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野本響子 / 文春e-book (10件のレビュー)
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もりー
学校から離脱し、ホームエデュケーションを実践している身としては、とても心強い内容の本だった。 世界とのズレを少しでも知ることで、未来に対する見方や、自分のこれからの生きる姿勢に影響を与えることは間違い…ない。 日本という国を俯瞰して見るとても良い機会になるので、教育に興味がある方もない方も、読んでみて損はない1冊だと思う!続きを読む
投稿日:2024.02.23
KNY
このレビューはネタバレを含みます
日本とマレーシアや海外の教育の違いに驚いた。日本人だけのコミュニティ内で教育や議論をしても日本の枠から出ることはできない。確かに! 日本のきっちりしたところやホスピタリティなど良いとは思うけど、そこを追求すれば海外から日本に来て働きたいと思う人はいないかも。 日本の良さは残しつつ海外の良さも取り入れて、まあいっかの精神でゆるく楽な社会になってくれると良いな!
投稿日:2024.02.09
natsu
東南アジアと日本を対比的に書いている。 日本の良さもあるが、もう少し正解の幅を持たせて気持ちを楽にして生きようよ!という筆者の思いが伝わってくる。 日本での生きづらさのようなものの正体が他国との比較によって見えてくるのが面白い。 以下メモ mind your own business 論破しない 正解はひとつじゃない 意見を押し付けない お互いに深い理解に辿り着くのが大事 自分と違う意見を認める オープンマインド! 白黒 グレー 知ることの難しさ 物事の単純化 ジャッジメンタルになるな 自分を許せるようになる 他人をジャッジした時、あなたが定義しているのは他人ではなく、自分自身である 気に入らない他人を放っておくのも多様性を認め合う社会を生きる上での知恵 不機嫌な人は感情のコントロールができない人 ダメ出し文化 答えはひとつという教育を受けて大人になるから ちゃんと!きちんと!笑顔で!型が多すぎる 人間の良い面しか見せないのは怖い 無理して笑わなくてもいい 一流大学を出た人は無意味な何かに耐えることができる人 謝罪の文化。反省してるフリは相手を満足させるだけ。本人が問題を起こしてしまった理由と向き合う機会を奪っている。刑務所に入っている人の共通点は反省文をたくさん書いていること…。 エクスクルーシブな社会 特権や他者との違いへの意識、差別 自尊心が外部依存になる 他者との比較で価値が決まるから協力的になれず、不親切になる これから育みたい4C「コミュニケーション」「コラボレーション」「クリティカルシンキング」「クリエイティビティ」 クリティカルシンキング 理由を述べること 相手の背景に想像力が広がると、常識・礼儀を押し付ける暴力性に気づく (教育を受けているか、賃金は?、文化が違うのかも…) そもそも客とサービス提供側は対等 リスペクトのない顧客は切られる 100点の仕事などない とりあえず形にして世の中に出すという考えもある
投稿日:2023.10.05
みっつ
多様性のある社会のマインドってこういうことか、と思った。 正解のあるテスト問題を解く教育を受けてきた私たち。 仕事でも子育てでも生き方でも、何が正解なのか、自信持てない時期・タイミングがあったなぁ、っ…てことを考えさせられる。(今もある) 正解はないんだから、調べた上で、「私はこう思う」なんだろうな。 そして他人の考えについては Mind your own businessで 他人の選択に口を出さない、ジャッジできることじゃない。 「理解できないとしても、ときには放っておく」が「まあいっか」ってことかな。 子育てにおいても、親が自分の人生楽しむこと! これからの教育においては、4c(クリティカルシンキング、クリエイティビティ、コミュニケーション、コラボレーション) 「誤謬」ごびゅう、って言葉、初めて知った。 論理のすり替えに惑わされることがなくなる、とのこと。 アドラー心理学を思い出させる部分も多かった。続きを読む
投稿日:2023.09.30
henahena1
