深沢 潮 / 朝日新聞出版 (16件のレビュー)
レビューを書く
商品詳細ページへ戻る
総合評価:
"powered by"
ゆき
面白かったー!朝鮮王家に嫁いだ皇族の方子、朝鮮人の夫についていって韓国で暮らしたマサの人生が描かれている。 こんな人がいたなんて知らなかった。国や戦争に翻弄されて散々な目に遭って気の毒だった。今の日本…は個人が自分の選んだ相手と結婚できるし兵隊に取られることもない、平和な世の中になった。続きを読む
投稿日:2025.03.29
キャロミ
このレビューはネタバレを含みます
戦前に李王朝の皇太子•李垠(り ぎん)に嫁いだ梨本宮方子(まさこ)様。 日本統治下の朝鮮で日鮮融合の象徴としての政略結婚で 方子様の婚前の不安や覚悟などが丁寧に描かれる。 級友と比べて予想もしなかった李家との縁組も 最愛の息子の不審死も 何も声を上げることもできず 運命を受け入れるしかない。 個よりも公を重んじるお立場で 複雑な想いや苦しみを決して口に出したり態度に出したりしない。 庶民には到底わからない苦悩があった。 前半に比べて後半があまりにも駆け足で あっという間に数年経っていたり 出来事を追うだけになってしまい 少し残念。 もう一つのマサという貧しい生い立ちの女性の物語が合間に挟まれる。 方子様の物語だけでは決して知り得ない、庶民の目線での戦前戦後の日本と朝鮮の状況がわかる。 関東大震災下での朝鮮人狩りや 日本統治下での朝鮮人の扱いは 本当に恐ろしく、ひどいもので 韓国、北朝鮮の方の日本人への憎悪がいまだになくならないのも致し方ないと思ってしまった。 戦後皇族の特権がなくなり、没落していく中で 方子様は必死に金策をし、夫を支えた。 最後はようやく韓国に渡ることができ、障害者支援の学校などを作って社会貢献をしていたよう。 女性は強いっ! そしてマサと方子様の縁がつながる。 そこはフィクションだと思うが心温まるものがあった。
投稿日:2025.03.09
nekomurice
読みやすいので、物語だけでなく戦前・戦中・戦後の日本と朝鮮半島を知りたい人にはおすすめの1冊だと思います。読んで良かったです。
投稿日:2025.01.25
とが
"自分で道を選べない"の重さが桁違いだった方々… 皇族という、国を背負う一員だったはずが、数々の戦争によってかわってしまう。 ただ最後は自分の道をしっかりと掴まれた。 史実が元のお話故に、救いがない箇…所も多いが、だからこそ没入して読んでしまった。 フィクション部分も上手く絡んで、よりいろんな立場の人から見たその時代を感じられた。 この間パレスチナ問題について学んだばかりで、韓国との関係は余計に考えてしまった。 島根県出身の自分としては竹島問題が気になるところではあるが、過去に韓国にした仕打ちはなかなか… 正直日本を嫌う人の事も否定できないなと思ってしまう。 戦争で得たものは脆いし、今まで大事にしていたものを急に奪うなど、人々の気持ちに寄り添わないなんて、それはうまくいかないだろうなとも思ってしまう。 戦後皇族ではなくなった方について思いを馳せたことはなかったが、考えるきっかけになった。続きを読む
投稿日:2024.07.18
eccoleseratte
出版社(朝日新聞出版)のページ https://publications.asahi.com/product/24137.html 内容紹介、立ち読み <著者は語る>歴史に隠れた哀歓 『李(すもも)…の花は散っても』 作家・深沢潮さん(56) (「東京新聞」20230604) https://www.tokyo-np.co.jp/article/254354続きを読む
投稿日:2024.06.05
門哉彗遥
フィクションだとしても史実を元に描かれているのだから、こんな人がいたのだととても立体的に心に刻まれた。
投稿日:2024.04.13
ポイントが追加されました。ポイント明細ページからご確認いただけます。
クーポンコードの形式が正しくありません。半角英数12桁で入力してください。
エラー(エラーコード: )
本棚を開くには、画面右上にある「本棚」ボタンをクリック
スマートフォンの場合
パソコンの場合
アダルト(性表現・暴力表現)
ONOFF
グラビア
ボーイズラブジャンル
ティーンズラブジャンル
ONにしたコンテンツはトップや検索結果で表示されません
このレビューを不適切なレビューとして報告します。よろしいですか?
ご協力ありがとうございました 参考にさせていただきます。
レビューを削除してもよろしいですか? 削除すると元に戻すことはできません。