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Number編集部 / 文春e-book (1件のレビュー)
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まいつき
Number PLUS「アントニオ猪木 最強の美学」。 2020年10月1日に亡くなられた猪木の追悼企画。 夢を見て、夢を魅せるのがプロレスラー。そう常々感じているのですが、彼が一番日本のプロレスフ…ァンに見せてきたレスラーだったのではないでしょうか。 自分は猪木世代ではないし、プロレスよりも格闘技、Kー1やPRIDE全盛期から入った人間なので、現役時代の夢を見せていた時代は知りません。それでも、猪木の影響が強かったのだなぁ、ということは当時から感じていました。なんにせよ、日本の格闘技界には欠かせない人物であったと思います。 ただ、彼が見せてきた夢の影響が強すぎて、そこから抜け出すのに時間がかかったのも事実ではないか。新日で言うなら、棚橋・中邑・柴田の新闘魂三銃士がとにかく耐え忍んで作り上げた土壌に、オカダという素材が花開くことで、猪木から離れることができたのではないか、と思います。 守破離の「離」です。なにしろ、猪木自身が「破」を繰り返してしまう存在なので、後継は「守」がどこにあるのか難しかったのではないでしょうか。その「守」をするために、第一次UWF、第二次UWFがあったのか。「破」となったのは、守破離の意味合いとは違いますが、UFCひいてはグレイシーの存在であったのが、日本格闘技界の隆盛につながり、プロレス不遇の時期になったのではないかな、と思います。 とまあ、現役を知らずにいても、Numberなどの書籍やYouTubeなどのアーカイブで知った知識で、自分なりの猪木評をしてしまうほどの魅力を持っているアントニオ猪木です。全盛期をリアルタイムで見ていた人々が、どれほどの熱狂を抱えてしまったのか。心の、精神のどこに植え付けられてしまったのかは、想像以上の感動なのだと思います。 猪木さんお疲れ様でした。心からの追悼と尊敬、そして今更ですが憧れを込めて。続きを読む
投稿日:2022.12.18
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