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ルネ・セディヨ, 山﨑 耕一 / 草思社文庫 (1件のレビュー)
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emfuj1
1789~1815年の25年間のフランス革命でフランスが得したか損したかを数字で評価した本。人口、領土、法律、文化、農業、産業、商業、財政等の各分野の数字だけでなく、革命の混乱ぶりも知れておもしろかっ…た。医学部の廃止とか、時間を10進法にした十進化時間とか、「共和国は学者を必要としない」と言って科学者ラヴォワジェを処刑したとか、アシニア紙幣が3000分の1に暴落したとか。 ライバルのイギリスと比較していて、状況がよく理解できた。革命によってフランスがイギリスに遅れをとったことが強調されている。 ・イギリスはと言えば、政治革命をやらなかった代わりに、もっと重要な問題に取り組んでいた。真におこなうに値する革命、すなわち農業革命と産業革命を達成したのである。(p448) ・技術面ではイギリスが点を稼いでいた。・・・フランス人はその頃、モンミライユやシャンポベールの戦場で華々しく討ち死にしていたのである。(p186) 鹿島茂による巻末解説が長期の100年間の決算に触れているのがナイス。まとめると、25年間なら著者の言うとおり決算はマイナスだが1789~1889年の100年間なら決算は大幅プラス。フランス革命により獲得した言論の自由により中間層が底上げされたから、という理由は抽象的すぎると思ったが。続きを読む
投稿日:2023.07.23
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