【感想】平原の町

コーマック・マッカーシー, 黒原敏行 / ハヤカワepi文庫
(8件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • harinezuminami

    harinezuminami

    国境3部作完結。
    ようやく読み終えたー。

    馬の主人公ジョングレイディと越境のビルが同じ牧場で働いている設定、というのにまずしびれる。
    ビルにとってジョングレイディは、弟のボイドと重なるところがあって、とても大切にしている。
    ほかの大人たちもジョングレイディを見守っているけれど、そんな時間は長くは続かない。

    1952年、街が大きくなって、馬と牛と共に生きてきたカウボーイが次第に行き場を失っていく時代が舞台。野生動物が追い詰められていく姿を見るようだ。

    ビルが人生を穏やかに閉じられそうでよかった←それは本当にはまだ分からないけれど。
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    投稿日:2023.06.05

  • なー

    なー

    このレビューはネタバレを含みます

    国境三部作の3作目。
    焼けつく大地に生きる人たちは相変わらずシビア。

    「すべての美しい馬」のジョン・グレイディと「越境」のビリーが同じ牧場で働いているって設定。


    完全にジョン・グレイディが主役。
    無理に三部作と銘打つ必要はなかったんじゃないかなあ。
    ジョン・グレイディくん、学習しないんだわ。
    またもや16歳の娼婦に入れあげちゃった。

    やばい。
    あと未読が「血と暴力の国」しか残ってない。
    イシグロで学習したつもりだったのに・・・

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    投稿日:2016.11.07

  • submarine7235

    submarine7235

    コーマックマッカーシーの小説に出演することは不幸である。不幸困難にに痛めつけられる運命はあらかじめ定められていると語られる。それは小説の中の彼らの運命であり、小説そのものでもあり、また現実である。ため息が出るほど悪い方向へ進む顚末のかろうじての救いとなるのは、老人たちの哲学である。続きを読む

    投稿日:2015.10.01

  • pyonko

    pyonko

    マッカーシーの国境三部作の最後を飾る…とは知らず、
    越境を抜かしてこっちを先に読んでしまったことを後悔。

    ジョン・グレイディが前作に増して、
    悲しいほどまっすぐである。

    彼の作品はどうも序盤からとっつきにくいのだが、
    読みだすと止まらない。
    続きを読む

    投稿日:2015.09.29

  • nomunoma

    nomunoma

    ボーダー・トリロジー最終章。時代からはみ出た荒ぶる魂たちが、ピカレスクロマンの先に己の終着点を見つけて行く。大胆な省略法を活かした冒険の描出がとにかく格好いい。

    投稿日:2012.09.16

  • chika

    chika

    ジョン・グレイディの恋は一途で情熱的で、だからこそ破滅のにおいしかしない。「すべての美しい馬」の時もそうだった。
    でも、それ故に悲しいほどに光り輝いて見えるのだろう。
    見守る立場のビリーは、彼にかつて亡くした弟の影を見ている。
    そんなビリーが、彷徨い続けた先に、落ち着く場所を見つけられたことに小さく安堵した。

    同じ国境三部作の、前二冊よりは会話文が多く、読みやすく感じた。
    そして二人の主人公の、それぞれの結末(それがどんな結末であれ)を確認できてよかったとも思う。
    続きを読む

    投稿日:2010.11.03

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