【感想】ナイト・ストーム

サラ・パレツキー, 山本やよい / ハヤカワ・ミステリ文庫
(10件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
5
3
1
0
0

ブクログレビュー

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  • fattycatlover

    fattycatlover

    このレビューはネタバレを含みます

    探偵ウォーショースキーの16作目。

    旧知の新聞記者マリとパーティに出席していたヴィクは、
    従妹のペトラに呼び出されて、
    雨の中を少女たちを探して墓地に入り込む。
    ヴァンパイア・クラブの儀式をしようとしてたが、
    男の死体を見つけてしまう。
    なぜかそれが、上院議員候補へのメディアによる攻撃に巻き込まれ、
    ヴィクも個人攻撃されてしまうことに。

    進化論を攻撃する論戦に思い出したのは、
    こどもの頃に読んだ本を思い出した。
    その著者は、「約束を破り楽園を追われた”ヒト”を祖先とするぐらいなら、
    仲間で協力し合って厳しい環境を生き残った”サル”を先祖としたい」
    というようなことを書いていたっけ。

    偏向報道をする人気スターが過去の罪に追い詰められるのは、
    意外な展開だった。
    最後に華々しく罪を暴くのは良いのだけれど、
    死んだふりはしなくて良かったかも。
    新聞記者をクビになってしまったマリは、
    とりあえず選挙のメディア・アドバイザーになったようだが、
    今後はどうなるのやら。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2021.08.07

  • 瑠璃花@紫苑

    瑠璃花@紫苑

    もしかしたら星5は若干甘いかな。
    久しぶりに読んだヴィクなので。

    でも、お話は破綻がないですし
    ヴィクが行動的で、格好いいのは◎。

    今回はヴァンパイアの降霊術に嵌った
    少女たちが殺人事件に巻き込ま
    それを収拾するところからお話が始まります。

    事件をおってゆくと、心を病んだかつての
    大学での友人が依頼してきた調査とも
    繋がりがあることがわかります。

    今回は精神病院が出てきて、そこで療養
    する人のためにもヴィクは戦うのですが…
    パレツキーらしく、光の当たらない所で
    涙を飲んでいる人のことも軽んじないのは
    流石です。

    今の50代の女性って、まだまだ
    魅力的で、発信力がありますね。

    ちょっと一時期しょげていたヴィクより
    私はこっちのほうが好きです。
    続きを読む

    投稿日:2018.01.15

  • kattebooks

    kattebooks

    いやぁ、行くところまで行ってしまいましたね。今までも、何度も危険な目に会っていますが、ここまで来るとは。

    これまでの作品で、これが一番好きですね。ハードボイルドっぽい。

    って言うか、本当にV.I.、これからどうすんだ❗続きを読む

    投稿日:2016.08.07

  • madmam

    madmam

    http://lovesloth.blogspot.jp/2012/12/blog-post_5.html

    http://lovesloth.blogspot.jp/2012/12/blog-post_7.html続きを読む

    投稿日:2013.12.05

  • sana

    sana

    シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ長編15作目。
    相変わらず元気で、猪突猛進なヴィクです。

    華やかな赤いドレスでパーティーに出席していたヴィクは、従妹ペトラからの電話で、荒れ果てた墓地に出向く羽目に。
    ペトラが世話をしている少女達がヴァンパイアのカーミラものにはまり、家を抜け出して、墓地で儀式をしようとしていたのだ。
    子供だけの夜間外出は禁止する条例があるという。
    少女達の知らぬ間に、近くに男の死体があったことを発見するヴィク。
    鉄の棒を突きたてられた様子は、少女達とまったく無関係とは思われない‥?!

    従妹ペトラはシカゴに来て2年。職を転々としていたが、(これまでよりはましと思われる)難民支援などを行うマリーナ財団で働き出していた。
    少女の中には、上院議員候補の娘ニーヤや、大富豪サランターの孫で財団代表の娘でもあるアリエルもいた。
    人気のテレビ番組で、対立候補を応援する人気スターのウェイドは、少女達の事件を歪曲して取り上げ、親や祖父も標的に誹謗する大騒動に発展してしまう。
    サランターはユダヤ人だが、過去を偽っているというのだ。

    同じ頃、ヴィクは級友のレイドンから救いを求める電話を貰っていた。
    感性豊かで優秀な弁護士だったレイドンは精神を病み、入退院を繰り返している状態だったのだが。
    レイドンの依頼は何が原因だったのか、事情を探るヴィクは‥?

    50歳になってもシミ一つない肌を誇り、音楽家の恋人もいるヴィク。
    共同で犬を飼っている世話焼きの隣人・コントレーラス老人には、恋人のためにそのルックスを大事にしろと諭されたりして。
    時代とともに年をとるのも魅力の一つだけど~正確には進んでないんじゃないかなぁ‥たぶん(この事件が何年かは明記されてないので)
    独立心が旺盛だけど、家族や友人のために身体を張るのはいつものこと。
    困っている人すべてに味方して、巨悪を向こうにまわして全力を尽くす、というのが天晴れ!

    「サマータイム・ブルース」で1982年にデビュー(日本での発行は1985年)
    続いて「レイクサイド・ストーリー」「センチメンタル・シカゴ」「レディ・ハートブレイク」「ダウンタウン・シスター」「バーニング・シーズン」「ガーディアン・エンジェル」「バースデイ・ブルー」「ハード・タイム」「ビター・メモリー」「ブラック・リスト」「ウィンディ・ストリート」「ミッドナイト・ララバイ」そして
    「ウィンター・ビート」が原著は2010年で、その次が本書2012年とややあいてるんですね。
    翻訳発行は2012年9月。これは早かったんだ!
    快調で嬉しい限り☆
    続きを読む

    投稿日:2013.10.09

  • Vic

    Vic

    ヴィク、墓場でティーンエイジの少女たちと同業者の死体と出会う。カーミラブーム、アメリカの保革対立、移民問題、ナチスのユダヤ人迫害からんで、ストーリーは複雑に展開。一気に読めるのはさすがです。最後はヴィクが死体になったかと怖かったー続きを読む

    投稿日:2013.04.08

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