【感想】李の花は散っても

深沢 潮 / 朝日新聞出版
(11件のレビュー)

総合評価:

平均 3.8
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ブクログレビュー

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  • eccoleseratte

    eccoleseratte

    出版社(朝日新聞出版)のページ
    https://publications.asahi.com/product/24137.html
    内容紹介、立ち読み

    <著者は語る>歴史に隠れた哀歓 『李(すもも)の花は散っても』 作家・深沢潮さん(56)  (「東京新聞」20230604)
    https://www.tokyo-np.co.jp/article/254354
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    投稿日:2024.06.05

  • 門哉彗遥

    門哉彗遥

    フィクションだとしても史実を元に描かれているのだから、こんな人がいたのだととても立体的に心に刻まれた。

    投稿日:2024.04.13

  • 稲石浩司

    稲石浩司

    このレビューはネタバレを含みます

    最後の朝鮮王の妻の方子の物語。

    林真理子の「李王家の縁談」がタイトルとは違い、方子の母の伊都子視点の物語だったのに対して、本作は方子視点であるところはよかったものの、民間視点の物語として「マサ」の話を交互に挟み込んだため、どっちつかずの物語になってしまった感じでもったいなかった。
    方子とマサの話は無理に一つの小説にせず、別々の物語若しくは方子の方を正編、マサの方を民間視点での補完続編みたいにしておけばもっとまとまりがよかったと思いました。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.12.17

  • horinagaumezo

    horinagaumezo

    戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を舞台に、皇族から李王家に政略で嫁いだ「王朝最後の皇太子妃」李方子と朝鮮半島から来た独立運動家と恋に落ちた「根なし草」の女・マサの2人の女性の生涯を描く長編小説。
    まさに大河小説という感じで、主人公2人の愛を貫いた壮絶な人生に思いをいたし、読み終えた後の余韻がすごかった。
    これはあくまで小説であり、史実そのものではないが、戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を巡る歴史のリアルをかなり忠実に映し出しているように感じた。
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    投稿日:2023.11.04

  • 近現代史と組織論

    近現代史と組織論

     本作品は、時代背景として元号では大正時代、西暦では1910年に朝鮮併合を行ったあとの日本と朝鮮の歴史について世界史を俯瞰しつつ2人の女性の生涯を丁寧に描く。一人の女性は、朝鮮王朝に嫁いだ日本の皇族の方子。日朝融和の象徴としての政略結婚に五里霧中する気持ちの揺れ、何とか夫である李垠を支え、子孫繁栄と家族の安寧を願う生活を丁寧に描写する。一方、もう一人に生活困窮した日本人の少女マサは、基督教信者で朝鮮独立運動を続け、厳しい拷問にも耐えながらも祖国の独立運動に身を投じる男性に恋心を寄せ、夫婦になる。世情や日常生活を丁寧に描きつつ、忍び寄る軍靴、そして帝国日本の敗戦による占領政策により、日本国内で没落していく垠と方子は一子の成長に一縷の望みを託し、生きがいを見いだそうとする。一方のマサは、日本人であることをひた隠しにしながら朝鮮で生き続ける決意を固め、帰らぬ夫を待ち続ける。2人の女性の全く異なる境遇が、最後に一つの線、そして縁としてつながる様は、さすがに著者の真骨頂と言えるだろう。続きを読む

    投稿日:2023.10.28

  • ななこ

    ななこ

    二人の人物を描いたことで、面白みが増した。庶民の暮らし、辛い…

    最後、韓国で夫婦二人で幸せになってたかと思ってたけど、ほぼ意識のないまま帰国したんだね。方子さまは、自分で幸せの道をひらいた人なんだ。

    投稿日:2023.10.22

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