【感想】石垣りん詩集

伊藤比呂美 / 岩波文庫
(18件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • sachi

    sachi

    言葉が強い。戦争と戦後すぐ、ふんばって生きている女性の叫び。時が経つなか、年を重ねるなか、家族の重みに耐えながら毎日仕事に向かう生活者の姿。まっすぐで簡明な言葉が刺さる。

    投稿日:2024.04.09

  • gakudaiprof

    gakudaiprof

    100分で名著でこれから紹介される若者のための本である。伊藤比呂美が解説している。この解説がなければ石垣りんがどこのひとかよくわからない。東京の銀行で長らく勤めた。国際女性デーにふさわしい詩集であるばかりでなく、とてもわかりやすく同意しやすい詩集である。学生にとっても読んでこれほどわかりやすい詩集はないであろう。続きを読む

    投稿日:2024.03.09

  • みょうが

    みょうが

    銀行員として働きながら詩を書き続けた人。
    昔国語の教科書に載っていて名前は知っていたけど、日経新聞の特集で関心を持ったから買った。
    初期の頃は、戦後間もない日本の社会風景を、一般庶民の目線から表現していて興味深かった。
    短い言葉の連なりで、人生や社会の根源的なものを描写する表現力があると感じた。
    続きを読む

    投稿日:2023.09.02

  • tomoyafujine

    tomoyafujine

    第二次大戦を経た戦後から活躍した詩人。
    当時の戦後の混乱に基づく苦しみもさることながら、
    複雑な家庭環境。母はおらず、父は半身不随で義母に甘えている。弟は精神遅滞で自分の稼ぎに家族全員がのしかかっているという当時の社会情勢を差っ引いても厳しい生活の中で生き抜いた人。

    そんな背景の人であるから、詩の内容も反戦や反体制、家族へのやるせない気持ちなど、怒りや憎しみと取れる内容が多い。

    詩に何を求めるかは人それぞれだが、私は前を向く勇気や癒しを求めているので、強い敵意や憤怒の詩風はちょっと合わなかった。

    とはいえ、過酷な日々の中で詩による心情の吐露が癒しになっていたのではと想像する。
    続きを読む

    投稿日:2023.07.31

  • よんだ

    よんだ

    伊藤比呂美の好みでない石垣りん後期の「穏やかな人生詩」が少ないなど、選詩に偏りはあるが、それでも石垣りんの言葉の凄まじさを味わえる内容に満足。
    私は彼女の穏やかな優しい詩もとても好きなので、それは別詩集を買おうと思う。続きを読む

    投稿日:2023.06.10

  • 司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    司書KODOMOブックリスト(注:「司書になるため勉強中」のアカウントです)

    「家と職場、生活と仕事の描写のうちに根源的なものを凝視する力強い詩を書きつづけ、戦後の女性詩をリードした詩人、石垣りん(一九二〇‐二〇〇四)。そのすべての詩業から、手書き原稿としてのみ遺された未発表詩や単行詩集未収録作品をふくむ、一二〇篇を精選した」続きを読む

    投稿日:2023.06.02

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