【感想】プーチン ロシアを乗っ取ったKGBたち(上)

キャサリン・ベルトン, 藤井清美 / 日本経済新聞出版
(2件のレビュー)

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ブクログレビュー

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  • kun92

    kun92

    ロシア崩壊を予測していたKGBは、独自に資産の確保に動いており、かつ、組織の保全を図っていた。
    エリツィンの自由化政策に乗って、国家の資産を私有化し、莫大な財産を築いた振興資本家が勃興し、一時KGBはその影に敗退したが、権力と資産の回復に暗躍する。

    そこに乗ったのが、プー。

    どうも最初は神輿だったのかな。

    情報機関は力を取り戻し、一歩も引けなくなったプーは、祭り上げられ舞い上がったこともあって、主体的に独裁を強めていく。そんな話なのか。

    前提には、そう言うのが大好きなロシア国民がいるってことだな。

    C国もそうだが、自分たちが圧倒的な力を持つことが、国のためになると本気で信じたいる節がある。それと、私服を肥やす、権力を簒奪することが全く矛盾しないことが不思議でしょうがない。
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    投稿日:2023.10.05

  • shimu2

    shimu2

    【ロシアは株式会社なんだ。非公開のね】(文中より引用)

    ソ連崩壊により過去の遺物になったと思われたKGBのインナー・サークル。彼らはいかにして資金とネットワークを確保し、クレムリンへの影響力を維持・拡大することに成功したのか。著者は、「フィナンシャル・タイムズ」のモスクワ特派員として活躍したキャサリン・ベルトン。訳者は、経済関係の翻訳に定評のある藤井清美。原題は、『Putin's People: How the KGB Took Back Russia and then Took on the West』。

    圧倒的な情報量と調査力に、「これがジャーナリズムの底力か」と感嘆せざるを得ない一冊。プーチン大統領の取り巻きが携わった水面下のビジネス・金融関係が、これでもかとばかりに光に晒されていく様は圧巻です。ソ連崩壊後のロシアを考える上でマスト・バイに数えられる作品になるのではないでしょうか。

    これが日本語で読めることのありがたさ☆5つ
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    投稿日:2023.01.31

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