著者の息子が小学生になったところからマレーシアに長期滞在して10年が経ったところで語るマレーシアと日本の違い。いかに「きちんとしている」日本が息苦しいか、そして世界(少なくともマレーシア)ではその姿…勢が受け入れられないのか、そしてなぜマレーシアの人は色々な不都合を「まあいっか」で済ませられるのか、という話。 こういう本はあんまり読むことがないけど、マレーシアに旅行するので、マレーシア、で本を検索したらこの本が出てきて、割とすぐ読めそうだし新しい本、ということもあって読んでみた。そして実際すぐ読める。 日本を相対化する、というのがテーマで、割と思い当たる節も多く、自己嫌悪に陥る、という本。怒っていて不機嫌、っておれもよくやってしまう。余裕がないのが原因なんだろうけど、そもそもなんで余裕がないのか、と言えば、やっぱり人目を気にしすぎているから、というのがあると思う。そして同じレベルで他人も見るし、というのが良くない。さらに本当のおれは時間ギリギリでサボりがちなところもあるけど、教員という職業をやっていると、生徒には時間を、挨拶を、と言って自分のキャラにないことをやっていて、日本の教育の元凶みたいなものをおれが体現してるんじゃないのか、と思う。教員は生徒に見られる仕事だからいつも人目気にするし。というここまで日本式にドップリはまっているおれは、果たして楽に生きられるのかどうかもよく分からないなあ。人生の後半の大きな課題にしたいくらい。 あとはおれが教員なだけに、教育の話が目についてしまうのだけど、孫引きになるが工藤勇一という先生の本で言われている、生徒が「主体性を失って依存心だらけで批判的に育っているから、大人を信頼しないという特性も何とかしなければ」(p.33)という部分は、何とかしなければ、と思うかどうかはともかく、特にネットの時代だからなのか、前半の依存心だらけで批判的、の部分は結構いろんな生徒に当てはまるよな、と思う。「日本の教育は常に与え続けられていく教育形態です。親や先生に面倒を見られていくという形。人はサービスを与え続けられていくと、次第に与えられることに慣れていきます。そして、サービスに不満をいうようになります。しかし、結局は不満を言いながらも与えてもらうことをやめられない。」(p.33)という、本当、教育って与えてナンボ、みたいな感じになっていて、正直疲れる。そう言えば学校へのクレームで「子供には教育かもしれないけど、保護者にはサービス業だろ!」と言ってた親がいた、という話も思い出してしまった。そして最近「就活情報サイト」で「底辺職業ランキング」を載せて批判殺到、というニュースがあったけど、これなんかまさに「『勝ち組・負け組』といった言葉が流行り、他人の職業を『底辺』と呼んだり、恋愛や容姿まで『偏差値』で測ろうとする社会」(p.131)そのものだと思った。こういう社会で生きるのは「自尊心が外部依存」となって「人より有利になることに信じられないほど高い期待」を持ち「他人との比較によって価値が決まる」と思っている人たち、という、なんか本当に嫌な世の中、と思ってしまう。だからこの逆を目指せばいいんだから、自尊心は自分の内部に、有利とか不利とかじゃなくて運の問題として片付ける、他人と比べない、とか?これも人生の大きな目標になりそう。 そして、多様性の理解、というのは教育でよく言うけれど、「実はそれは非常に難しいです。宗教や習慣がまったく違う相手のことは、一生かかっても『理解』できないかもしれません。ですから、できることは、『理解はできないけど、そのままに放っておく。口を出さない』ことです。Mind your own business(略)自分の責任の範囲に集中すること。理解できない他人を必要以上に見ないこと。」(p.178)という、排除でも無関心でもないこの戦略(?)、をもっと教育的なものに変えて伝えることができるかな、と思った。 あとおれはビジネスの話は疎いのだけど、日本企業が日本スタンダードで注文をいろいろつける、というのがいかにナンセンスか、というのがよく分かった。「マラッカ海峡というアジアの物流の中心にあるマレーシアならともかく、アジアの隅っこにある日本が『うるさいお客さん』になることにはなんの国益もない」(p.62)という。確かに。同じように、日本は「『プロダクトアウト』から『マーケットイン』にする必要がある」(p.78)というのも、日本製品の品質の高さ、とか言って満足して喜ぶのは結局日本人だけなのかなあと思った。あとは「ソフトオープン」(p.73)という、とりあえずオープンして後から修正する、という方法が普通にあるというのも新鮮だった。 と、色々書いたけど、じゃあおれはマレーシアで住めるのかというと、そういうことにはならない気もするなあと思った。(23/08/13)続きを読む
投稿日:2023.08.14
Anony
感想 日本人だってどうでもいい。そう行動しては怠惰でいい加減な人だと思われる。それが嫌だから締め上げているフリをする。気づいておきたい。
投稿日:2023.06.11
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