【感想】悪魔の英語術(インターナショナル新書)

黒田莉々 / 集英社インターナショナル
(2件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • rafmon

    rafmon

    英語2割、日本語8割。イディオムや文法の勉強本というより、アメリカ人のメンタリティ。会議冒頭にお忙しい中すいませんとは言うなとか、黒人と白人の友情を描いた映画は作り話が多く黒人側が憤慨しているとか、アメリカの子供は校長先生との対談のチャンスを喜ぶが日本は喜ばない、など。とにかく恥ずかしがらずに自分の意見を話せ、はよく言われる事。それができれば苦労しないが、繰り返される事は重要な事として飲み込む。

    アメリカはローコンテクスト、日本はハイコンテクスト、という文章が印象的。移民、異文化を包含するアメリカは、婉曲的な表現が誤解を生みやすい。単一民族である程、多義的な単語や曖昧な表現をお互いに理解したり、文意の幅を持たせながら微調整し、徐々に絞り込むように一般意志を定めるプロセスが可能。同調圧力の投網だ。
    「エアコンの温度を下げたい」と言うべきを、「暑くないですか」と同調圧力の文意を投げるというわけだ。

    直截な表現はある面では残酷だが、異質を飲み込む必要悪。ポリコレでの言葉狩りというのはセカンドステップ。意識を変えるには、言葉遣いを変える。日本人の英語習得の難しさは、シャイな国民性と共にこの宥和的婉曲表現から抜け出して残酷な言葉に触れる覚悟も関係している気がした。
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    投稿日:2023.10.06

  • ちゃろちゃす

    ちゃろちゃす

    英会話はもちろん、アメリカ人の物の考え方発言の仕方が日本人のそれと比較されており、面白い。
    外国語の勉強にはその国の背景や文化、常識などへの敬意があってこそ使えるツールになるということがよくわかる。

    日本人が日本人的思考で英語を使うのは、話し手にとっても聞き手のネイティブにとっても、もったいない。
    恥ずかしがらず、アメリカンな思考で英語を使わないと!

    つまり、
    発言することにより相手がどう思うかよりも、自分がどう思うかを積極的発信する。
    時候の挨拶や社交辞令は不要。

    アメリカの学校ではディベートの機会や人前で自分の意見を述べる機会がたくさんあるようで、うらやましい。日本でも増えていくとよいなと思う。
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    投稿日:2023.01.28

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