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金子兜太, 又吉直樹 / 小学館新書 (5件のレビュー)
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チャバンムシのちゃいちゃい
職場の人が読んでいた本を教えてもらった。 とても好き、と思った句がいくつか。 柘榴が口あけたたはけた恋だ 何かつかまへた顔で児が藪から出て来た 労れて戻る夜の角のいつものポストよ
投稿日:2024.02.06
のびるのはちーず
俳句とはあまり馴染みがなく、山頭火と尾崎放哉についての知識はほぼゼロで読みましたが、又吉さんのおかげでいい出会いができました。 以下自分用メモ 又吉直樹 17.18歳のときのノートについて.….. 『みんなの日常は喜怒哀楽みたいな感情の動きでリズムができているけど、俺はもう、ため息と舌打ちだけで生活のリズムができている』みたいなメモがあって、めちゃくちゃ暗くて驚きました(笑) コントでネタにしたらウケたので暗いノートに書き殴られた言葉たちの居場所があった 頭で考えたものより感情の発露として出てきた言葉の方が強度をもつ →尾崎放哉への確信 絶望の果ての大笑い 的なことby太宰治 種田山頭火 山口防府出身 既婚(のち離婚) 母の自殺〜父の放蕩、弟の自殺、酒造業の失敗など不幸が重なる 一度東京にでるが、精神衰弱で帰郷、熊本にもいったりきたり 尾崎放哉 一高、東大のエリートだが戦時中の失恋等で崩落していく 病に臥せながら俳句を詠みまくる 痩せ細る自分と煩い蚊を対比している句など客観的なものが多い こんな生き方をした人間は何かを見つめすぎて悟るのか 面白かった続きを読む
投稿日:2023.10.12
借買無 乱読
山頭火と放哉の俳句それぞれ55句に、金子兜太氏と又吉直樹氏が解釈を加えたもの。山頭火に関する本はいくつか読んでいるので、漂泊・独居の様子は少し知っていたが、放哉に関しては今回が初めて。エリートコースを…歩んでいた、という事実が驚きだった。自由律俳句を詠む二人の"生き方"に、ますます興味がわいた。続きを読む
投稿日:2023.06.01
hituji no shoko
書けそうで書けない自由律。 二人の共通項した部分を知ることが出来て良かったです。間違えて覚えている俳句もありました。孤独で力強い俳句が心に染みます。繰り返して読みたいです。又吉直樹の鑑賞も良い。
投稿日:2023.03.16
guri
山頭火、放哉と言う名前は知っていても、彼らの句を鑑賞することは今までなかった。 この本の選ばれた110句を読み、それぞれの句に何か感銘を受けたとは言えないが、きっと心の奥底にひとつくらいは沈み込み、…ふとした拍子にその句のことを思い出すのかもしれない。 放哉の句を選んだ又吉氏の解説に、 「人生を上手く渡れそうな材料は一通り揃っていたが、その部分がことごとく使い物にならなかったのではないか。」(P164. 釘箱の釘がみんな曲がつて居る) とあるが、そんな悲しみか絶望かを体験した放哉の生き方が心に沁みた。続きを読む
投稿日:2023.02.16
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