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谷津矢車 / 小学館文庫 (2件のレビュー)
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総合評価:
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Hiro
いよいよ6月の合同サイン会のサイン本の最後の一人,谷津矢車氏の作品。サイン本はもう一冊あるのだがそれは芦沢央さんのサインを2冊頂いたため。 本作は名前だけなら日本人で知らぬ人はいないであろう服部半蔵を…描いた作品。とはいえ,服部半蔵の名前は当主が引き継ぐものだったようだが。服部半蔵といえば忍者のイメージだが,本作では伊賀の出の忍びの一族服部家に生まれた主人公が忍びとして生きていくことを拒み,武士として生きていこうとして家を飛び出すというところから始まるお話である。しかし名前だけ知っていてどういう人物なのか何も知らなかったことを知った。本作では絶妙にフィクションを交えて語られているので,これだけ読んで史実を知ったことにはならないと思うが,現実の服部半蔵は武士として数々の軍功を挙げた人物だったようだ。現行の大河ドラマ「どうする家康」は好みに合わず見ていないので知らなかったが,そちらにも服部半蔵は登場しているようだ。そして徳川家康の側で姪に従って行動する半蔵の目を通して今川家を打ち倒すところから本能寺の変の後の伊賀越えの大阪脱出までが描かれている。そもそも徳川家康にあまり興味がなかったのでこの辺のエピソードはよく知らないことが多く勉強になった。 何かと半蔵の命を脅かす存在の謎の凄腕の忍びの存在や,服部家当主の身を影から守る女忍びなどはフィクションと思われるが,物語に彩りを与えていて面白い。続きを読む
投稿日:2023.08.10
ロカ
このレビューはネタバレを含みます
面白かった! 谷津先生の作品は絵師等芸術家を扱ったものが好きなんですが、勿論、他のジャンルが面白くないわけない! で、忍びとしても、武士としても、しょったれ(半端者)でしかない半蔵が家康の行く道を共に進む物語でした。 その中で宿敵の梟、武士として家康に仕えながら、とうの家康に忍び働きを求められる皮肉。 戦国時代といえば、この戦場と言われるところがたくさん出てきますが、初心者にも楽しく読めます♪ 今回も楽しませていただきました(*^^*)
投稿日:2022.12.10
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