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サラ・パレツキー, 山本やよい / ハヤカワ・ミステリ文庫 (10件のレビュー)
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総合評価:
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fattycatlover
このレビューはネタバレを含みます
探偵ウォーショースキーの16作目。 旧知の新聞記者マリとパーティに出席していたヴィクは、 従妹のペトラに呼び出されて、 雨の中を少女たちを探して墓地に入り込む。 ヴァンパイア・クラブの儀式をしようとしてたが、 男の死体を見つけてしまう。 なぜかそれが、上院議員候補へのメディアによる攻撃に巻き込まれ、 ヴィクも個人攻撃されてしまうことに。 進化論を攻撃する論戦に思い出したのは、 こどもの頃に読んだ本を思い出した。 その著者は、「約束を破り楽園を追われた”ヒト”を祖先とするぐらいなら、 仲間で協力し合って厳しい環境を生き残った”サル”を先祖としたい」 というようなことを書いていたっけ。 偏向報道をする人気スターが過去の罪に追い詰められるのは、 意外な展開だった。 最後に華々しく罪を暴くのは良いのだけれど、 死んだふりはしなくて良かったかも。 新聞記者をクビになってしまったマリは、 とりあえず選挙のメディア・アドバイザーになったようだが、 今後はどうなるのやら。
投稿日:2021.08.07
瑠璃花@紫苑
もしかしたら星5は若干甘いかな。 久しぶりに読んだヴィクなので。 でも、お話は破綻がないですし ヴィクが行動的で、格好いいのは◎。 今回はヴァンパイアの降霊術に嵌った 少女たちが殺人事件に巻き込ま…れ それを収拾するところからお話が始まります。 事件をおってゆくと、心を病んだかつての 大学での友人が依頼してきた調査とも 繋がりがあることがわかります。 今回は精神病院が出てきて、そこで療養 する人のためにもヴィクは戦うのですが… パレツキーらしく、光の当たらない所で 涙を飲んでいる人のことも軽んじないのは 流石です。 今の50代の女性って、まだまだ 魅力的で、発信力がありますね。 ちょっと一時期しょげていたヴィクより 私はこっちのほうが好きです。続きを読む
投稿日:2018.01.15
kattebooks
いやぁ、行くところまで行ってしまいましたね。今までも、何度も危険な目に会っていますが、ここまで来るとは。 これまでの作品で、これが一番好きですね。ハードボイルドっぽい。 って言うか、本当にV.I.…、これからどうすんだ❗続きを読む
投稿日:2016.08.07
madmam
http://lovesloth.blogspot.jp/2012/12/blog-post_5.html http://lovesloth.blogspot.jp/2012/12/blog-pos…t_7.html続きを読む
投稿日:2013.12.05
sana
シカゴの女私立探偵V.I.ウォーショースキーのシリーズ長編15作目。 相変わらず元気で、猪突猛進なヴィクです。 華やかな赤いドレスでパーティーに出席していたヴィクは、従妹ペトラからの電話で、荒れ果て…た墓地に出向く羽目に。 ペトラが世話をしている少女達がヴァンパイアのカーミラものにはまり、家を抜け出して、墓地で儀式をしようとしていたのだ。 子供だけの夜間外出は禁止する条例があるという。 少女達の知らぬ間に、近くに男の死体があったことを発見するヴィク。 鉄の棒を突きたてられた様子は、少女達とまったく無関係とは思われない‥?! 従妹ペトラはシカゴに来て2年。職を転々としていたが、(これまでよりはましと思われる)難民支援などを行うマリーナ財団で働き出していた。 少女の中には、上院議員候補の娘ニーヤや、大富豪サランターの孫で財団代表の娘でもあるアリエルもいた。 人気のテレビ番組で、対立候補を応援する人気スターのウェイドは、少女達の事件を歪曲して取り上げ、親や祖父も標的に誹謗する大騒動に発展してしまう。 サランターはユダヤ人だが、過去を偽っているというのだ。 同じ頃、ヴィクは級友のレイドンから救いを求める電話を貰っていた。 感性豊かで優秀な弁護士だったレイドンは精神を病み、入退院を繰り返している状態だったのだが。 レイドンの依頼は何が原因だったのか、事情を探るヴィクは‥? 50歳になってもシミ一つない肌を誇り、音楽家の恋人もいるヴィク。 共同で犬を飼っている世話焼きの隣人・コントレーラス老人には、恋人のためにそのルックスを大事にしろと諭されたりして。 時代とともに年をとるのも魅力の一つだけど~正確には進んでないんじゃないかなぁ‥たぶん(この事件が何年かは明記されてないので) 独立心が旺盛だけど、家族や友人のために身体を張るのはいつものこと。 困っている人すべてに味方して、巨悪を向こうにまわして全力を尽くす、というのが天晴れ! 「サマータイム・ブルース」で1982年にデビュー(日本での発行は1985年) 続いて「レイクサイド・ストーリー」「センチメンタル・シカゴ」「レディ・ハートブレイク」「ダウンタウン・シスター」「バーニング・シーズン」「ガーディアン・エンジェル」「バースデイ・ブルー」「ハード・タイム」「ビター・メモリー」「ブラック・リスト」「ウィンディ・ストリート」「ミッドナイト・ララバイ」そして 「ウィンター・ビート」が原著は2010年で、その次が本書2012年とややあいてるんですね。 翻訳発行は2012年9月。これは早かったんだ! 快調で嬉しい限り☆続きを読む
投稿日:2013.10.09
Vic
ヴィク、墓場でティーンエイジの少女たちと同業者の死体と出会う。カーミラブーム、アメリカの保革対立、移民問題、ナチスのユダヤ人迫害からんで、ストーリーは複雑に展開。一気に読めるのはさすがです。最後はヴィ…クが死体になったかと怖かったー続きを読む
投稿日:2013.04.08
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