【感想】災厄の絵画史 疫病、天災、戦争

中野京子 / 日経プレミアシリーズ
(17件のレビュー)

総合評価:

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ブクログレビュー

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  • 黒

    テーマがテーマなのでこんなことを言うことは不謹慎かもしれませんが、終始とても勉強になりました。習った歴史に登場した人物が実はあの疫病に関わっていたことやこれまでの認識を改めさせられること、理解が深まったことなどたくさんありました。今まで興味のない分野の災厄や絵画、歴史でしたがこの本のおかげでこれからはもっと学んでみたくなりました。絵画を眺めてみよう、と軽い気持ちでこの本を手に取ってみて良かったです。
    今ある当たり前は当たり前ではないのだと痛感し、昔を知ることは今を知ることだと思いました。
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    投稿日:2023.10.14

  • solala06

    solala06

    「テルモピュライのレオニダス」、そんな露骨に同性愛描いてるのすごいな…
    これ堂々と飾るのも凄いな……

    あとピエロの「森の火事」、人面豚と人面鹿…獣姦の象徴…怖……
    豚と鹿っていうリアルなチョイスも怖……続きを読む

    投稿日:2023.08.09

  • いこ

    いこ

    絵画で見る災厄のお話。
    洪水や飢饉などの自然災害はもちろん、ペストやコレラ、梅毒などのパンデミック、戦争などの人災まで。
    ナポレオンの進撃もここでは「災厄」として取り上げられていたことには驚いた。
    争も災厄、まして侵略される側にしてみれば、どこかの英雄も災いか。
    ましてナポレオンは自国民へ与えたダメージもでかいし(シベリア遠征で何人お亡くなりになったか)

    「怖い絵」展に絡めた話題もちょくちょく。
    興味深かったのは、日本人が思う天使像と宗教世界における天使像のそのギャップ。
    「怖い絵」展でも話題になったとか。
    天使は天の御使いであって、人類を救ってくれる存在とは限らない。
    今回、それをまざまざと思い知らされるエピソードはインパクトあり。
    怖や怖や。
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    投稿日:2023.06.11

  • アヴェマリア

    アヴェマリア

    ・アレゴリーの語源はギリシャ語のallegoria。「他の何かを語る」という意味だ。日本語では「寓意」と訳される。「寓意」を新明解国語辞典で引くと、「ほかの事にかこつけて、ある意味をほのめかすこと」。
     美術用語としては、抽象概念や思考や理念の図像化だ。眼に見えないものを絵画表現によって「見える形」にするのだから、擬人像やシンボルなどを駆使することになる。画家だけでなく、鑑賞者の教養も問われる所以だ(印象派以前の作品が現代人には難解な理由もこれ)。
     だが絵画芸術がもっぱら上流層のためのものだった時代には、画面のアレゴリーを読み解くことも絵を味わう大きな楽しみの一つだった。
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    投稿日:2023.06.05

  • karaku02

    karaku02

    表紙にもなってるローマのペストが印象的。
    天使は人間の味方ではなく、あくまでも神の御使い。
    天使のイメージ変わった。
    天然痘やペスト、コレラや梅毒
    画家とは本当に色々なものを主題にするなあと思った。

    投稿日:2023.04.25

  • yoshi1004

    yoshi1004

    いつもながら的確な一文が胸に沁みる。過去作とダブるのもあるが、視点の違いでこんなにも鑑賞に違いがあるのかと思った。

    投稿日:2023.04.12

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