで、きちんと食べる相手だったら、財布を任せても大丈夫だって」「まぁ」・・・〟幸福な食卓、運命の料理との出会い、 ときにはほろ苦く、ときには甘酸っぱい食をめぐっての、人の世の哀切と心の機微が交錯する、七つの味わい深い物語。
投稿日:2024.04.17
K
別れがメインの短編集。物悲しさが漂うなかで、ただ悲しいのではなく、思い出やきっかけの食事を通し、大切なことを思い出したり、閃いたり、前を向いたりする主人公たちが描かれている。 食べる表現がとても生き生…きとしている、小川さんの特徴が凝縮された作品だと思う。食べるときに得る感覚が、複雑な感情を伴い、ゆっくり味あわせてくれる。それだけでも面白いと思わせられる。 ただ、悲しい話(別れ話や死別)が多いので、暗い気持ちの時には読むのは辛いかも。その中でも明るい中華料理の話が好きだった。続きを読む
投稿日:2024.04.04
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