【感想】風神雷神 Juppiter,Aeolus(上)(PHP文芸文庫)

原田マハ / PHP文芸文庫
(44件のレビュー)

総合評価:

平均 4.4
19
23
1
0
0

ブクログレビュー

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  • ピスタチオ

    ピスタチオ

    このレビューはネタバレを含みます

    自由奔放な信長が
    これまた自由奔放で屈託のない
    伊三郎本人と絵をいたく気に入り「宗達」と名づけ
    物語りが進んで行く

    マルティノと宗達は親友となり
    中浦ジュリアン、伊東マンショ、千々石ミゲルとも
    船旅の序盤で理解し合い友情が芽生える

    本編最後では宗達とその両親の話を
    マルティノが聞きそして涙する
    読んでいる私も、、、

    またキリスト教と全く無縁に
    生きてきた自分だが
    本作品を読んだことにより
    非常にこれに興味が湧き、近所の教会の主日礼拝に
    一度くらいお邪魔させていただこうかと
    思っている

    原田マハさんのアートに関する創作は
    だいたい裏切らない。

    面白いの一言

    レビューの続きを読む

    投稿日:2024.03.10

  • ginevra-potter

    ginevra-potter

    『リボルバー』と同じ「型」だなと読み始めて思った。
    時系列で言えばリボルバーの方が後に書かれた作品ですが。

    物語の始まり方、実在のアート作品に謎が…それが解き明かされていく。という大枠。
    その中のストーリーは原田マハさんのアートに関する知識力とストーリーを広げる能力が遺憾無く発揮されてオリジナリティ溢れるけれど大枠はすでにリボルバーで読んだものかと読み始めた時は少し気分が下がった。

    ただ読み始めるとどんどん引き込まれ、ページをめくる手が止まらない。
    日本史の授業で見知った単語、出来事、人物にこんな個性が、こんな裏側があったのかと驚いた。
    もちろんわかっている。フィクションだと。
    でも、教科書で見ていた過去の人たち、テストで出てくる問題に関わるものとして温度なく受け取ってきたものたちが、生き生きとしてる様に心が踊り、過去に生きていた人たちが紡いで歴史となったのだと改めて感じることができるのが面白い体験だった。

    俵屋宗達の言動が、船の上ではワンピースのルフィみたいに感じるところがありそれは少し冷めるところはあった。
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    投稿日:2024.01.15

  • カプチーノとともに読書

    カプチーノとともに読書

    生没年すら明確ではなく謎が多いと言われている俵屋宗達。織田信長、天正遣欧少年使節団、狩野永徳と絡ませるところがよかった。こんなことが実際に起きていたら面白いなと感じました(ウキウキしました)上巻はローマへ出発するまでが描かれています。下巻読むのが楽しみです。
    日本美術には興味がなかったのですが、『白象図』や『風神雷神図屏風』をみてみたいなと思いました。
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    投稿日:2024.01.03

  • Thomas

    Thomas

    原田マハ作品はこれまで数作読んでいるが、西洋美術の話しが多かったが、今作では俵屋宗達を独創的に描き惹きつけられる。下巻にも期待。

    投稿日:2024.01.03

  •  arata

    arata

    このレビューはネタバレを含みます

    マハ本で日本美術も味わえるなんて...

    さて、冒頭はいったんお馴染みのミステリー形式で、「研究員のもとに持ち込まれた【謎】とは?」
    【謎】というのは聖ポール天主堂跡で見つかったとされる「西洋版『風神・雷神』」。この油絵と俵屋宗達の『風神・雷神』と関係があるということ。
    『風神・雷神』が赤鬼と青鬼ではなく白鬼と青鬼だということもひっかかる...

    そこから物語は安土桃山時代の天正遣欧少年使節に派遣された原マルティノたちと俵屋宗達との出会いと、ローマへの旅の話にはいります。

    そこからのスケールがでかい。ほとんど閉ざされた日本に、キリシタン文化が入ってきて、キリシタンになった少年たちはセミナリオに入ってポルトガル語などを吸収していく。時を同じくして京都の扇屋の息子である俵屋宗達は、南蛮寺に魅了されその好奇心と天下人・織田信長の好奇心がマッチ。信長は宗達に「ローマ版『洛中洛外図屏風屏風』」を書かせるべくローマに宗達を派遣する。それが天正遣欧少年使節だったってわけ。そんな史実はないからマハ流ファンタジーなのだけど、その想像力が楽しいよねぇ。

    宗達が信長の前で『白像図』を描く様子や、セミナリオでマルティノ等に披露した鷺の絵。宗達が活き活きと筆を動かす様子は、文字を読みながら頭の中でもその様子の映像が流れるみたいでとても楽しい読書体験なのでおすすめです!

    分厚い上下巻の半分まで読みましたが、後半も楽しみです。

    レビューの続きを読む

    投稿日:2023.10.15

  • みっちゃん

    みっちゃん

    戦国日本とルネサンス期のイタリアを結び付けるのは、天正遺欧使節と出立した俵屋宗達。壮大な゙物語であり、諦めなければ願いは叶うというメッセージを読者に与えてくれる。

    投稿日:2023.09.23

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