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木下昌輝 / 光文社 (5件のレビュー)
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gemi
ご無沙汰しております、木下昌輝さん。今作は戦国の世に生きた7人の女性に焦点をあてたフィクション作品。装丁が山本タカトさんなんで迷わず手に取った。やっぱりこの絵には魅かれるものがある。 知らない女人も…何人かいたが、その物語を読んでいくと分かる。どの物語もとにかく壮絶で驚かされる。武将に焦点をあてがちなこの時代、そこで生きる女人の覚悟と強さと狂気に敬服する。どれも読み応えのあった中、1番印象に残っているのが「醜愛」。賛姫ではなく吉川元春の方に。結婚に美醜は関係なく、ただ強い子を産める女人が優秀だと。今のだと間違いなく炎上案件。同じく「戦腹」の家康の行いにも言える。サブタイトルの女人阿修羅に納得。続きを読む
投稿日:2023.03.16
wake
短編で刊行するのは本当に勿体無い粒選りの短編集。特に阿茶と賛姫、義姫、千代の4話は長編とまではいかなくても、倍以上の文量で読みたくなる。事が成る一日前からを濃密に描くという手法も興がある。面白かった。
投稿日:2023.02.17
ボマルツォ
戦国十二刻シリーズの女人編。世に知られた戦国エピソードの裏で、「女人阿修羅」の名の通り、濃いめの想念蠢く女人に因んだ七編の物語となっている。基本、よく知られたエピソードの真実とは意外やこうだったのかも…、という斬新な、大胆な、時に突飛な解釈が提示され、なるほどそうきたかと物語を愉しむことができるつくりになっている。ちょっと時間ができた時にサクッと一編ずつ読みきれる文章量もちょうど良い。続きを読む
投稿日:2023.02.02
ロカ
このレビューはネタバレを含みます
戦国を生きていく女性たちの十二刻。 特に細川ガラシャと阿茶局の物語が面白かった(*^^*) ガラシャの与一郎に対する愛情が重いけど、こうした解釈もできるんだなぁとしみじみ。 そして、親子でも敵になる戦国という時代では子供を産むことも戦なんだと思い知らされる阿茶局の話。 あー、面白かったです。
投稿日:2022.12.25
光文社 文芸図書編集部
歴史の大事に至るまでを濃密に描く「戦国十二刻」シリーズ。荒れ狂う時代に翻弄される七人の女性の一日に迫る作品集。家康の子を身ごもった阿茶の局の覚悟、愛に報いる細川ガラシャの永遠の命。じりじりと史実に迫り…濃く熱い時を刻む、歴史を操る時代小説イノベーション!続きを読む
投稿日:2022.12.06
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